戻る

1997.8.1.発行・号外         編集・発行:鴨池公園愛護会
トンボ王国生き物探検

第12回自然教室・・・

トンボ観察、水質調べ、水生昆虫・水生植物の調査、肉食昆虫の調査と観察など

夏休みの自由研究が残っている君、プールにも飽きて暇な君、子供たちを抱えて何処に行こうかと迷っているあなた。どんどん集まれ!!トンボ王国に棲む生き物たちが待っているよ!

8月24日(日)10:00〜12:00鴨池に集合


前回の活動報告

桃ノ木の東屋からログハウス裏の整備  6月1日(日)

 昨年雨で流れた作業ですが、今年は天気に恵まれて活動できました。そうですこの時期の草の勢いったら凄いものです。この時期の作業が雨で流されると、次の作業量は2倍3倍に膨れ上がります。「鉄は熱いうちに打て」という諺のように「草刈り取りは、夏までに済ませ」です。そのご褒美は、例年私たちの舌を楽しませてくれるキイチゴでした。

鴨池の整備   7月6日(日)

 前回の活動予定欄で間違いがありました。7月1日(日)になっていて何人かの人達を混乱させてしまったようですが、どうもすみませんでした。2連続の台風の影響か、いつもより水位が高く、ゴミ拾い用のゴムボートが池の隅々まで進むことができました。その反面いつも岸辺にあたるところが水没していたせいか、ザリガニ釣りは不調におわりました。ザリガニの数が少なくなっていればいいのですが。


あっ! 流れ星

 街の中で星が見えなくなったせいか、人間に星をみる余裕が無くなったのか、この頃は流れ星を一度もみたことがないと言う人が増えているとのことです。

 光害の少ないところで、満天の星空を1時間眺めていても、せいぜい2〜3個しか見られません。ところが夏休みには「ペルセウス座流星群」という有名な流星群があります。条件が良いところでは、最大で1時間に60個もの流れ星が見られると言われています。

 そこで、今年の夏休みこそ自分の目で流れ星を見てみましょう!

 この流星群は8月上旬から8月中旬頃を中心に見られます。極大日(流星が最も多く見られる日)派8月13日(水)と考えられています。あいにくこの日は大きな月が夜中まであるため好条件とは言えません。しかし月が沈んでから天候さえ良ければ、多くの流星を見ることができるでしょう。(12日〜14日の夜明け前がいいかもネ)

*追記 「願い事を唱えるの忘れずに!」流星が流れている間に、願い事を3回繰り返して唱えると、その願いがかなうと昔から言われています。しかし、流星は速い!とにかく速い!これはかなり至難の技ですが、あきらめてはいけません。今のうちに、何を言うか考えて、早口で言えるように練習しておきましょう。でも、もし願い事を3回繰り返して唱えることができるほど、長く光る流星を見てしまったら‥‥その瞬間、あなたは今年の幸運をすべて使い果たしたかもしれません。


鴨池公園よもやま話(池の改良工事について)

 先日ある方とお話をしていて、鴨池の話題になったときのことです。4年前に行われた鴨池の工事について、「見るからに人工的なものができた様で、以前より池の景観が悪くなった」と話されました。確かにできあがった「中の島」は人工的な感じがするので、以前の鴨池の景色の方が良かったと思う方もおられると思います。ところが、実はこの「中の島」とその両側の「仕切り」はちゃんとした理由があってつくられたのです。

水抜き(外来種の引っ越し)  工事をするためには、一度水を抜く必要があります。そこに棲んでいた魚たちはどうなったかって?残念ながら、当時既に日本在来種の魚たちは鴨池から姿を消しつつありました。外来種であるブラックバス、ブルーギルが池を支配していたのです。多分別の場所で釣ったブラックバスを鴨池に放したため(間違った動物愛護意識!?)本来はいない外来種が繁殖したのでしょう。これら外来種の繁殖力は強力で、在来種がほとんど駆遂されてしまったのです。そこで一旦水を抜いて、これらの外来種には引っ越していただきました。

仕切りの役割(棲み分け)  中の島と仕切り板が、池の西側と東側を隔てています。もちろん水は行き来できるようになっていますが、魚たちは仕切りを越えることができません。池の東側にはコイなど比較的大きな魚がいます。池の西側には、僅かにある湧水を利用して湿地を再生し、トンボが繁殖しやすい環境をつくり「トンボ池」としています。

中の島(野鳥たちの楽園)  前回の鴨池公園だよりでお知らせしたとおり、鴨池には毎年カルガモが繁殖のためにやってきます。カルガモにとって、子育てをするときに陸上動物(イヌ、ネコなど)は天敵です。中の島は水に囲まれているため、動物たちは行くことができません。カモなどの野鳥たちにとっては安全な場所なのです。少し残念だったのは、金網に石の詰まったような構造になっていることです。どうしても人工的な感じがしますネ。他にアイデアはなかったのかと思いますが‥‥

いろんな生き物たちが四季折々を通じて私たちを楽しませてくれます。トンボは豊かな生態系の象徴ですが、昆虫や野鳥だけでなく、あらゆる動植物たちにとっての「楽園」として鴨池を守っていきたいですネ。そのためにも、一人でも多くの人にこの鴨池に関心を持ってもらって、次の世代へ残していくことができればと思っています。  (byいちろう)


愛護会オリジナル! 絵はがき販売

 鴨池公園愛護会で販売しているオリジナル絵はがきシリーズ「野の花」「かもいけの野鳥」(各¥300、各5枚組)「鴨池のとんぼ」(¥500、10枚組)がこのほど、荏田東郵便局の前にあります「丘の街」で販売されることになりました。時節柄、便りを出すこともあると思いますので、是非ご利用下さい。(写真は会長の市川さん撮影のものです)

 最近ではますます都市化が進んできています。しかしこのような環境にあればこそ、港北ニュータウンに残された公園緑地、森、池の水辺をより豊かな「生き物環境」として残したいと願わずにはいられません。この鴨池公園に棲んでいる「生きものの姿」を通して知っていただきたいなあと思います。なお、この絵はがきの売上代金は愛護会の活動資金(ナタ、カマなど道具の購入他)として活用させていただきます。是非ご協力下さい。 


 cygnus@mvb.biglobe.ne.jp