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コラム「たかが競馬というけれど」連載第71回〜第75回


連載第75回・携帯電話で馬券を買ってみた
(2002年4月10日)
 3月30日からJRA電話投票A−PATのサービスが始まった。プッシュ ホン電話によるARS方式、パソコンで専用ソフトを使うPAT方式、そして 今回新たに利用できるようになった、携帯電話のインターネット接続機能を利 用するIPAT方式の3種類で馬券が買えるサービスである。

 今回の目玉はなんといっても携帯電話を利用するIPAT方式。加入申し込 みや口座開設などの諸手続きを終えて、使ってみた。買い方はかなり簡単。指 定されたURLを手入力し、加入者番号などの認証を受けてログインすればよ い。開催場に購入できるようになっていて、希望の開催をおすと投票画面にな る。そこで、レース番号、式別コード、馬番(枠番)、金額のそれぞれを表す 数字列を入力すればOK。もう一度確認すれば購入終了。一度の操作で10件 まで買える。初めてでも戸惑わずにできた。手元に馬券がないのは少し味気な い気はするが。また、馬券を買う以外にも、オッズや馬体重、競走成績などの 情報も取得できる。

 ARSは確認画面がないし、PATはパソコンを持っている人に限られるし、 モデムなどの機器の設定が煩雑。今回のIPATはこの欠点を解消している。 家で新聞片手にテレビを見ながら馬券購入という利用シーンに加えて、競馬場 やウインズに向かう途中の電車の中で、まにあわないレースを買うということ が可能。あまりしないか。あとは、競馬を知らない人に、こんな風に買えるん だよって教えることができるので、競馬ファンがこれで増えるかも。

 なにかと便利なIPATだが、ひとつだけ困ったことが、お金を口座に入れ られるのが火曜から金曜までということ。つまり、土曜日にお金を使い切って しまったら日曜日に買えなくなってしまう。傷口を広げないという意味ではい いことなのだが。

連載第74回・アグネスデジタル負けちゃった
(2002年3月31日)
 3月23日に行われたドバイワールドカップに日本からアグネスデジタルトゥザヴィクトリーが出走。日本のエース、アグネスデジタルは直線で伸びずに 6着に完敗。トゥザヴィクトリーは最下位の11着だった。

 アグネスデジタルは道中中団を追走。しかしどうも行きっぷりが悪い。 直線を向いて外に持ち出したがいつもの末脚はなりをひそめ、じりじりとしか伸びてこない。 5連勝中だったアグネスデジタルが直線でもがく姿を見たのはひさしぶり。 なんとも悔しい結果となった。

 レース後の報道によると、ドバイへ輸送の途中、香港でのトランジットで9時間も待たされていて、 そのせいで体調が整っていなかったとのこと。確かにその影響が少なくはなかっただろう。 関東、関西、地方、香港と輸送を乗り越えてきたアグネスデジタルだから 大丈夫と思っていたのだが。しかしそこに敗因を求められるのもなんとも後味が悪い。

 それならば万全の体調で再度来年と期待したいが、 とりあえず雪辱の舞台は4月21日香港のクイーンエリザベス2世カップ。 昨年暮れに勝った香港国際カップと同じ芝2000m。4月はじめに出走馬が決まるが、 今年からワールドシリーズの第2戦に組み込まれていて、世界の一流馬が集まるだろう。 今度は輸送のトラブルは起こらないようにしてもらって、完全燃焼での好走を期待。

連載第73回・桜花賞戦線異常ありあり
(2002年3月19日)
 4月7日桜花賞へのステップレースがひととおり終了したが、その結果、本 番がとても難解になってしまった。チューリップ賞、アネモネS、フィリーズ レビューのトライアル3戦およびクイーンC、フラワーCの5レースで1番人 気馬がすべて負け。特にトライアル3戦は人気薄の先行馬が勝利で、いずれも 本番でも期待とまで言えない、どちらかというと展開のあや的な内容だった。

 その5戦の勝ち馬とその戦績を列挙しておくと、
クイーンC(G3)    東京1600m シャイニンルビー  3戦2勝
チューリップ賞(G3)  阪神1600m ヘルスウォール   8戦3勝
アネモネS(OP)    中山1600m サンタナーズソング 8戦2勝
フィリーズレビュー(G2)阪神1400m サクセスビューティ 7戦3勝
フラワーC(G3)    中山1800m スマイルトゥモロー 5戦3勝
 で、戦績的に本番でも推せそうなのはシャイニンルビースマイルトゥモロー くらいだが、いずれも過去5年で連対馬を出していないステップ。

 過去5年の連対馬のステップは、チューリップ賞5頭、フィリーズレビュー3頭、 阪神JF1頭、500万下1頭。ただし着順は不問で、2000年の勝ち馬チアズグレイスは チューリップ賞10着から巻き返している。その意味では前哨戦で人気で負けた馬たちに本番で 再度期待するということはできるのだが、内容の濃いトライアルを消化したという印象の馬がいない。

 今年の牝馬クラシック路線に強力馬がいないのは、阪神JFでそれまで4戦4勝だった 1番人気キタサンヒボタンが4着に負けたときからのことなのだが、 4ヵ月後の桜花賞でもその状態のままというのはなんともさびしい。 そのキタサンヒボタンはフィリーズレビューで2番手から前を交わせないどころか キョウワノコイビトに差されて3着。阪神JF敗戦で発覚した距離や坂への不安を ぬぐうことができず。昨年の最優秀2歳牝馬タムロチェリーもチューリップ賞 でいいところなしの12着惨敗。阪神JFも休み明け10着からの巻き返しだったのだが、 だから今回もというのは危険度が高い。

 今年の桜花賞は例年よりも低いレベルで混沌。当然人気は割れるので、 馬券的にはこういうのを取ると自慢できる。

連載第72回・どこまでいくのかアグネスデジタル
(2002年3月15日)
 世界最高峰レースのひとつ、第7回ドバイワールドカップの開催が3月23日に迫った。 日本からは、現役最強馬に君臨するアグネスデジタルと、 昨年のこのレースで2着の実績があるトゥザヴィクトリーが参戦する。

 アグネスデジタルは昨年9月の休み明けのレースから5連勝中、 しかもここ4戦はG1レース。距離、コース、 そしてレース展開を問わず勝ちつづけている強さは何度もこのコラムでふれているとおり。 先日発表されたイギリス大手ブックメーカーの前売りオッズでは 昨年の凱旋門賞を勝った地元UAEのサキーに次ぐ2番目の評価。 どんな舞台でもフルに力を発揮してきた戦績からは長距離遠征も不安にならない。 地元馬と力と力の勝負。この半年間底知れぬ強さを見せてきた日本のエースが、 世界最高峰の舞台で世界の強豪馬を破るシーンが見られる可能性は大いにある。

 そして、ドバイワールドカップのあとは再び香港のクイーンエリザベス2世カップに 出走予定とのこと。昨年勝った香港国際カップと同じ芝2000mの舞台。そう、また芝に戻る。 その次は帰国して安田記念が予定されていて、こちらは芝1600m。 さらに秋の目標としてダート2000mのブリーダーズカップクラシックがあがっているとのこと。

 予定は未定ということで、そこまで考えるのはまだ早いのだが、 国内外の芝ダート1600m2000mのG1にかたっぱしから出走して 総なめするということも夢のような話でもなくなってきている。 ドバイワールドカップでは今までとは格が1つ違う相手と戦う。 これを勝ったら、日本最強はおろか世界最強馬の1頭に数えられることになる。 ひょっとしたらドバイワールドカップは単なる通過点なのかもしれない。

 夢は広がるが、それよりもとにかく、3月23日、大注目。

連載第71回・話半分でウォーニングムスメに期待
(2002年3月8日)
 3月9日の桜花賞トライアルアネモネSに話題の珍名馬ウォーニングムスメが出走する。 1勝馬だが、ここで2着以上に入れば桜花賞への出走権を得る。

 2月2日のデビュー戦は2番人気の支持。後方から直線でよく追い上げて2着。 スタート前は名前で注目されたが、レースでも好走。2月16日の折り返し新馬戦は牝馬限定ながら 1番人気で単勝140円の圧倒的支持。好位から抜け出して人気に応え、 鞍上後藤騎手はモーニング娘。の振り付けを披露。

 そして次走が桜花賞トライアル。キャリア2走はいずれもダート1200mでのものだが、 血統的には芝のマイラーっぽい。父ウォーニング母父カーリアン、 牝系にはヨーロッパで活躍した馬が並び、名前はこんなだが、なかなかの良血なのである。

 そしてアネモネSのメンバーを見ると、阪神JF2着エルフィンS2着のアローキャリー、 クイーンC2着で穴をあけたオースミバーディーなどがいるが、みんな1勝馬。 ウォーニングムスメにもチャンスは十分あり、桜花賞出走も手の届かない話ではなくなってきた。 今年の3歳牝馬はいまひとつ盛り上がっていない気がするので、 ウォーニングムスメでひとつ話題ができるといい。

  日本通信教育連盟  

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