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1997.6.1発行              編集・発行:鴨池公園愛護会
鴨池公園ニュース

鴨池公園の池にカルガモの赤ちゃんが誕生!!

 5月17日に12羽確認されていましたが、26日現在では8羽になっています。4羽の消息不明・・・どうしたのかな。カラスにさらわれたのかな。残りの8羽は元気にすくすく成長しています。そして、近所の住人たちや子供達に可愛がられています。このヒナ達が夏の終わりに親鳥と同じ羽に抜け変わるときまで、皆で見守っていきたいと思います。

 カルガモのオスとメスは、同じ模様なので(結構、カモの仲間はオス、メスが違う模様なものが多いのに)どっちが子供の世話をしているのかなあと思っていたら、本にはメスがするように書いてありました。でも、これどうしてわかったのかな。ちなみに、このカルガモ、日本では大変ポピュラーな鳥なのですが、ヨーロッパやアメリカなどでは見ることの出来ないアジアの鳥なのです。是非、外国のお友達に紹介してあげましょう。


鴨池公園の仲間たち  ゲンジボタル

はたるの思い出、出会い

「♪ほー ほー ほーたるこい! あっちのみーずはにーがいぞ こっちのみーずはあーまいぞ」

 母の口ずさむ言葉に誘われ、チカチカと舞うひかり。「ほーら きた!きた!」明かりを消した茶の間に招き入れられた客人に、思わず手をだす。・・・40年も前の、ふるさと新発田の山村での思い出。先日、母にこの客人の様子を聞いてみたところ、その子孫は今も7月の初めの頃に、姿を見せるそうです。(ヘイケボタル)

 この地に住み、数年前、再びほたる(ゲンジボタル)との出会いが始まった。大野さん、市川さんから分けていただき、初めて目にする幼虫(7月末頃瞬化)!「黒い糸くずのようなのが幼虫?」驚きました。1ぴき1ぴきだと、飼育皿のエアポンプの泡立ちで浮き上がってしまうので、固まって水の中に留まる知恵なのかな?エサのカワニナを薄くスライスして与えます。(2ヶ月程)

 そろそろ幼虫は単独行動します。水槽に移し、生きたままのカワニナを与えます。4〜5ミリの幼虫ですから、水槽の水の交換もなかなか大変。ピンセット、スポイトを使い、数を数えながら・・・

 秋も過ぎて、年の瀬が近くなると、成長の早い幼虫は、数層の中でもう光始めます。3月半ばまで育てて、いよいよ、鴨池公園ホタル水路へ放流です。そして3〜4月にかけて、幼虫たちはサナギになるために上陸します。(雨の夜)

 成虫となり、みんなを感動させてくれるその日はもうすぐ!

「♪ほー ほー ほーたるこい! あっちのみーずはにーがいぞ こっちのみーずはあーまいぞ」

 今回はゲンジボタルの登場でした。このような育てる苦労があってこそ、ホタルの姿が楽しめる訳ですね。ご紹介は「ナベさん」こと渡辺睦夫さんにお願いしました。


前回の活動報告

タケノコ堀り、竹柵づくり  4月13日(日)

 第1日曜日の6日が雨(大雨!)で、活動は翌週に順延となりました。(ちなみにヘールボップ彗星観望会も中止。残念!楽しみにしていた人、ゴメンナサイ)一方、恒例の「タケノコ堀り」は、タケノコの生育の都合上、予定していた日から1週間繰り上がって13日実施になってしまいました。つまり、順延となった愛護会の定例活動日と、繰り上げたタケノコ堀りの日が重なってしまったのです。

 タケノコ堀りは例によって(?)大人数が参加しました。ゴミ拾いの後、タケノコ堀りの注意事項について、市川さんと関さんが話をされました。といっても参加した皆さんの気持ちは、既にタケノコの方へ・・・(早く、早くタケノコ掘らせてくれー!って感じ)

 スコップが地下茎に当たると、根元から掘り出すのは結構難しく、かなり奮闘されている人もいましたが、各自が自分の力で掘り出したタケノコを持ち帰られました。

 午後は愛護会の有志で、本来予定していたホタル水路の竹柵づくりをしました。ホタルの時期ももうすぐです。疲れている身体に鞭打って、何とかできました。見栄えは決してよくありませんが、ホタルを守るための柵、大切にしてネ。

*この日、タケノコ堀りの前に、愛護会が実施している竹林の保全活動について説明したチラシも配りました。豊かな竹林を維持していくためには、年間を通じた保全作業が大切であることを、何人の方が理解して下さったかは分かりませんが、これからもこの愛護会だよりを通じてPRしていきたいと思っています。

鴨池の整備  5月4日(日)

 鴨池の水際にヨシが繁ってきたので、ヨシ刈りを行いました。ヨシは根が強い草ですが今のうち(初夏)に刈ると、その勢いをかなり抑えることができます。

 子供達はザリガニ釣りに熱中しました。アメリカザリガニは、その名の通り外来種で鴨池には「招かざる客」なのです。鴨池はトンボ池として、豊かな生態系が維持されています。トンボが飛び交い、その幼虫であるヤゴが棲める水辺があるという事は、トンボだけでなく、様々な生き物たちが棲息できる環境がそこにあるという事なのです。外来種のザリガニは、ここでは強すぎる存在です。そこで、ザリガニさん達には「ささぶねの小径」ヘ引っ越していただきました。(間違っても鴨池にザリガニを放さないでネ)

 大変だったのはバイクのゴミ!なんとかならないのでしょうか。この日は3台分のバイクを回収しました。バイク運びに汗を流した方々、本当にご苦労様でした。


次回の活動について

5月31日(土)

19:30〜21:30

定例ミーティング

けやきが丘集会所

6月1日(日)

雨天時は8日(日)

10:00〜12:00

草刈り、竹切り

東屋からログハウスへ降りる道周辺

6月 7日(土)

18:45

ゲンジボタル鑑賞会

まんまる広場と鴨池の間の橋の上集合

7月 5日(土)

19:30〜21:30

定例ミーティング

けやきが丘集会所

7月 6日(日)

雨天時は13日(日)

10:00〜12:00

下草刈り、クズ切り、七夕用竹切り

鴨池水辺の雑木林整備

8月24日(日)予定

自然教室 トンボ観察、水質調べ、水生昆虫・水生植物の調査、肉食昆虫の調査と観察


夏だ!アウトドアだ!はいいけれど・・・  by ICHIRO

 太陽の眩しさに、近づく夏を感じる季節となりました。子供達が心待ちにしている夏休みも近づき、海や野山へ行く計画を立てておられる方も多いのではないでしょうか。都会の喧騒から逃れ、大自然の中で心身共にリフレッシュ!誰もが考えることだと思います。

 ところで皆さんはアウトドアではどの様に過ごされますか?アウトドアでの楽しみ方は人それぞれだと思いますが、次のような場合にはどちらのタイプでしょうか?

  場所

  Aさんの場合

  Bさんの場合

 山の中へ

4WDorオフロードバイクに乗って林道を疾走する。道無き道もいざ進め!

足の裏で土の感触を確かめながら、自分のペースで山歩き。

 海で

波をけ散らし、水しぶきを立て、水上バイクだ。ジェットスキーだ。

ゴムボートを浮かべてゆーらゆら。あてもなく波間に漂う。プカプカ、ゆーらゆーら(注:沖に流されないように!)

サンオイルを塗って、砂浜に寝そべって、肌を焼く。ジュー 暑くなったら海の中へ ジュー

磯の潮溜まりにできた天然の水族館で今日は1日館長さん。「さあ皆さん。海の生き物たちの世界をご覧あれ。」

キャンプで

ハイパーCDラジカセだ!カラオケだ!ギンギンだ!ノリノリだ!

ここは天然のコンサートホール。耳を澄ませば野鳥たちが今日のシンフォニーを奏でる。

発電機ガンガン回して、夜でも明るく!賑やかに!

暗くなったら寝る。そして日の出とともに起きる。これが当たり前。

火の粉を巻き上げ、天まで焦がせキャンプファイヤー。どんどん燃やせ。

ささやかな星明かりの下で、遥か宇宙の彼方へ思いを馳せる。アッ!流れ星!

景色の綺麗な所で

さあさあ、みんな並んで・・はいポーズ。パチリ!ハイ。それじゃ次の所へ急ごう!(滞在時間わずか1分)

うむ!一句ひねってみるか。5、7、5・・・あるいは、ゆっくり絵でも描いてみたい気分だな。よし、やってみるか。

 ここで書いたのは、少し象徴的な表現ですが、別にどちらが良くてどちらが悪いと言っているわけではありません。ただ、折角大自然の中に来たのに、都会の生活をそのまま持ち込むことは、あまり意味がないし、まわりの自然には「迷惑」になることがあります。

 のんびり、ゆっくり、静かに、そして優しく・・・自然まかせに、自然のままに。次のアウトドアのチャンスではBさんの様な過ごし方はいかがでしょうか?何か新しい発見があるかもしれませんよ。  マ PS:鴨池公園でそんな楽しみ方を試してみてはいかがでしょうか?


  cygnus@mvb.biglobe.ne.jp