ランジェリースパイ事件(97-8-18)


みなさん、こんにちは。

US NewsのAugust 18は科学記事をいくつか読んだのですが、他に気になる記事 がありました。イスラエルとエジプトを巻き込んで女性用下着に絡むスパイ事 件の裁判が進行中のようです。

舞台はイスラエルとエジプトの合弁工場。ここの従業員エジプト人のEmad Ismailがイスラエルの秘密諜報期間Mossaの2人の女性スパイに誘惑されて、ス パイ活動をしたということで、彼とその上司に当たるイスラエル人Azzam Azzam(珍しい名前!!)が、裁判にかけられています。女性スパイとされた2人は イスラエルにいますが、彼女たちも欠席裁判を受けています。

このsexpionage自体はでっあげの感が強い。第一情報提供者とされるEmad Ismailは、普通の労働者で提供できる情報を持っているとは思えない。しかも 道具建てが古めかしい。下着から特殊のインクを取り出し、普通では見えない 文字で情報を書くとか、時代がかっています。裁判そのものもですが、それよ りもその裏に見えるアラブ社会の反応の方が気になります。

最近起きたイスラエルの市場における爆弾テロに関して、イスラエルに心から 同情する声はやはりほとんどない。しかもこの事件の弁護士は著名な人で、そ れまでは人気もあったようですが、この事件の弁護人になってから、非難され 続けています。同じ弁護士仲間から、裏切り者呼ばわりされて、法廷で殴られ たりしています。過去にIsraelの人々に対して好意的な発言をした人たちも、 一種のwitch huntを受けているようです。エジプトの諜報期間が両国の正常化 を妨げようとしているという声もありますが、国交が回復してからエジプト・ イスラエルの関係が最悪の状態になっていることは確かなようです。

被告の1人、イスラエル人のAssad Assadは、エジプトの司法の独立性には楽観 的なようですが、合弁企業を始め各種の計画が中止になっているようです、信 頼関係はなくなってきている。ネタニヤフにすべての責任があるとは言えない にせよ、彼もまた自分を袋地に追い込んで行っている。

YUKI



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