第16号

今週のジェフのおすすめは

「オンリー・ミー 私だけを」三谷幸喜


 今週のおすすめは、三谷幸喜氏のエッセイ、 「オンリー・ミー 私だけを」三谷幸喜氏といえば最近、初監督映画「ラヂオの時間」が公開されて ちょっと話題になったりしていますが、このエッセイは1993年に出版されたもの。 1997年に幻冬舎文庫から加筆された文庫版が出ていて、ここではその文庫版をもとに話を進めます。

 この本は、エッセイというよりエッセイ集といったようなもので、第1章は雑誌「とらばーゆ」に 連載していたコラムを集めたもので、第2章はいろんな雑誌に載せた文章だそうです。 ということはオリジナルは第3章だけということになる。なんて楽な商売だ。

 しかし、この本、かなりおもしろい。読んでてくすくす笑ってしまう。 ジェフはよく電車の中で本を読むが、この本を読んでいたときは笑いをかみ殺すのがたいへんだった。 ひょっとしたら笑いをこらえるあまり、おかしな顔になっていたかもしれない。それくらいおもしろい。 どこがどうおもしろいかってそれはやはり三谷氏本人のおもしろさが そのまま出ているとでも言うべきものであり、短い文章に笑いを凝縮するうまさみたいなものまで 感じられてしまう。ジェフも見習わねば。

 三谷幸喜って誰だという人もいるでしょうが、 おそらく肩書き的には脚本家でしょう。東京サンシャインボーイズという劇団 で数々の作品を上演しているし、テレビの脚本もいくつか書いてます。 連続ドラマは、「振り返ればやつがいる」「王様のレストラン」「古畑任三郎」 などを書いています。あ、それなら知ってるという人も多いでしょう。

 三谷幸喜氏のおもしろさを味わってみたい人におすすめ、 「オンリー・ミー 私だけを」。本屋さんでかんたんに見つかるはず。 それでは、今週のおすすめはこのへんで。



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