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1998.11.1発行              編集・発行:鴨池公園愛護会


 日々の暮らしの中で、自然環境に関して、感動したことでも、また心配していることでも、ご意見、ご感想をお寄せ下さい。


今後の活動について

* 12月5日(土) 19:30-21:30 定例ミーティング けやきが丘集会所にて

* 12月6日(日) 10:00-15:00(雨天時は12月13日) 竹林工房、ヨシの刈り取り、落ち葉かき

 →作業の後、恒例の竹林工房をします。来年の門松や、花篭など自分の好きな作品を竹で創ってください。子供達は竹馬や、竹トンボ遊び道具を創って遊ぼう。作業の後には大鍋を囲んで親睦会を行います。

* 1月 9日(土) 19:30-21:30 定例ミーティング けやきが丘集会所にて

* 1月10日(日) 雨天時は1月17日 竹林整備、七草粥

→竹林に肥料(米ぬか)を入れる作業です。その後公園の中にある七草(春の七草全てではありませんが)を使って七草粥をつくって新年を祝います。みんなの健康を願って...。


前回の活動報告

9月 5日(日)クリーンアップ散歩 気づいたことなんでもやりますday

10月 3日(日)草刈り、雑木林の手入れ

 来週に森の祭りを控え、会場になる鴨池公園内の通称「柿ノ木広場」の草刈りを行いました。1時間ほどで草ぼうぼうの広場もすっきりとなりました。

 広場の名前の由来になっている柿の木にもたくさんの実がなっていました。2本の木のうち一本が甘柿なのでそれを採って子供達と食べました。他にむかごやあけびなど秋の実りをすこーし味わいました。そうそう子供達は来週祭りで行うバームクーヘンの試作をしました。

10月11日(日)森のまつり

 秋晴れに恵まれ大勢の人達が祭りに参加しました。愛護会では活動の展示や絵葉書販売(今年の売れ行きはもう一つでしたが、「丘の街」でも販売してますのでよろしく)、炭焼き、ネーチャーゲーム、遊ぼうパン、バームクーヘン、フランクフルト、鳥の丸焼き(試作とデモンストレーションで)をしました。

 バームクーヘンも3回目となり形の方は満足いくようなものとなりましたが、味の方は去年の祭りで試作をしたあの味が子供達も大人も忘れられないようです。うーんやはりコストを考えてバターの量を半分マーガリンに変えたのが原因かな・・・・・。

 鳥の丸焼き用に作成した立派な「立ちかまど」は、一度限りではもったいないと解体され「チン竹林」の横に運びました。(子供達も手伝ってくれました)


マミズクラゲ続報

 夏の自然教室で初確認とお知らせしましたマミズクラゲでしたが、過去にも確認されていると愛護会のタヌキ博士こと関氏よりご指摘がありました。鴨池で確認されたのは5年ほど前のことで、同じ8月です。しかし、その後は関さんも見ていないそうです。

 マミズクラゲを図書館で調べてみました。日本で1949年ごろ(戦後まもなく)大都市ではじめて発見された淡水産のクラゲで現在分布が広がって、各地の池・川・水槽などで8月末から秋まで見られるとあるくらいで生活形態やどうして日本に見られるようになったかやどうして鴨池に住むようになったか(水温・食べ物・水質などの好み)といったことが分かりません。だれか、詳しい人がいたら教えて下さい。ペットとして飼っている人でもかまいません。(若い人達の間には、自宅の水槽でクラゲを飼うのが密かなブームになっているとか...)

 ただ、ザリガニやブルーギル同様にマミズクラゲも帰化動物のようです。トンボの幼生のヤゴもますます住みづらくなりそうです。これが都市に残された自然の運命なのでしょうか・・・?

これについて、もしご意見がありましたらお聞かせください。お願いします。


鴨池の森の「キャーキャキャ!」

 あたたかい日の早朝、柿の木広場あたりの森から「キャーキャキャ!」と大きな声が聞こえてきます。引っ越してきた当時は、その正体のわからない大きな声に「何だ今の音は?どこかの家で飼っている九官鳥?」と思っていましたが、その声の主は、「コジュケイ」という鳥でした。

「コジュケイ」は、キジ科でウズラくらいの大きさの茶色い鳥。鳴き声に特長があり、「キャーキャキャ!」と3拍子で鳴きます。ニワトリ同様飛べないので、森の中やけやきが丘の建物周辺をゴソゴソ歩いています。だから、ひょっこりと出くわすこともあります。

 私と4歳の娘は、飛べなくて、声がうるさくて、ちょっとまぬけな「コジュケイ」が大好き!この声が聞こえてくると、家の前の林にいる「コジュケイ」を見つけに、急いでベランダに飛んでいきます。

 あるときは、「お父さんコジュケイ」と「お母さんコジュケイ」が子供たち5〜6羽を引き連れて家族で歩くほほえましい姿…あるときは、私と目が合い、大慌てをして走って逃げ去る「コジュケイ」の姿…あるときは、娘が大きな声を出したので、びっくりして1メートルほど飛ぶ?「コジュケイ」の姿… と「コジュケイ」は何をしても、ちょっと抜けていて憎めないヤツなんです。

 でも、今年は天候が悪く、雨が多かったせいか、元気な「キャーキャキャ!」が、あまり聞けませんでした。今までは、1年を通して聞けたのに…「コジュケイ」にとって鴨池公園の森も住みにくくなっているのかな?と、ちょっと心配しています。私たち家族は「キャーキャキャ!」と鳴き声が聞えるこの森が大好きです。少しでも、「コジュケイ」の森を守るために、娘と私たち家族は足手まといになりながらも、"鴨池愛護会"の活動に参加していきたいと思っています。

       H.Shionoya


<螢の火を消さないで>ホタルのおじさん逝く

“ホタルのおじさん”と皆から愛されてきた大野先生が去る10月19日亡くなられました。

 生物学者の先生は小さな生き物を愛し、そしてその生息環境を守ることに生涯をかけてきた人でした。12年前、大野先生の育てたゲンジボタルの幼虫が放流され、鴨池公園に初めてゲンジボタルが飛び交いました。

 私たちはその日の感動を忘れてはいません。“鴨池公園のホタルを守っていって下さい”それが先生の最後の言葉でした。

 大野先生ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。


 cygnus@mvb.biglobe.ne.jp