あをもじ2005-Y



by 夕海


最終訂正日 2005年12月31日




    2005.11.1

  1. 髪染めて手も染めたれど誰からも何も言われず少し寂しき

  2. 研修の旅行とはいえ我好む博物館は楽しみであり

  3. 友人を誘いて共にバス旅行心も弾む次の日曜

  4. 手帳には仕事は黒でその他赤何時の間にやら赤の字多し

    11.2

  5. 娘への手土産にする米5キロ精米しに行く息子を連れて

  6. 持って行く物は無いかと尋ねればミシンの要ると娘返事す

    11.3

  7. 小雨降る天気も晴れて長崎は歩む我等に今日は優しき

  8. 案内の娘も乗せて初めての名所訪ねて車で移動

  9. 外テラス座る勇気はないものの出島ワーフで昼食とする

  10. 子ども等と別れてひとり美術館スペイン絵画を堪能しに行く

  11. 実物の刷毛目見たさに近づけば「もっと離れよ」係員言う

  12. 屋上の庭園からの大橋と南山手の景色も長崎

  13. 束の間に娘と語る弟と祖母も嬉し気時間無くとも

  14. 眠たさに負けて車を暫し停め仮眠すれども頭痛は治らず

    11.4

  15. ムキになり叱り飛ばして3歳児我もまだまだ枯れてはおらず

  16. 拘りも拘らざりも生まれつき双子でわかるヒトの不思議さ

    11.5

  17. 一日をヨチヨチ歩きの子等と居り泣いて食べさせオムツを替えて

  18. 蒸し暑き昨日と今日の気候なりやっと治りし風邪ぶり返す

  19. 買い物に行って飴買う遠足の前の子どもと何等変わらず

    11.6

  20. 雨模様東へ向かう我等には雲の厚さが気になりており

  21. 中型のマイクロバスにぎりぎりの人数乗りて空席は無し

  22. 木々の中緑と空を映し出すガラスの壁の博物館かな

  23. 一番の目的なりし金印は期日の過ぎて見られず無念

  24. 待ち合わせバスの時刻を気にしつつ数年ぶりに伯母に会えたり

  25. 買い物を楽しみにする主婦達のメインは食事とショッピングモール

    11.13

  26. 小雨降る天気も晴れて長崎は歩む我等に今日は優しき

  27. 案内の娘も乗せて初めての名所訪ねて車で移動

  28. 外テラス座る勇気はないものの出島ワーフで昼食とする

  29. 子ども等と別れてひとり美術館スペイン絵画を堪能しに行く

  30. 実物の刷毛目見たさに近づけば「もっと離れよ」係員言う

  31. 屋上の庭園からの大橋と南山手の景色も長崎

  32. 束の間に娘と語る弟と祖母も嬉し気時間無くとも

  33. 眠たさに負けて車を暫し停め仮眠すれども頭痛は治らず

  34. 買い物に行って飴買う遠足の前の子どもと何等変わらず

  35. 雨模様東へ向かう我等には雲の厚さが気になりており

  36. 中型のマイクロバスにぎりぎりの人数乗りて空席は無し

  37. 木々の中緑と空を映し出すガラスの壁の博物館かな

  38. 一番の目的なりし金印は期日の過ぎて見られず無念

  39. 待ち合わせバスの時刻を気にしつつ数年ぶりに伯母に会えたり

  40. 買い物を楽しみにする主婦達のメインは食事とショッピングモール

  41. 蒸し暑き昨日と今日の気候なりやっと治りし風邪ぶり返す

  42. ムキになり叱り飛ばして3歳児我もまだまだ枯れてはおらず

  43. 拘りも拘らざりも生まれつき双子でわかるヒトの不思議さ

  44. 一日をヨチヨチ歩きの子等と居り泣いて食べさせオムツを替えて

    11.18

  45. 常緑の中に紛れし紅葉はただ一本で恥ずかしげなり

  46. おしゃべりとゲームをしつつ歩を進め秋の遠足子等と楽しむ

  47. 風はあり寒さ感ずる遠足も時間が経てば日焼け色の顔

  48. 子育てを論ずる会議に出席し責めらるる親の気持ちもわかる

  49. 二時間の研修会への道すがら本音で語りぬ新しき友

  50. 運転に疲れし我に輪をかけて子守り歌かと紛う発表

    11.19

  51. 病室の窓から見えし対岸の城に惹かれて橋を渡らん

  52. 秋の日に賽銭投げて手を合わす島の神社はひっそり佇む  

  53. 城の中甲冑絵画文を見て本物の持つ迫力を知る

  54. 切り取りて絵はがきになる風景を我がデジカメの中に収めぬ

  55. 唐突に散策をする港町見慣れぬ裏路地新鮮に見ゆ

  56. 散策の最後に見つけし温泉は歩道の横にさりげなくあり

    12.12

  57. 出演の順番気にせず観る舞台子等の発表のみを楽しむ  

  58. 充電をした筈なのに表示さるビデオカメラの『バッテリー切れ』

  59. 騒ぐ子の親の態度に友人は「昔は外に出ていた」とキレ

  60. 遠足に一緒に行ったメンバーと点数競うゲーム大会

  61. 手土産の大学芋を携えて読み合わせに行く一年ぶりに

  62. 練習はたった一度でその後は雑談タイム顔ぶれ変われど

  63. 高台の中学校の駐車場ミゾレ降る中車を誘導

  64. 応援も走者も濡れしマラソンは記録出ずとも記憶に残らん

  65. 待つ間眠くもないのに何をする事もできずに時間の浪費

  66. 杯に落つる紅葉の色紅く我もまた染む君への想ひに

    12.20

  67. 人権を学ぶ子等への語りかけ朗読劇は今年で二度目

  68. 体育館しんと静まり座る子の姿も気にせずただ本を読む

  69. 独唱の声に聴き惚れ伴奏のピアノに感心人権集会

  70. フレンチの合間に我が子は早退し実家に預く帰るに帰れず

  71. 料理して会議があって受診させ一日の締め祝賀会に行く

  72. 暗き部屋いつもながらの観客数それにもめげず彼等は演ず

  73. 物心ついて始めし演劇は娘の中のどれ程なりや

  74. 整列し我等を送る娘とは一番離れて彼は立ちおり

    12.31

  75. 冬の雨濡れし事さえ忘れさす発表会の会場の熱

  76. 教室の名を記す札掲げたり我が子の出番の前に緊張

  77. 出番前急ぎ花屋に注文す師への感謝を花束に込め    

  78. 買い物は手土産のケーキそれだけで急いで帰宅す打ち上げのため

  79. 久々に集いしメンバーそれぞれに近況報告思い出話

  80. 大人とは話す事なくかといって小学生とも馴染めぬ我が子

  81. ほがらかに酔ひて笑ひし友達は酔えぬ我には眩しく映る

  82. いきなりのサンタの指名に驚くも衣裳に着替え袋担げり

  83. さっきまでお喋りしてた子ども等が気付かぬ不思議サンタの正体

  84. 嬰児の泣く声染みたる保育室今日はビールとワインに染まる

  85. 幼子の寝顔と涙と笑い顔成長も見ゆ一年の時    





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