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2000. 春号発行              編集・発行:鴨池公園愛護会


 愛護会の3月の活動日に、子供たちとゴミ拾いをしました。 鴨池公園の中は、愛護会以外にもいろいろな方が自主的に清掃して下さっているようで、メインルートは結構きれいになっていました。 清掃をしてくれた方に、この紙面を借りてお礼申し上げたいと思います。 しかし、奥まったところには、まだまだゴミがありました。 お弁当の空き箱や飲み物のビンや缶などの小さいものから、ソファーや自転車、バイクなどの粗大ゴミにいたるまでいろいろ…。中にはオレンジ色の三角すいのコーン(工事用?)など、ゴミとして片付けにくいものまでありました。

      

「ドラえもんの道具」でもあれば、このようなものがどうしてここにあるのか、どんな人がそこに捨てていくのか? その様子を探って見たい気がします。 まさか! どうして? と思う光景や、捨てる人の意外な心理が浮かび上がってくるかもしれません。 ただひとつ言えることは、ゴミの無いきれいな場所には、ゴミを捨てにくいということです。 また行ってみたいと思うような、気持ちの良い公園にしていきたいですね。

遅れること多々ありましたが、隔月発行の「NEW鴨池公園だより」も今回で第19号になります。愛護会の財政事情により今年度より「だより」の発行を春夏秋冬の季刊にすることになりました。 事務局の発行遅れにより、前年度あたりからもう既にそうなっている(?)という指摘はさて置き、そのかわり、季刊に相応しい内容で鴨池公園および地域の自然について、これからも載せていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

それから、1年間ご無沙汰をしておりますイラストの山本さとみさん、根強いさとみファン(?)のためにもぜひカムバックをお願いします。 小学校のプリント等でさとみさんのイラストをみるたびに、とても懐かしくなります。 待ってマス!


プラタナスの丘にのぼると 墓地建設予定地について

 「センター南」の駅のホームに立って北西の方角に目をやると、こんもり高い緑の稜線が目に入ります。 遠出していたときなど、それを見ると「帰ってきた」と思う瞬間です。私はその丘のことを「プラタナス(スズカカケノキ)の丘」と呼んでいて、お気に入りの場所になっています。 実際、その丘には二本の「スズカケノキ」があります。 以前からこのスズカケノキについて、一度は鴨池公園だよりの中で取り上げたいなあと思っていました。 それはこの樹が、丘のちょうど尾根のピークにあり、まさにこのあたりのランドマークツリーと呼ぶに相応しいからです。

その昔、この樹は土地の境界を示すものであったと思われます。(由来などを地主さんに聞いてみると、いろいろと面白い話がきけるかもしれませんが...) しかし、今このスズカケノキは、今昔の境界になっています。 実際、この丘に登って、南東の方角に目をやると、センター北駅からセンター南駅にかけての商業地や住宅地(まさにニュータウン)を見下ろすことができます。 反対の北西に目をやると、畑が一面に広がり、周辺部には雑木林も残っています。 現在休耕になっている部分もありますが、一面に広がる畑を見る度に、このあたりの昔が忍ばれます。(数年前、この丘の畑で写真を撮り、年賀状用の家族写真にしたことがあります。すると区内の友人から「これどこの田舎で撮ったの?」と聞かれましたっけ。)

ここは正に、都筑区の今と昔を語る場所としては最高のところです。現に、数年前この近辺の荏田東小学校の生徒達が、地主さん等の協力で炭焼きをしていたことがありました。そう、環境教育の絶好の場所なのです。

 それに私達はよくこの丘に登って、四季折々の自然を楽しんでいます。空気が澄んだ冬の朝には遠くの富士山を見に、夏は鶴見川やみなとみらいの花火大会を楽しみ、秋には地主さんに頼んで芋掘りをさせていただいたり。 そうそう、夏の早朝には将来の昆虫博士達(?)がカブトムシやクワガタムシを探しにやってきます。 我が家はこの丘のふもとにありますが、実際にカブトムシやクワガタムシなどの珍客が夏の夜になると家の街灯や網戸にやってきます。

 私達の他にもこの場所を気に入っている人達がいるようです。 荏田南町のある保育室の子供たちもその仲間です。 ここは、その子供たちの散歩場所のひとつになっています。 子供たち は歩きながらそこに落ちているどんぐりやクリのイガを拾い、日陰に残る霜柱など自然の宝物を発見し、畑でつくられている野菜を見たりしています。 そんなときの子供たちの目はキラキラしています。 本やテレビで自然の姿や野菜の育つ様子を見ることが多い中、ここの子供たちはナマの体験をし、その畑に関わる人達とも交流できるのです。これはニュータウンと隣接する生産緑地だからこそできることだと思います。確かにニュータウンの周辺には鴨池公園や中央公園など、自然を残してあるところはいくつかあります。 しかし、この丘には「日々の生活と深い関わりを持つ自然」という、公園では見られない人間と自然の姿が残されているような気がします。

  急な話ですが、この風景が無くなりそうなのです。 というのは、この区域の一部が墓地予定地になっているということです。墓地もどこかに必要なのは確かですし、いろんな理由で畑地や雑木林が売られたり、開発されたりする場合もあるでしょう。しかし、こんな場所だからこそ無くなるのはとても惜しい気がします。そこで、このことを知ってもらいたいという思いで、ペンをとりました。

この「プラタナスの丘」が失われてしまっていいものかどうか、 この場所へ行って考えてみて下さい。 特に、まだ一度もこの丘に登ったことの無い方は、是非行ってみてください。

この風景が失われる前に...。

by よしえ


保存版 2000年度 鴨池公園愛護会活動計画

今年度の活動計画をお知らせします。 皆さんの予定表に書いておいて下さいネ。

たくさんのご参加をお待ちしております!

 4月 2日(日) 雑木林の手入れ、竹切り、下草刈り

 4月23日(日) ゴミ拾い、竹の子掘り大会

 5月 (日程未定) 鴨池(トンボ池)かい掘り、ゴミ拾い

 6月 4日(日) 竹林整備

 6月10日(土)予定 ゲンジボタル鑑賞会

 7月 2日(日) 鴨池水辺雑木林の手入れ

 8月20日(日) 自然教室

 9月 3日(日) 鴨池公園クリーンアップ散歩

(気のついたこと何でもやりますDAY!)

10月 1日(日)  竹切り、柿ノ木広場草刈り

10月 7日(土)予定 炭焼き

10月 8日(日)予定 森の祭り

11月 5日(日) 雑木林の整備(間伐、下草刈り)

12月 3日(日) 竹林整備、竹林工房

 1月 7日(日) 竹林整備、施肥、七草粥

 2月 4日(日) 巣箱作り

 3月 4日(日) 雑木林手入れ、ゴミ拾い

 3月 (日時未定) ゲンジボタル幼虫放流

 

*基本的には第一日曜の10:00からが活動日です。 雨天の場合は次の週になります。

(自然が相手ですので、翌月や中止という訳にはいきません)

 

*また、活動日の前日(土曜日)の夜、けやきが丘集会所にてミーティングをしています。

ミーティングも誰でも自由に参加できますので是非来てくださいね。

 

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日々の暮らしの中で、自然について感動したこと、

心配していることなど、何でもお寄せ下さい。

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 cygnus@mvb.biglobe.ne.jp