LilliCad HELP

目次

 

LilliCadについて

ボタンの操作

ツールバー・ステータスバー

スナップ

レイヤ

図形について

用紙の設定・印刷

他形式ファイルの読み込み・保存

数値入力ダイアログ

座標入力ダイアログ

図形を描くツール

選択ツール

整形

複写

計測

オプション

 

LilliCad SOS!(トラブルシューティング)

 

LilliCadについて

 LilliCadは、本来小さくて軽いCADみたいなものとして作成されました。正直言ってあまり機能はつけたくなかったのですが、いつのまにかDraw系のソフトのようにグラデェーションまでできるようになってしまいました。

ボタンの操作

 マウスの左ボタンでポイントの指定です。

 線を引くツールなどでは、Shiftキーを押していると、水平、垂直方向に角度が固定されます。

 また、選択ツールではShiftキーを押しながらだと選択される図形が新たに加わっていきます。Ctrlキーを押しながらドラックすればコピーとなります(ここらへんはWindowsではよくある仕様だからわかるよね)。

 右ボタンを押すとポップアップメニューが出ます。ひとまず右ボタンは、いろいろなところで押してみましょう。そこでできることが(全てではありませんが)ポップアップメニューで表れます。

 また、Ctrlキーを押しながら右ボタンを押すと、数値入力ダイアログがでます。また、Shiftキーを押しながら右ボタンを押すと、座標入力ダイアログがでます。

ツールバー・ステータスバー

 ツールバーについていまさら説明する必要は無いでしょう。

 メニューの「表示」→「ツールバー」であられるダイアログで、出したいツールバーをチェックしてください。

 ステータスバーは画面の下に表示されるエリアです。ここには、現在選択されているツールの簡単な説明、カーソルの座標(原点基準の座標値、前回からの相対値)などが表示されます。

 メニューの「表示」→「ステータスバー」表示・非表示の切換えができます。

スナップ

 LilliCadには、自動スナップ機能があります。スナップとは、すでに描いてある図形の端点や中点、また、表面などにカーソルを吸引させる機能のことです。

 スナップのうち基準点とは、図形を回転するときやパーツの配置での基準点です。グループ化された図形では、基準点を新たに設定することができます。

 スナップしている場合、ツールによってはスナップしている図形の接線、平行線、垂直線などをかけます。たとえば、線のツールで、円にスナップしている時に右ボタンを押してください。ポップアップメニューに「接線」の項目があれば、それを選択すれば円の接線が引けます。

レイヤ

  レイヤとは、透明なシートに描かれ、重ねられた絵のようなものです。

 下のほうに見えるタブ(EXCELにあるみたいなやつ)がレイヤです。

レイヤの挿入、削除

 レイヤのタブ上で右ボタンを押して、「挿入」もしくは「削除」を選択してください。

 また、挿入はメニューの「レイヤー」→「レイヤーの挿入」、削除は「レイヤー」→「レイヤーの削除」でもできます(もちろんツールバーでも可)。

 削除はレイヤーが1つしかなければ削除できません。また、挿入はタブの無い場所で右ボタンを押せば一番最後に追加されます。

 

レイヤの移動、コピー

 レイヤのタブ上で右ボタンを押して、「移動」もしくは「コピー」を選択してください。

 また、移動はメニューの「レイヤー」→「レイヤーの移動」、コピーは「レイヤー」→「レイヤーのコピー」でもできます(もちろんツールバーでも可)。

レイヤの設定

各レイヤには以下の項目が設定されます。

表示

このレイヤが選択されていないときには表示されません。

選択 

このレイヤが選択されていないときには選択されません。

印刷

印刷されません。

 

レイヤの表示

各レイヤ表示状態を変えるには「レイヤー」→「他のレイヤ」から以下の項目を選んでください。

他のレイヤを隠す

選択されているレイヤのみ表示されます。

他のレイヤをグレー表示

選択されているレイヤ以外はグレーで表示されます。

他のレイヤを表示

すべて表示されます。

他のレイヤを表示+スナップ

すべて表示されます。他のレイヤもスナップされます。

他のレイヤを表示+スナップ+編集

すべて表示されます。他のレイヤもスナップされ、編集も可能となります。

図形について

図形のスタイル

 スタイルには、

  1. 線の幅
  2. 線種(実線、点線、etc...)
  3. 線の色
  4. 端点の矢印
  5. 面の色(グラデーション可)

 などです。図形のスタイルは、メニューの「書式」以下の項目、もしくは「図形スタイル」ツールバーで設定してください。「図形スタイル」ツールバーの方が多くの項目が設定できます。

 線の幅、矢印の大きさ、文字のサイズなどは縮尺を無視した用紙上でのサイズです。

ポリゴンとは

 LilliCadにおけるポリゴンとは、(ゲームなんかで)世に言うポリゴンと違って(いや、同じかも)、多角形のことです(やっぱおんなじか?)。これは、1本の線で閉じた図形と思ってください。

 ポリゴンには線の属性(線色、線幅、線種など)だけでなく、面の属性(面色)などが指定できます。面色にはグラデーションなども指定できます。

図形の拡大、縮小、回転

 ポイント編集モードでないときに円や楕円などで拡大、縮小、回転を行うとポリゴンになります。そうなったらポイント編集等が(うまく)できなくなります。注意してください(これはこれでいいときもあるんだけど、、、)。

OLEについて

 OLEについては、OLEクライアント(よそから貼り付けができるということ)のみサポートです。サーバについては、気が向けばそのうちやりたいな〜。

 その代わりといってはなんですが、よそのソフトにはエンハンストメタファイルやビットマップとして貼り付けができます。

用紙の設定・印刷

 わかりづらいと思いますが、プリンターの用紙とドキュメントの用紙で、大きさが違っても描けます。

 ドキュメントの用紙サイズは、メニューの「ファイル」→「用紙設定」で設定できます。設定できる項目は、

  1. 用紙種類(A3,A4,etc...)
  2. 用紙の向き
  3. 縮尺

です。

 画面上で赤い点線の枠がありますか(なければ、メニューの「表示」→「印刷領域表示」をチェックしてください。それでも表示されない場合、もしかしたらプリンターがおかしいのかもしれません。一度プリンターの設定を確認してください。)?それが、プリンターの用紙の大きさです(実際に印刷される場所ね)。

  メニューの「ファイル」→「印刷領域設定」で印刷領域を変えることができます。印刷領域の大きさを変えるには、

  1.  プリンターの用紙設定を変える(「ファイル」→「プリンタの設定」で変える)。
  2.  印刷領域設定中に数値入力ダイアログを開き、拡大率を入力する。

 2番目の方法は、A3の図面をA4で印刷したりするときにお使いください(当然縮尺は変わります)。

 

他形式ファイルの読み込み・保存

  読み込みはDXF・JWC・XDFに対応しています(完全対応ではありませんので読めない図形もあります)。メニューの「ファイル」→「開く」でファイルの種類を選んでください。

  保存はDXF・JWC・拡張メタファイルに対応しています。メニューの「ファイル」→「名前を付けて保存」でファイルの種類を選んでください。

 

数値入力ダイアログ

 各ツールには設定用のダイアログがあります。その表示の仕方は、Ctrlキーを押しながら右ボタンを押してください。

 そのダイアログ中に、「次回も同じ設定を使う」があるときは設定内容が連続して使われます。

 たとえば、直線の場合、長さを設定して「次回も同じ設定を使う」をチェックしておけば、同じ長さの線を連続して描けます。

 

座標入力ダイアログ

 Shiftキーを押しながら右ボタンを押してください。すると、 座標入力ダイアログが現れます。これはカーソルを指定した座標に移動させるものです。

 座標系は、「直交座標」と「極座標」があります。

 座標値を指定するときの基準は、

の3種類あります。

 

図形を描くツール

線を引く

多角形

定型

文字

ハッチング

線を引く

普通の直線。シフトキーを押したままだと角度が水平垂直に固定されます.

開始点→終了点

水平・垂直線

角度が水平垂直に固定された直線

開始点→終了点

連続線

開始点→通過点→....→(ダブルクリックで終了)

スプライン

世に言うスプライン曲線みたいなもの。

開始点→通過点→....→(ダブルクリックで終了)

スプラインループ

始点と終点が閉じたスプライン曲線です.

開始点→通過点→....→(ダブルクリックで終了)

自由曲線

これは、グリッドにスナップしている設定だとうまくかけないと思います.

左ボタンドラッグでぐりぐりしてください.

中心円

中心点指定→半径指定

中心円については,線や円に接するようにも描けます。線や円にスナップしている時に右ボタンを押してください。ポップアップメニューに「接する」の項目があれば、それに接する円が描けます。

3点円

円が通過する点を3点指定

楕円

中心点指定→横半径→縦半径

2点楕円

長方形に内接する楕円

長方形の頂点を2点指定

円弧

中心点指定→半径指定→開始角度→終了角度

3点円弧

開始点→終了点→通過点

扇形

中心点指定→半径指定→開始角度→終了角度

半円

開始点→終了点→向き

1/4円

中心点指定→半径(と角度)指定→向き

多角形

四角形

長方形の頂点を2点指定

各辺が線分か、ポリゴンかは数値入力ダイアログで設定できます。ポリゴンの場合は塗りつぶしができます。

正n角形

中心点→半径と角度指定

角数、その他は数値入力ダイアログで設定できます。

ポリゴン

線で閉じた図形を書きます(変な説明ですが)。

開始点→通過点→....→(ダブルクリックで終了)

 

定型

寸法線

寸法値や矢印その他の設定は数値入力ダイアログでできます。数値入力ダイアログで「文字位置自動」にチェックがある場合、寸法値は、中央に描かれます。

横寸法線

水平方向の寸法線を書きます.その他は寸法線と同じ。

縦寸法線

垂直方向の寸法線を書きます.その他は寸法線と同じ。

半径

まず円を選択します。その後、寸法値の位置を指定します。

数値入力ダイアログで「文字位置自動」にチェックがある場合、寸法値は、中央に描かれます。

直径

まず円を選択します。その後、寸法値の位置を指定します。

数値入力ダイアログで「文字位置自動」にチェックがある場合、寸法値は、中央に描かれます。

角度

中心点→開始点→終了点→寸法値位置

数値入力ダイアログで「文字位置自動」にチェックがある場合、寸法値は、中央に描かれます。

2線間角度

二本の線を指定すると、その線の間の角度を描きます。

引き出し線

描き方は基本的に連続線と同じです。ただ、最後にラベル文字を入力するダイアログが出てくるのでそこで文字を入力してください。

「水平下線」にチェックがついていると、文字は水平に描かれ、その下に線がつきます。チェックが無ければ、最後に引いた線の上にかかれます。

バルーン

引き出し線と同じですが、文字を囲む円の大きさの設定(最大半径、最小半径)が指定できます。指定が無ければ、文字を囲む最小の円を書きます。

二本の線を書きます。描き方は基本的に連続線と同じです。数値入力ダイアログの「設定」ボタンで出てくるダイアログで中心線や、壁の厚さを指定できます。

マーク

一時的に印を付けるための点です。表示はされますが、印刷はされません。

分割点

線分、多角形、円などを等間隔で分割しマークをつけます。

まず、図形を選び、開始点と終了点選択後、出てくるダイアログで分割数を入力してください。

文字

 文字を入力するツール群です。

1行文字

 左ボタンを押すと出てくる文字入力ダイアログで、文字を入れOKボタンを押すと、文字が表示されるので、あとは希望する位置で左ボタンを押してください。

複数行文字

 複数行にわたる文字を入力できます。

ハッチング

 ハッチングしたい領域を指定します。領域は、線などの図形をいくつか指定してください。それらの図形で囲まれた領域をハッチングします。

 領域の指定が終わったら、ハッチング開始点を右ボタンで指定してください。ハッチング指定ダイアログが出ます。ここでハッチングの種類を選んでOKボタンを押してください。

 あまりうまくハッチングができないときは、ダイアログ中のモードを変更するとうまくいくときがあります。

 

選択ツール

 図形を移動したり変形するために使うツールです。選択ツールのとき、図形の上でマウスをクリックするとその図形は選択されます。選択されると、変形ハンドル(黒い四角、もしくは白抜きの四角形)が表示されます。

 また、左ボタンドラッグで図形を囲むようにすると、囲まれた図形(複数可)を選択できます。メニューの「図形」→「部分選択」にチェックがついていれば、図形全体でなく、一部分でも囲まれれば選択されます。

 図形の中には(たとえば文字)ハンドルが白抜きの四角形のときがありますが、そのときは変形できません(移動のみです)。ハンドルが白抜きの四角形になるのは、メニューの「図形」→「ハンドルドラッグで移動」をチェックすることにより、強制的に変形できなくすることができます。

 「図形」→「ポイント編集」にチェックがついているときは、図形の頂点(円だったら半径、ポリゴン(多角形)だったら各頂点)を編集できます。

 チェックがなければ、拡大縮小モードとなります。拡大縮小モード時は、Shiftキーを押しながらだと、縦横比が固定されます。

 また、選択された図形は回転、上下左右反転等の変形も行うことができます。線種や色なども変更可能です。

 選択された図形はグループ化することにより、一塊の図形とすることができます。グループ化された図形は「部品」とすることもできます。

グループ化

 複数の図形をまとめて一つの図形とすることです。グループ化したい図形を選択して「図形」→「グループ化」でグループ化できます。グループ化の解除は、解除したいものを選択後「図形」→「グループ解除」です。

 グループ化した図形は、スナップする点を編集(新たに加えたり、削除したり)できます。「図形」→「スナップ編集」により、スナップ編集モードへ入ります。スナップを追加したい点、削除したい点を選び、左ボタンを押してください。終了するには、右ボタンを押し出てくるポップアップメニューで「決定」か「取消し」を選択してください。

パーツ

 グループ化された図形はパーツとして再利用できます。

グループ化された図形を選択して、「図形」→「パーツ」→「追加」で追加できます。

パーツの利用

 パーツを利用するにはパーツリストを表示する必要があります。パーツリストが表示されていない場合「表示」→「パーツリスト」で表示されます。パーツリストにまったく何も表示されていない場合、パーツタブを追加します。

 パーツをダブルクリックするかドラッグすれば、図面上に持っていけます。

 

整形

 すでに書いてある線などを整形するためのツール群です。

コーナー

 二つの線分を選びます。すると、線分が交わるところまでその線を延長、短縮します。二つの線分が平行のときはできません(交点がありませんから)。

角丸め

 コーナーと似ていますが、角を丸めます。丸めの半径は、マウスで指定もできますが、数値入力ダイアログにより指定することもできます。

面取り

 コーナーと似ていますが、面取りをします(変な説明だ)。どれだけ面取りをするかはマウスで指定もできますが、数値入力ダイアログにより指定することもできます。

線分延長

 基準とする線分に接するように別の線分を延長・短縮します。まず、基準とする線分を選択します。次に延長したい線分を選択してください。右ボタンを押すと、基準とする線分の選択が解除されます。

線分線切断

 切断したい線を選びます。次に、切断する場所を指定するための線を選択します。すると、1本目の線が2本目の線と交差するところで切断されます。

包絡処理

 2本の線と2本の線が交差していると、4つの交点があります。その交点を囲むようにドラッグすると、その交点の間の線が消えます。

 例えば、二つの壁(2本の線分でできている)が交差しているときの整形のために使います。

演算

 ポリゴン同士のAND,OR、差などの演算を行います。

 しかし、差の演算では、中抜きの図形(ドーナッツのような)は作れません(1本の線で閉じた図形しか作れません)。

部分消去

 ドラッグされたエリアの図形を削ります。しかし、グループ化された図形や文字などには効きません。

2線分内消去

 2つの線分で囲まれた範囲の図形を削ります。しかし、グループ化された図形や文字などには効きません。

 

複写

線上複写

 図形を一直線上に複数等間隔にコピーするときに使います。

 まず、コピーしたい図形を選びます(複数可)。

 つぎに、右ボタンを押します。そこが、コピーされる図形の基準点になります。ここで現れるダイアログで、コピー数などを指定します。

 そのご、コピーしたい位置の始点と終点を指定すると、完了です。

 円上複写

 図形を円上に複数等間隔にコピーするときに使います。

 まず、コピーしたい図形を選びます(複数可)。

 つぎに、右ボタンを押します。そこが、コピーされる図形の基準点になります。ここで現れるダイアログで、コピー数などを指定します。

 そのご、コピーしたい位置の中心点、半径、始点と終点を指定すると、完了です(ちょっとわかりづらいので注意)。

 

計測

距離

 連続線のような感じで測定したい点を次々と指定します。ダブルクリックすると終了で、測定値がダイアログで現われます。

角度

 二つの線分間の角度です。二つの線を指定すればその角度がダイアログで現われます。

 

オプション

 メニューの「書式」→「オプション」でダイアログが出ます。設定項目は以下のものです

UNDO可能回数

UNDOを何回行えるか(デフォルト8回、最高1000回)。あまり大きくするとメモリが無くなるのでほどほどに(線画だけなら大丈夫と思う)。

移動時表示できるオブジェクト

選択モードなどで移動時表示できる図形の数です。この数を超えたらその図形を囲む四角形の枠が表示されます。移動時、表示速度が遅いときはこの数を減らしてください。

選択時の表示

図形選択時の表示モードです。見やすいのをお使いください。

反転表示無し

図形の反転表示を行いません。

反転表示

図形の反転表示を行います。

反転表示(強調)

反転表示されたとき線をちょっと太くします。

保存モード

ファイルの保存時のモードです。バックアップの作成を行うかどうかなどを指定します。

ノーマル

 バックアップを作成しません。保存は速いし、ディスクの使用量も最小です。

 でも、保存に失敗するとそのファイルが正常に保存されません(上書き保存でオリジナルが無くなる可能性があります)。

バックアップを作る

 バックアップを作成します。保存中にバックアップファイルだけでなくテンポラリファイルも作るのでディスクに余裕があるときどうぞ。バックアップファイルの拡張子は"LBK"です。

安全に保存する

 まず、テンポラリファイルを作って正常に書込めたあと,そのテンポラリファイルの名前を保存したい名前にします。ですから保存に失敗したときでも安全です。

 しかし、ディスクに余裕がないとテンポラリファイルが作れないので、例えばディスクに保存できる余裕があるようでも書込めないときがあります。

ビットマップ、OLEを保存時圧縮する

圧縮するのでディスク容量の節約になります。

でも、もしも他のファイル形式用のデータコンバータを(誰かがもしも)作るときは多少面倒でしょう。

 

LilliCad SOS!(トラブルシューティング)

1. ダイアログで数値を入力したのに「数値を入力してください」という警告が出る。

数値の入力は半角でなければいけません。全角で入力していませんか?

2. DXFファイルを読んだあとに何も表示されない。

 縮小をしてみてください。

 DXFの図面情報を正確に読めなかった時に、基準点をうまく設定できなくて図面が用紙サイズ外に描かれるときがあります。その可能性があります。

3. 文字の縦書きが変なんですけど。

 英数字の半角文字は縦書きのとき文字が横に回転された形になるみたいです。よくわかりませんが、こう言うものなんですかね?

4. 用紙はの設定と印刷される用紙が違う。

 用紙の設定・印刷参照。今一つ難しいかも。でもこれはこれで便利なんだよなぁ。

5. LilliCadが、突然落ちました。今まで描いていた図面はどうなるのでしょうか?

 かわいそうですが、お手当ての方法はありません(きっと、ダークジョーカーの仕業ね)。できるだけこのようなことが無いようにしているつもりですが、どうしてもバグはつき物です。

 こんなときのためにも、適度にバックアップはとっておきましょう(今のところこれぐらいしか防ぐ手はありません。自動バックアップ等の機能もそのうちつけたいと思います。しかし、パフォーマンスが悪くなりそう、、、)。

6. 演算で中抜きの図形(ドーナッツのような)が作れません。

できません。一本の線で閉じた図形しか作れません。

7. スナップがじゃまです。

 スナップの選択解除(メニューの「レイヤー」→「スナップ」→「選択解除」)をしてください。もしくはスナップの一時無効(メニューの「レイヤー」→「スナップ」→「一時無効」)を選択してください。

8. LilliCadで作った絵を他のソフトに貼り付けました。でも、そのソフトでは貼り付けた絵を(ダブルクリックしても)編集できません。どうすればできるでしょうか?

 LilliCadは、OLEサーバにはなれません(だから編集できません)。そのうち気が向けば対応させたいと思います。 

9. 文字や線の太さの単位は何?

 ワープロなんかだと文字の大きさの単位はポイントですが、LilliCadではmmです。縮尺は関係無く、用紙の上での大きさです。同じように線の太さもmmで、縮尺は関係無く、用紙の上での大きさです。

10. 部分消去、分割点、ハッチング、コーナー、包絡処理など、整形させるツールなどで思うように図形が選択されない。また、思うように変形、消去、絵画されない。

 グループ化された図形では、これらの変形機能が使えないときがあります。グループ化されていた場合、グループ化解除で使えます(吸いません仕様です。手抜きともいいますが)。

 また、包絡処理などの整形ツールは線分しか使えません(たとえば、円弧にはつかえません)。

 その他、バグだったりしますがそのときはご勘弁を。

11. 部分消去で面色がついた図形を一部分欠けさせるとなんか変なんですけど?

 部分消去などは、基本的に線を消します。だから、ポリゴンなんかは始点と終点が結ばれたような形になります。だからうまく欠けません(変な説明ですが)。思うようにしたい場合は、演算ツールがいいかもしれません。演算ツールで2つの図形を減算すれば、思うようにいくと思います。

12. 画面にごみ(消した図形の残骸など)が残ります。

 いくつか理由が考えられますが、

(1)プログラムのバグ。実際にOLE貼り付けしたものがちょっとおかしいみたいです。しかし、あまりやらないことをしたときに起こるので無視しています。

(2)ディスプレイドライバのバグ。最近少ないですが、画面表示の高速化のため、ドライバが正常に画面を表示しないときがあります。

 また、LilliCad自身、表示の高速化のための工夫をいくつかしています(当然やっていることをやっているだけだけど)。その関係で、おかしくなることがあるみたいです。プログラムで対処してもいいのですが、遅くなるのでやりたくありません。もしかしたら何かいい方法があるのかな?

(3)ビットマップを高速に表示するために、ビットマップを部分的に転送しています。ここで時々、うまく表示されないときがあります。ビットマップが数ドットずれるときがあります。パターンで塗りつぶされた部分がずれて多少みっともないですが、印刷とは関係無いので無視しています(何かいい方法は無いでしょうか。もしかして、ペイント系のソフトでも作ろうかな?というときの参考にしたいです)。

13. ビットマップの表示が遅いのですが、何かいい方法はありますか?

 普通に貼り付けを行うと、OLE貼り付けとなります。これは、大きなビットマップでは、とぉ〜〜〜っても遅くなります(OLEの表示にはとくに高速化の工夫をしてないので)。

 そこで、ビットマップとして貼り付けることで、劇的に速くすることができます。「編集」→「形式を選択して貼り付け」で、「デバイスに依存しないビットマップ」として貼り付けてください。

 その他、ビットマップをいくつも重ねると、下の図形からていねいに書きますので遅く見えます。表示の最適化をしろ!といわれそうですが、何もやってません。すみません。

14.  引き出し線、寸法線の図形が線と交差しても交点がスナップできないのですが?

  これらの図形は、「グループ図形」として作成されています(正確には「グループ図形」を継承している)。「グループ図形」は、他の図形との交点は認識されません。

 また、その他にも「グループ図形」にはいくつか制限があります(10項参照)。制限というとかたくるしいですが、そういうものと思ってください.。じつは、やればできるのですが、多少プログラムを変更しなければいけません(しかも、今おもいつく方法はあまり美しい方法ではありません。まー、とっくに美しいプログラムではありませんが)。実際に使ってみても、その必要を感じませんのでこのままでいきたいと思います(いいわけっぽいなぁー)。

15.  円(または線)に接する円をかけますか?

  中心円ツールでかけます。3点円などではかけません。まず、接したい円にスナップさせます。次に右ボタンを押すとポップアップメニューに接するの項目があればそれを選択してください。

 同じように、複数の円や線に接する円もかけます。

16.  フロッピーディスクの空き容量は十分あるのにディスクスペースが無いというようなメッセージが出てきます。

  メニューの「書式」→「オプション」を見てください。この保存モードがノーマル以外になっていませんか?ノーマルにすればできるかもしれません。

 しかし,いろいろと問題があるのであまりお勧めできません(オプションの保存モード参照)。

17. このアイコンは何ですか?

リリキャドちゃんです。かわいがってください。

18. LilliCadの名前の由来は?

 英語のLilliputをもじりました。ごろもいいし。最初は小さいCADを目標にしていたのでこの名前にしました。

 でも、今じゃこんなに大きくなりました。

 名前の由来についてはその他、「ナースエンジェル りりかSOS」からという説もあります。最終回は涙ぽろぽろでしたね。再放送しないかなぁ。