愚かなマイクロソフト (^^; (1/12)


US News 1/12の記事からです。タイトルに対して、怒った方もいるかもしれま せんが、お許しを。これは私の本意ではありません。本文にそう書かれている のです。 (^^; 

* From two different planets 
The culture clash between Microsoft and the Justice Department

Michawl CartonはPC Week Labsの技術担当重役。当然コンピューターに詳しい 友人が多いが、例によって彼らは2つの陣営に分かれる。反マイクロソフト派 と、マイクロソフトの支持者とにである。ところがこの年末年始のパーティに 参加して驚いた。それはマイクロソフトのことを否定的に話す人が多いことに である。しかもその中にはマイクロソフトの崇拝者達(biggest fans)も含まれ ていた。彼らの多数が言っていた言葉。"Boy, Microsoft is being stupid." be動詞も進行形になるのですね。まあいつもというわけではなくて、「マイ クロソフトは今回は馬鹿げたことをしている」というような感じだと思うので すが。

しかしとにかくこんなことは今までになかったことだ。マイクロソフトは多く の点で批判されてきたが、しかしstupidといわれたことはない。多くの人を困 惑させているのは、裁判所は、マイクロソフトがコンピューター・メーカーに Windows95とブラウザーのIEを分離することを許可するように求めているの に、マイクロソフトがそれに敵対的な態度を取っていることにある。

マイクロソフトは司法省と独禁対策責任者のJoel Kleinを「ソフトウェアのデ ザインの才能がない情報不足の法律家集団」と侮辱しただけではない。 Jackson判事の決定に対して、どのメーカーも受け入れないような代替案を提 示したのだ。すなわちOSからIEを外したいと思うWindowsの被提供者(license e)たるコンピューター・メーカーは次の2つのいずれかを選択できる。

1. Windows 95の2年以上前の古いバージョンを選ぶ。
2. WindowsからIEを外せるが、そうするとOSが働かなくなる。

これ、読み違えていないと思うのですが。多分前にもニュースで読んだことが あったと思いますから。しかしこんな代替案をまともに提示するとは、普通は 考えられないですね。司法省が怒り狂ったのも無理はない。マイクロソフトに 新たに侮辱罪の訴訟(contempt suit)を起こした。裁判所もこれには怒って、1 月13日にこの件での聴聞会を開くようです。

まあマイクロソフト側に立って考えれば、技術会社の常として、調停とか、人 間の相互作用とか、妥協とかそうしたことが分かっていないらしい。その社員 も何よりも合理性を重んずる社風にどっぷり浸かっていて、論理的なコンピュ ーターのコードしか目に入らないらしい。

不思議なことにマイクロソフトは裁判所が命ずる曖昧な言葉を自己流に解釈し ようとしてきた。そのよい例が1994年のマイクロソフトと裁判所(? 司法省? Justice)の同意だ。これではマイクロソフトは統合ソフトの開発は出来るとさ れたが、何が統合ソフトであるかは明確にされなかった。この不明確さが今回 の司法省のマイクロソフトの協定違反告訴となっている。

それ以来司法省は概念の明確化に務め、11月に裁判所にマイクロソフトがコン ピューター・メーカーにIEをインストールするよう強制することを止めさせる ように訴えた。しかしそのときはIEのアイコンをWindowsのスクリーンから取 り除くことを、マイクロソフトが認めればよいという単純な要求だった。仮決 定として、裁判所は完全な除去(?full treatment)を求めた。これに対してマ イクロソフトが、IEを外すことは、Windowsの機能を損なうと主張したことか ら、司法省は要求を修正しIEの97%をハード・ドライブに置いたまま、IEのア イコンを除去してもうまく機能するかどうかの道を探っている。

上の段の文章には間違いがあるかもしれません。なにしろWindowsを使ったこ とがないから分からないのです。それと関連記事は結構読んでいるのですが、 読んだだけではなかなか知識として頭に入らない。こうやって書いてみると、 自分の知識不足がよく分かります。 (^^; めんどくさいので、関連記事は 調べていませんので、悪しからず。

しかし裁判官はなかなか熱心な人のようで、仮決定を下したあと、自分でいろ いろやってみてIEをWindowsのuninstall programを使って簡単に外したそうで す。専門家によればどうもIEを外すことは簡単に出来て、しかもOSにはなんら 悪影響がでない方法があるらしい。そうだとするとマイクロソフ許は、ここで も嘘をついている?

しかしマイクロソフトは司法省と対決することのリスクを感じてはいるもの の、どうも全面対決の姿勢を貫くようです。政府の介入は将来のソフト業界の 発展に悪影響を及ぼす、と言っているようです。もちろんシリコンバレーも政 府の介入は好まないのですが、マイクロソフトは長期的に見たらあまり利口な 態度とは考えていないようです。それでなくともマイクロソフトはシリコンバ レーでは、あまり人気が無いようですからね。

記事では最せに科学と人間性の相互の無理解に例えて、技術者と政治家の断絶 を言っています。お互いの理解がなければ、テクノ産業は危機に陥るだろうと 書いています。しかし最後に突然、業界一般と政府のことをいわれても、ちょ っとぴんときません。これはマイクロソフトと政府の関係であって、別に他の テクノ企業は関係ないと思うのですが。

どうもマイクロソフトのことを書くと、私の偏見が入ってくるようで、もしか したらとんでもない読み違いをしているかもしれません。  (^^; なるべ く記事に沿って客観的に書いたつもりですが、何か気がついた方はコメントを お願いします。



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