リンゴのつれづれエッセイ 4

 昨年のクリスマスから1ヶ月余りたちました。“あなたのお家ではどんなクリスマスを過ごしましたか?”5年前、子供が生まれてからの我が家のクリスマスは、12月に入るとツリーを飾り、イブにはちょっとしたごちそうとケーキを食べサンタさんの来るのを待つといった、ごくごく一般的なクリスマスでした。本当のクリスマスの意味は知らなくても“サンタが来るって夢があるし楽しいからいいよね”その位のノリでした。

 でも昨年のクリスマスは娘にとって、私たち家族にとってひと味違った物になりました。娘の保育園では毎週1回礼拝があり、牧師先生が子供達にお話をしてくれます。我が家では特に信仰はないのですが、聖書の教えは子供達の心に悪い影響を与えることはないだろうと考え、2年間は園におまかせすることにしました。というわけで娘は保育園で本当のクリスマスについての意味を聞き、毎日みんなでアドベントカレンダーをあけ、ろうそくの光りの中で昼食を食べたり、クッキーやろうそくを作ったりしながらクリスマスを待ちました。

 親たちはというと、在園中は特にサンタさんのお手伝いという責任重大なお仕事をまかされ、夫婦で知恵を絞り世界でたったひとつのプレゼントを用意するのです。

 保育園からのお手紙の中に、ある方の新聞記事のコピーがありとても印象深かったので少し書いてみます。「サンタクロースはその子の心の中に目に見えない物を信じるという能力を養います。そしてそれは子供が成長し、心の中からサンタが出ていった後もきっと生きていくためにとても大切な何かを迎え入れることのできる空間になるだろう。」「子供をだましていることになるのでは?」とちょっと考えていた私の心はこれを読んで晴れました。

 もう一つ先生方が子供達に話してくれたことは「世界中にはみんなのように暖かく楽しいクリスマスを迎えられない人達、子供達がいる」ということでした。

 子供達は、クリスマスの前の何日かの間に家族で相談し切手を集めたり、お手伝いをしたり、空き缶をお金にかえたりしてクリスマス献金の準備をします。(もちろん自分の貯金箱から出してもいい)このお金は今でも放射能汚染が深刻なシャプラニールに送られます。今までは「自分がプレゼントをもらいたい」という気持ちだけだった娘にとって「困っている人たちにも目をむけられた」事はとても大切な事だったと思います。

 クリスマス礼拝では年長さんがイエス誕生の劇を見せてくれました。その後、お待ちかねのプレゼントをもらいました。先生方が朝園に来ると、サンタからの手紙とプレゼンが置いてあったそうです。49人の子供達が自分の名前が呼ばれるのをワクワクドキドキしながら待ち、自分のプレゼントをもらったときは本当にいい顔をしていました。うちの娘はというと、サンタさんが作ってくれたミニドレッサーで1日何回も髪をとかしています。ちなみに小さい時サンタからプレゼントをもらわなかったパパとママには、一昨年からプレゼントガ届くようになりました。


リンゴのつれづれエッセイ 3

 10月10日に娘の保育園で運動会があった。その前の懇談会で先生が話していた事。夏の園庭に作られていたじゃぶじゃぶ池が解体されると『運動会やろうよ!!』

のかけ声と共に毎日が運動会なのだと言う。いわゆる“運動会の練習”というのは無く、あくまでも10日は“親がくる運動会”でそれからも運動会は続くんだそうだ。

はじめてかけっこをした時のうれしそうな顔。そして回を重ねるごとに悔しいという気持ちがめばえ涙も流す子もいるという話。どの子にも色々な順位を経験し、心を動かしてほしいという事だった。

 さて…わが娘はというと…『私ね…運動会では5番しかなったことないんだ!!』とさして悔しいそうでもない様子。でもはじめて2位になった時はさすがにうれしそうに報告してくれた。さあ10日はどんな様子なのだろう。娘はかけっことタイヤはこびレース、パパは竹馬、ママは2人3脚に出た。ひさびさにわくわくドキドキの運動会だった。印象に残ったのは”Sけん”という年長の競技。  ・が宝物で2チームにわかれてそれをとりあう。せめる子、守る子を決めチームで作戦をたて戦う。すごく真剣で泣きながら宝を守る子がいたりして思わずもらい泣きしてしまう。あともうひとつは先生の競技の中で子供用の自転車にのる園長先生の姿に“少年”を感じた。以前 海に行った時、ひろってきた貝がらをみせてくれ、『私が今まで海で見つけた中で一番きれいな色なんだ』って教えてくれた。小さいが本当にきれいな、すんだ青だった。こんな心をもっている園長先生でよかったなーと思えたひとこまだった。それとうれしかったのは、観覧席にすわっている時の娘が私が知らない友達とずいぶんしゃべったり、ふざけたり楽しそう

にしていた事だった。入園して6ヶ月、やっとお友達ともなじんできたようだ。

 ところでうちの子は競技よりもリトミック(ピアノにあわせて体を動かす)の時に楽しそうに生き生きとやっていた。手の先までピンなんてのばしちゃって!!順位を争うよりこういう方が好きなんだろうね。性格かな。

 子供が印象に残ったのは“年長の自転車レース”だったらしい。次の日、さっそく“パパ補助とって”と言い、もくもくと1時間以上練習してた。その日のうちに直線で2〜3mのれるようになった。“子供ってやる気になるとすごいんだなー”と感じた。

 11月には親が力をあわせたバザーが行われた。心をこめて焼いたお菓子・素材にもこだわった食事のメニュー・様々な手作りの品々がならび、園バスの中では人形劇が行われた。仕事を持っている人、小さい子のいる人 みんな色々な状況の中で助け合い自分のできることを精一杯やったという満足感を終わった後には持つことができた。

 秋と言えばおいもほりも楽しかったようだ。前日に6人グループで作戦をたて、おいもの運び方を決めた。娘たちは子供用のリヤカーに決めた。他には竹の棒につるしてはこんだりタイヤの中にいれてダンボールでふたをしてころがしてくるというユニークなグループもあったようだ。行きは歩いて30分の道を1〜2時間かけて帰ってきたらしい。園についてから自分たちの運んだおいもを3kgづつにわけてもって帰ってきた。とても満足そうだった。園に残ったおいもはふかしたり、ホットプレートでやいたりしてたべているらしい。楽しい秋の行事を過ごし園庭に登場したからそろそろ冬かな。


りんごのつれづれエッセイ

 きのうから下の娘が熱を出している。この2〜3週間、家族中が順番に夏かぜにかかっている。中でも上の娘は、通っている保育園の“父子園庭キャンプ”の2日前から熱を出していたのでヒヤヒヤさせられた。高い熱は一晩でひいたので”絶対に行けるわ”と思ったのに当日になっても微熱が取れない。川和富士までのよるの散歩があるので“ちょっと無理かな”と思ったけどわりと元気はあったので途中でむかえに行くことを覚悟で園まで送っていった。「少しでもキャンプの思い出を作ってあげたくて…つれてきたんだけどさんぽは留守番でもかまいませんか?」と話すと「せっかくだからみんなと行かせましょうよ。もちろんその時の本人の様子と気持ちを聞いてから判断しますけど…。園庭にとまるんだからいつでもむかえに来てもらえるからね」という先生の心強い言葉を聞き、安心して家にかえることができた。でも、やぱっり“一日中 今頃どうしているかなー”。って心配だったけど。幸い、パパの仕事が早くおわり、夜から参加できたので、泊まるのは別のテントだけど子供にとっては心強かったと思う。

 次の日にむかえに行っても思いのほか元気で食事作り・夜の散歩・プールの露天風呂・じゃぶじゃぶ池での宝探し・パパたちへ歌のプレゼントなど、すべての日程をみんなと一緒にできたこと。よかった!よかった!楽しい思い出ができて!考えてみるとつい半年前もずっと楽しみにしていた“わくわくさんと作って遊ぼう”のイベントに熱で行けなかったんだ。今回は運よく行けたけれどこれからもこんなことあるのかな?もーやめてほしいぞ。でも2人いたらこれからもありそうだな。あっそうそう パパがらみでもヒヤヒヤさせられる出来事があったんだ。やっぱり 娘の保育園の花火大会でのこと。6月から有志のお父さんたち(通称:花火師)準備してきた本番の日。夕方6時には準備完了。7時の開始を待つばかりという時、まさかの雨。それもバケツをひっくりがえしたような大雨。まさに夕立。私は子供にゆかたを着せ、近所の友達と車を乗りあわせて駐車場についたところだった。「早くやんで」と祈りながらも、これだけぬれたら「ほとんどの花火はだめかも…」と不安な気持ちだった。パパたちの今までの努力を考えると言葉がなかった。結局、翌日「できるものだけでもやろう!!」という事になったのだが、その日の空は一日中くもり、夕方から時々ポツポツ降っていた。「おねがい 終わるまでまって!!」園庭にいるみんなの願いだった。でも開演すると ほとんどの花火に火が灯り予定のプログラムをすべてみる事ができた。天気もなんとかもってくれた。きれいだった。本当にすてきだった。ハラハラした分だけ感動も大きかった。パパたちがこんなにすてきな花火をやってくれたこと。きっと子供たちの心の中にもあったかい思い出となって残るだろう。

 “パパありがとう”この2つの行事と共にわが家の今年の夏がおわった。


はじまりはじまり、保育園生活

 娘の保育園が夏休みになり、朝8時35分までに支度して出かけなければならない生活から解放され親はちょっとのんびり!!あと1週間もすれば早く9月になって欲しいと思うのだろうが、今のところは姉妹での遊び、親子でののんびりとした時間を楽しんでいる。

 4月に入園して以来、子供も園生活になれるのに大変な1学期だっただろうが、親も今までとは違う生活のリズムに慣れるのに精一杯だったように思う。18日の夕方から夕涼み会(縁日ごっこ)があり親子共々「とっても楽しかったね。」という思いを胸に1学期を終えることができた。娘の保育園では父母の会活動が盛んで11月のバザーの準備ももう始まっている。夕涼み会では父母が食べ物やゲームなど全部で30〜40種類のお店を出し、子供は自分のお財布に本物のお金を持って買い物ができる。父母もビールやおつまみを片手に楽しく店番をする。準備は少し大変だったけれどやって良かったと心から思えた。今回は娘のはじめての保育園生活の1学期をふりかえり、印象に残っていることを書いてみようと思う。

 5月になって、はじめての園外で子供の国に行った。帰りのバスから降りてくる子供達は「今まで行ったことないとこに探検に行って来たよ!!」と嬉しそうにいった。そして、暗い洞窟に入ったこと、がけをのぼったり滑って降りたりした事などを我先にと話してくれた。あとでビデオを見てわかったのだが、「えー、子供の国にこんなとこあったのー。」というようなコースを子供達は経験したのだった。親が一緒ならきっと甘えて頼ってできないようなことでも友達と一緒、先生と一緒なら子供ってすごい力が出せるんだなー、と感心した。それから、遠足というとイメージとして「列になって歩く」と思うんだけどこの園では違っていた。2人組(進級時と新入園児のペア)にはなっているが列にはならない。バスから降りると歩道橋を渡り、入口へ、そして地図の前に座る。そこではきちんと人数確認。新入園児の親としては「わーだいじょうぶかしら」と思うけど、進級児はもう何回も来ているからちゃんと連れていってくれる。それぞれのペースでね。探検中もそうだった。がけ登りとか、がけ滑りとかそういうポイントでは全員が終わるまでみんなで励ましたりしながら見守って待っている。でも移動するのに歩く時は、友達と走っていく子、虫を見ながらのんびり行く子、本当にそれぞれの子供のペースで歩いていた。園での生活、遊び全般にわたって私はそれを感じている。一人一人の子供のペース、気持ちが心が大事にされているなーって。

 それから海へは4回行った。3回目までは何だかあまり気が進んでいないみたいだった。でも4回目でライフジャケットを着てボートで少し沖まで行き、足を自転車をこぐように動かしながら岸まで泳いだそうで、それがとても楽しかったみたい。あとでクラス便りに「その時の娘は笑顔ではじけていた。」と書いてあり、先生に「明日もまた海に行こうよ。」て言ったそうだ。「足がたたないところでも泳げた!!」「平気だった!!」事が娘にはすごく自信になったようだ。(でもあくまで水がこわい子、嫌がる子には無理強いはしないそうです。)きっと4月5月は、すごく緊張していただろうしそれ以後もまだまだ自分らしさを出せるところまで行っていないだろうと思う。でもこれからも色々な経験をする中で心を動かし、保育園生活を楽しんでいってほしいと思う。

 ちなみに娘の保育園には自由契約という制度があり、教育方針に賛同する人であれば、働いていなくても入れます。9月に説明会もありますのでぜひ見学においで下さい。(夏の園庭がとてもステキですよ)     by りんご


幼稚園・保育園選び あれこれ

。。。私は4歳の女の子。4月から保育園に行くことになったのよ。ママは私が赤ちゃんの時から「どこの園がこの子にあっているかしら?」って考えて色々な園を見に行ったんだって。その中で今度入園することになった保育園は本当の意味でとことん子供のためを考えて保育をしていると思えたことと、子供のありのままを大切にしてくれること、親も参加する場面が多くあり、親子で楽しめ、親子で成長できそうだと感じたこと、などなどの理由で決めたんだって。ちょっと難しくて私にはよくわかんないけど、とにかく何回遊びに行っても楽しくて帰りたくなくて、また行きたくなっちゃうそんな所なのよ。早く4月にならないかなー。とっても楽しみ。うふ!。。。

 皆さんはどんな基準で子供の行く幼稚園・保育園を決めましたか?または決めようと思っていますか?子供にとって…親にとってそれは両方にとって良い方がいいけど、給食があるからとかバスが家の前まで来てくれるとかわりと親の都合で決めてしまう事も多いかもしれません。 字を教えてくれるから、鼓笛や英語など色々なことをやらせてみたいから、自由と言ってもほったらかしておかれるのはけじめがなくてイヤなど近所のママたちの意見も様々でした。結構みんな悩んで迷って結論を出したようです。

 私はと言えば「子供が毎日通う園なんだから自分の子にはどこがあってるか考えてあげて」と心の中で叫んでいました。でも、お友達の中にはママは子供にはA園がいいと思うのだけどパパとおばあちゃんは「B園にしたら…」と言うのでB園にするわという人もいて色々難しい事もあるのだなと考えさせられたりもしました。実際うちでも、初めは「幼稚園なんてどこでも同じ。近いとこでいいよ。」とパパとおばあちゃんに言われました。でもパパとは時間をかけてじっくり話し合い、おばあちゃんは、近所の子が6人一緒に行くという事で少し遠くても賛成してくれました。(車で園まで10分)よかった!よかった!

 実は私は以前、幼稚園に勤めていました。幼稚園は私立が多いのでそれぞれ色々な特色がある。何を大切に保育を行っているかも違う。そういった意味では決して「幼稚園はどこでも同じ」という事はない。見学に行くなら何回でも足を運んでできるだけ1日を通してみてみると色々な面がみえてくると思う。(御参考までに) ところで私が何故こんなに真剣に園選びをしたかというと私は自分の子供を持ってみて「今の学校」という所に子供を入れるのは“こわい”とつくづく感じた。毎日のようにいじめ、自殺などのニュースがとびこんでくる。勉強のできるできないが人間の価値のように思われている今の荒れた日本の学校。一言では言えないけど今大切にしなければならないのは子供たちの“心”ではないかと思える。

 私の中では幼稚園・保育園時代の子供たちには、自分たちで考えていっぱい遊んでほしい。そして、お友達との関わりの中で嬉しいとか悲しいとか悔しいとか憎らしいとか色々な気持ちを経験してほしい。そして人間にとって何が大切なのか感じてほしい。そんな願いをこめて娘の保育園行きを決めました。

 いつも、「もなみのるんるん幼稚園」を楽しみに読んでいた。4月からは私たち親子もきっと笑ったり悩んだり色々なことがあるだろう。「リンゴのるんるん保育園」なんてかけるかも…?!この文を読んでくれた皆さんにもきっと色々な思い、考えがあると思います。ぜひ、ご意見聞かせて下さい。まってまーす。  <りんご>


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