US News 6/30 Best Six + 3


みなさん、こんにちは。

US News June 30を読んでみました。その中で私が面白かった記事の感想を書 いておきます。

1.  Making peace where politicians fear to tread
Israelis and Palestinians who defy the extremists

緊張続くイスラエルにあって、お互いを理解し、憎しみを乗り越えて共存の 道を探ろうとしているイスラエル・パレスチナ両国の人々の記事です。いつも 世界から注目されるのは暴力的事件、ひよわな理想主義とからかわれて、周囲 の無理解の中で努力しているのは女性たちが多いようです。男性は及び腰が多 い。そのうちの一人の女性がテルアビブからヘブロンへ、一緒に行ってくれと 頼んでも、肩がこっているとか、テニスの試合があるとか言って誰も行ってく れない。「誰もが平和を望んでいるが、誰もが誰か他の人が平和をもたらして くれると信じている」

こうした憎しみの中にあっても、20年間イスラム、ユダヤ、キリスト教の30 の家族がエルサレム近くの村で、一緒に暮らしてきたというのももう1つの事 実。「私はパレスチナジンが嫌いだ。彼らは私の息子を殺した。しかし殺人を 止めさせる唯一の方法は平和であり、平和になる唯一の条件は妥協だ」と訴え る正統派のユダヤ教徒がいるのも事実。

溝はまだ深く、かれらの努力は報われるのでしょうか。

2. From death to life

1994年How We Dieで a National Book Award を獲得したエール大学医学部 教授で外科医のSherwin Nuland が新しい本The Wisdom of the Bodyを出しま した。それをきっかけにInterviewに応じていますが、その中で心に残ったこ と。

動脈組織は、緊急の場合にはすべてのメッセージを停止し、脳も生存に必要 な脳と心臓を除いては他の部分への血液供給を少なくするようにする。それば かりでなく、脳は心臓の働きを少量の働きで多くの仕事が出来るようにさせ る。そしてこうした伝達は75兆といわれる各細胞まで行き渡る。

人体内部には人体の働きの統合と調和を司るものがある。それぞれの細胞は 混乱と秩序の両刃の中でで活動している。混乱は死を意味し、秩序は生き続け ること。

実は病気になるのは難しい。病院に通う90%の人々は悪いところがないか、自 然によくなる人である。現実の医者の治療は本当に必要としているものを与える わけではない。

私たちの体には多くの二重の安全装置が備わっており、よほどのことがない 限り人は健康である。 自然の治癒力を信じること。

人が年をとるにつれて体も変わってくる。自然の与えたものを信じ、それと ともに生きよ。(自分の体の本来の働きを信じなさい、ということでしょう) このことが理解できれば、精神的安定も選られる。昔の人にはこのことは分か っていた。

大体が意訳ですので、意味を取り違えていたら、お許しください。

3.  Missing: Priceless room, last seen in world war
   Bits of a czarist treasure mysteriously resurface

  

第2時大戦後、忽然と消えたツァーの財宝Amber Room. 1941年にヒットラーに よってソ連から持ち出されたこの財宝は、第2次大戦終結のまぎわに行方不明 になり、50年以上もその存在がしれず、なくなったものと思われていたようで す。ところが最近その一部が現れた。ドイツ・ロシアの長年の関心の的だった らしいこの財宝の残りは、はたして無事見つかるのでしょうか。見つかればロ シア側に返還されるようですが。

4. China good, Burma bad
Or, whatever happened to human rights?

5.  PRINCIPLES AND PRAGMATISM
Making conservatives antsy over China

中国関係の記事を2つ読みました。もっとも4は中国だけというわけではあり ませんが。

4はアメリカの外交政策が、一貫していないということを書いています。人権 保護政策を掲げながらも、アメリカの国益に重要な中国とかナイジェリアに対 しては寛容なのに、アメリカにとって存在価値があまりないビルマに対しては 厳しい。ビルマと並んでキューバにも厳しいのですが、私は最近キューバの人 権指標はかなり高いと言うことをどこかで読んだばかり。もちろんキューバは イデオロギーも絡んで、目の上のこぶですから、憎たらしいでしょうが、ビル マに対してだけつらく当たっている感じですね。

5は前にも触れていましたが、宗教界の一部が中国に対する反発を強めている 記事です。最恵国待遇の撤廃は今回は見送られたようですが、まだ分からな い。一方で宗教界・AFL-CIO・民主党のGephard、他方でクリントンと実業界( そして共和党主流?)という、これまでの常識では考えられない構図になってい るようです。議員たちもこのMFN問題に関しては頭を悩ましているようで す。「これはどっにしても政治的には負けだ、どっちを選んでも、誰かの反感 を買う」しかもその誰かはどうやら、数少ない少数派ではないようです。まっ ぷたつに、分かれていますから、半数の支持を失うとなったら、こわいでしょ うね。

6.  Where the mild things are
The problem at Disney is the decline in its commitment to real art

Disneyが同性愛を容認しているとして、南部バプチストがDisneとその傘 下のABCをも含めたボイコットを決めたようです。これは直接そのことを論じ ていません。巨大化し利益追求の企業になったDisnyが文化に悪影響を与えて いるのではないかという、懸念です。面白いと思います。ノートルダムのせむ し男の原作を改変し、あたりさわりの柔らかな文化を追求し続けることがはた していいのかどうか、問うています。Baptistたちとは反対の立場からでしょ うか。子供たちは自分たちの心配や恐怖を表現してくれるfairy talesが必要 なのだが、Disneyはそれを与えてくれない。安全で健康的な映画だけではね子 供たちは問題を先送りにするだけだということのようです。異論のあるところ でしょう。ヘラクレスはどんなに描かれているのでしょうか。

あとの記事は簡単に。
7.  A door is reopened to the ivory trade
アフリカ3国の象牙の日本への輸出解禁は大きく報じられていましたが、動物 保護団体の主流World Wildlife Fundなどは今回の決定を支持しているみたい です。保護団体も分裂しています。

8.  Chasing terrorists one matchbook at a time
   The man behind Mir Aimal Kansi's capture
1993年CIAの職員を殺して、国際手配されていたMir Aimal Kansiが捕まったよ うですが、その裏幕。Gehrig's diseaseに冒されながら、今回の事件解決に努 力したthe real heroのBrad Smithを中心に書いています。彼のHPのアドレス はwww.heroes.netというのだそうです。

9.  Is the Big Bang a big deal?
  Tokyo says it wants financial reform. It may even happen

日本版Big Bangはなるのか。その勝者は。一時撤退したり、規模を縮小した外 資系金融機関がまた人員を充実させてきているようです。もしもこれがうまく 行ったら、現在はギャングの仕返しを恐れている、銀行経営陣も安全に通りを 歩くことが出来るだろうと述べています。これは野村・第一勧銀ではなく、住 友・阪和の関係者が殺されたことをふまえてです。

YUKI



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