思い浮かぶがままに



究峰


最終訂正日 2005年 8月18日





    2005.7.1

  1. 懐かしきニフティで出せるメルマガの最終号を送り出したり

    7.2

  2. 雷鳴はいつにも増して轟けど空梅雨なれば雨よさらに降れ

  3. 心地良き雨脚聞きつ暗闇の稲妻楽しむ空梅雨の窓

    7.3

  4. 親しみしジュディと別れ腕白な少年トムの世界に遊ぶ

    7.4

  5. 妄想は破れてゆきぬ予想せぬ動きを見せる数字の羅列

    7.7

  6. 七夕に誕生祝ふ老いし母玩具の鳥の囀りを聞く

    7.8

  7. 歌詠みに倦みし心を励ますや歌に生きたる人の葉書は

    7.9

  8. 我が歌の見知らぬ人に誉められてすまし顔なりネットの世界

    7.10

  9. 休みしもあれど続けし英語読み積もりて迎ゆ記念号かな

    7.16

  10. 濃き霧は港を覆ひボワーボワーと汽笛は響きフェリーは入らず

    7.18

  11. 投稿の没になりたる翌日に小包で届く歌集を読みし

  12. リズミカルに歌を詠みたる若きとき歳月かけて円熟せるや

    7.19

  13. ブランドに興味は無けど贈られしプラチナつけて故里に帰る

  14. 夏休み早めにとりて故里で昔に戻る予備校講師

  15. 華やぎし金のハイヒールバランスの崩れて折れるときが来ぬよう

    7.20

  16. ひとひにて数字が変わるときを見しメルマガ読者一気に増えて

    7.22

  17. 墓参り登り口に歌碑建てり達筆すぎて判読できず

    7.31

  18. ふたとせを迎える前に玉響よ永くあれとぞ思ひてありし

  19. 歌詠みを慰みとして過ぎし日の幻のごと思ひ出されけり

  20. 縁無きと思ふ歌詠みに知らざる間に想ひのたけを託しておりぬ

  21. 気負ひたる時もありしが今も尚泉が湧くを楽しみてあり

    2005.8.3

  22. コンクリで覆はる街のいずくにや土があるらん朝の蝉しぐれ

  23. 青空に風はそよがず汗のみが滴り落ちる夏の昼下がり

    8.11

  24. 非情だの独裁だのと罵れど時は戻らず過ぎ行くのみ

  25. 絶頂の表舞台が暗転し険しき顔で捲くし立ており

  26. 芳醇なマンゴーの香り熟れすぎし果肉に匙を入れて味わふ

    8.18

  27. 盆控え夜更けし街で若者がちゃんここの音響かせており

  28. ちゃんここの音色が響く街中は盆の香りが漂ひてあり

  29. 陽の高き夕暮れ時に人影が街より消える島の盆かな

  30. レンタカーで島の夏をば楽しまむ 在庫なければただ酒を飲む

  31. 優勝は無理と思ひつ清峰が今年の盆の話題を集む

  32. 故里で熱き応援送りたる清峰ナイン力尽きたり

  33. 灯篭の灯りし墓地に歴代の藩主の墓は密やかなりし

  34. 幼らは花火で遊び喧騒が空に弾ける大円寺墓地

  35. 雨粒がぽたりと落ちて灯篭を急いで仕舞う十五日

  36. 帰省して同級生の死のことを続けて聞きし若者と語る

  37. 生き難き世を見たりしか島を出て島に戻れる若者多し

  38. 改革を問ふ選挙が近まりて政治家の辻演説を見る



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