アメリカのユダヤ人とネタニヤフ(11/17)


*America's Jews and Israel's leader Concerns over Netanyahu's competence and distress over religious laws are growing

アメリカのユダヤ人とネタニヤフの亀裂が深まっているという記事です。以前 にも、似た内容の記事を読みました。

11月16日にアメリカのユダヤ人にとっては、もっとも重要な会議ユダヤ連合評 議会Council of Jewish Federationsの総会が開かれる。彼の今回の訪米は、 この総会出席が目的のようですが、クリントンとの会談は未定。

クリントンは、もっともイスラエル色の強い大統領と見られていましたが、ネ タニヤフの最近の政策に強い不満を持っている。このクリントンのネタニヤフ への強い政策は、アメリカのユダヤ人達からも支持されている。平和交渉を進 めたがらないネタニヤフへの不信は高まっているようです。

更に不満が強いのが、正統派のラビだけが、宗教的行事を執り行うことが出来 るようになるという法律をネタニヤフが支持しているです。かつてないほど緊 張感が高まっている。以前読んだ記事では、これは慣習として行われているこ とを法案化するということでした。結婚とか、ユダヤ人への帰化あたりが問題 になっていたようですし、こうした分野をイスラエルでは正統派のラビが行っ ている。改革派や保守派のラビの数が、どのくらいいるのかはよくわかりませ ん。しかしイスラエルでは少数派、アメリカでは多数派ということははっきり している。

両国のユダヤ人には、宗教観も含めた信条の面ではかなりの開きがあるようで す。そして今回の法律の制定には、アメリカ人のユダヤ人にとっても大きな関 心を持たざるを得ない。これはユダヤ人とは何かという根幹に関わる問題であ り、自分たちのラビや子供たち、子孫達のアイデンティティに関わってくる。

普通はイスラエルの寄金がピークに達するHighHolidaysの、Rosh Hashanaと Yom Kippurの説教で、アメリカのラビ達がイスラエルの批判を説教するおそれ がある。イスラエル側も危惧しているみたいですが、どうやらいままでのとこ ろはうまく行っていない。

過去にもイスラエルとアメリカのユダヤ人の意見が対立したことはある。1982 年のレバノン侵攻には、アメリカのユダヤ人の多くが反対。1993年のPLOとの 平和協定の時も一部は反対。しかし今回は傍観者的というより、積極的に対決 姿勢を見せているようです。

正統派のラビによれば、改革派のラビはユダヤ人として、兄弟としてシオニス トとしてなら会うが、彼らをラビとは認めないと言っています。Torah、つま り創世記に始まる聖書の中の5つの基本聖典を無視しているからと言うことの ようです。その例としてあげられているのが、他人種との結婚を執り行った り、ユダヤ人の条件として父方がユダヤ人であることを認めていることにある ようです。どうもユダヤ人の条件としては、母親がユダヤ人であることが絶対 的条件であるらしい。??? しかしこれでは、Ruthはどうなるのか。彼女は、モ アブ人であり、Davidの祖先となるはずですが、このときはユダヤ教に改宗し ているからいいのでしょうか。多分読み違えてはいないと思いますが、このへ んは少し疑問が残る。

とにかくアメリカのユダヤ人の間でイスラエルへの献金が減ってきている。ア メリカのユダヤ人間の分裂、と言うことにでもなれば、さらに中東の和平の行 方は分からなくなりそうです。

一応、以前に読んだ記事をもう1度、この記事で復習してみました。 (^^;



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