US News 6/23 Best SEVEN


みなさん、こんにちは。

US NEWS 6/23日をざっと見てみました。今週号は目次を見ただけで、なかなか 興味を引かれる記事が多いようです。それとラテンアメリカ関係の記事が多い ようです。

1. Making it in a sizzling economy
  You can cash in on a new reality--bosses are desperate for workers

 

カバー記事です。どうやら、アメリカの好景気は労働市場にも現れているよう です。市場が狭くなるから、昇進・昇給は過去のことになったと言われたの は、少し前のことですが、最近はどうやら売り手市場になっているようです。 よく読んでいないのですが、今週はTIME/ECONOMIST/US NEWSの長文記事に興味 あるのが揃っており、どれか1つは詳しい感想を書きたいのですが・・・

2.  Latin Robin Hood
   Brazil's squatter movement pits church against state

  

ブラジルでsquatterと土地所有者・政府との激しい争いが続いているようで す。カトリック教会はsquatter支持で、ほぼ固まっているようです。しかしブ ラジルの貧富の差は激しいものがあります。根底にあるのは、わずか2.8%の地 主がcountryside(全土でいいと思いますが、少し気になります)の57%を所用し ていること。そのなかには遊休地も多い。もともと大航海時代にポルトガルと スペインで世界を2分割した条約があったはずですが、ブラジル全土もそのと きに植民した少数の貴族に配分された。その子孫が今の所有者で、大多数の国 民は貧困にあえいでいる。解放の神学で有名な南米の教会ですが、ブラジルで は信条はともかく土地解放を実施すべきだと言う点ではほぼ一致しているよう です。教会内で意見が一致している珍しい例だとあったようですから、あまり にもひどいのでしょう。street childrenを警察が殺したとか、信じられない 事件が起きますから。フイリッピンもそうでしたが、農地解放は革命でもない かぎり難しいですね。しかしもともとここの土地は占有者のインディオのもの だったはずですから、混血が進んでいるとはいえ多分その子孫たちのsquatter たちにも権利はあると思うのですが。

3. Pirates? What pirates?
  A growing problem the shipping industry would like to ignore

 

現代の海賊の話。何が海賊かということに関しては、船主と保険業界の意見が 分かれるようですが、船の積み荷、場合によっては船が丸ごと奪われる事件が 世界各地では相変わらず発生しているようです。昔フイリッピン近海あたりで 日本の船もこうした海賊行為にあったことが報じられていたようです。インド ネシアとかブラジルとかモーリタニアからアンゴラにかけてのアフリカ近海が 特に危険なようです。しかしあまり各国政府も対策には熱心じゃないようで、 アメリカも1847年の法律を、現代の海賊行為を取り締まるようには改正してい ません。

4.  Shootout at PC corral
Texan computer giants Dell and Compaq do battle

DellとCompaqの仁義なき戦い。PC牧場での決闘、とありますがもちろん映 画OK牧場の決闘、から来ています。

どちらもテキサスを本拠にしているコンピュータ会社、DellとCompacが世 界制覇をかけて、これは大げさですが、少なくともアメリカ市場での制覇をね らって激しくぶっつかりあっているようです。しかもこの両者の市場政策は、 正反対。Dellが最初から、コンピューターの知識を持っているユーザーたちか らの、オーダーメードで1台1台注文に応じた製品を供給した来たのに対し、 Compaqはコンピューターの知識がないビジネス界にアフタケアを売り物に成長 してきたようです。現在のところCompacが優勢なようですが、差は縮まってい て今年逆転するという専門家が多いようです。ちなみに96年のシェアは12.3% と8%。今年第1四半期は12.6%と11%。CompacもDellの直販政策をまねしだした ようですが、反発も強い。DellはいまだはっきりしないINTERNETビジネスを有 効に利用しているようです。これほどビジネス哲学が違う会社がぶっつかるの は珍しいですね。 勝負はFORTUNE 500に代表される産業界にどちらがより多く 売れるか、でしょう。

しかし将来は自分が希望する仕様のコンピュータが一般化するのでしょう か。台湾とか香港でも当たり前とか聞いたようなきもしますが。

5.  Sister, can you spare an egg?

Donors get money. Couples get babies. But hard questions remain卵子銀行とそれにまつわることをいろいろ書いているようです。かなり 長いので、途中でやめましたが、63才で出産したArceli Kehさんの話も出てき ますし、興味ある人には読みやすいと思います。

6.  TECHNOLOGY
     Exposed online

個人情報がInternet上にあふれているという最近よく見かける内容の記事で す。最近発表されたNetscape のエラーは、この記事ではNetscapeを使って接 続していたら、自分のところに接続してきたユーザーの情報をそのサイトの管 理者が引き出されると言うものだったようです。ユーザーのHDをのぞき込めた というのだから、こわい。マイクロソフトのIEもエラーがよく見つかるようだ し、業者は最近Open Profiling Standard(OPS)というものを提案しているよう ですが、プライバシーの保護が十分でなかったら、INTERNETも無条件には利用 できません。cookiesという、情報を盗む技術も紹介されていますが、70%のユ ーザーが情報の漏れるのを防ぐために、嘘の情報を知らせるというのも当然か もしれません。

7.  BY DAVID GERGEN / EDITOR AT LARGE
ごたごたが続くアメリカ軍への助言でしょうか。

あとクリントンの人種問題に取り組む姿勢を表した記事が、面白そうでした。しかしや はりカバーが一番面白そうです。読めるか、少し頑張ろうとは思っていますが。

YUKI


みなさん、こんにちは。

US NEWSの記事の補足です。1の記事をようやく読んでみましたが、他にも面白 い記事がありました。

8. The umpire strikes out
昨日のNHKでも見ましたが、Mike Di Muro帰国事件は改めて、日米の野球の違 いを教えてくれました。アメリカの審判はえらいんですね。アメリカのマスメ ディアでも大分大きく報道されたようです。作者は野球とbaseballの違いにつ いての本を書いた人ですが、最後の結論は気になります。When Japanese say they want to change, they aren't sure they mean it.「日本人は、国際化 を口では言っているが、本心ではない」と言うことのようです。

9. A dubious !diversity' report
CNNの記者がアメリカ多様性言ったときの表現を批判しているようです。「ア メリカ社会は本質的に白人と非白人、つまり有色人種間の争いだ。2050年には非 白人が多数になる」現在でも黒人とヒスパニックは親しみを感じているし、白 人に対して対抗心を燃やしている、というようなことをしゃべったのでしょ う。テレビでインタビューされた人は政治なんかには関心がなさそうに見える し、記者は自分の意見ではなく、事実を報道しろというわけです。たしかに 2050年には白人と非白人の割合が半々になるらしいのですが、実はこの境界は 簡単にはひけない。人種間の結婚が当たり前になっているからです。ヒスパニ ックの多数は白人と同じ価値観を有し、アメリカ人であることに誇りを持ち、 Californiaで制定された移民制限を求めるProposition 187を支持しているよ うです。ラテンアメリカよりもイギリスの方が好きな彼らにとって、出身は大 したことではないと言うわけです。ヒスパニックは過去の白人たちよりも、急 速にアメリカにとけ込んでいるし、a victim movementとかan antiwhite coalitionに加わりそうにはないと言うわけです。

アメリカの2050年問題がにぎやかな話題になるときまで生き残っているかな。  (^^;

10. A bloody mess at one federal lab
アメリカの会社(発端は政府系研究所のようですが)で、従業員の許可を得ず、 というか偽った目的のために血液・尿検査を行っていたことが分かって、問題 になっているようです。コレステロールの値やふつうの健康チェ ックだと思っていたのが、梅毒、黒人特有の鎌状赤血球貧血、妊娠の検査もし ていたと言うわけです。従業員の人種別に検査内容が違っていたらしい。しか も白人男性は普段は検査されないのに、黒人女性と結婚している白人男性は繰 り返し梅毒検査をされていたようですから、問題にならなければおかしいでし ょう。どうもこの研究所の監督機関はエネルギー局みたいですが、この局の管 轄下にある別の研究所では精神病患者や受刑者にプルトニウムを使った人体実 験もしていたようです。黒人を汚い動物みたいに扱うのはやめろ、というわけ で訴訟騒ぎにもなっています。

さて最後にアメリカの雇用情勢をあつかった1の記事です。

1. Making it in a sizzling economy
  You can cash in on a new reality--bosses are desperate for workers

本当にアメリカは景気がいいらしいですね。35年間で初めてという人の声もあ りますし、いろいろな人の例が多く紹介されています。労働需要が高いので、 数カ月前まで24000ドルの賃金だった人が、今は30000ドル近く稼いでいると か、労働者の要求がかなりのところまで通るようになってきている。ここ数年 賃金もあまり上がらず、数年前の首切り騒動などで労働者の方が要求を控えて いたら、ようやくその変化に気づきだしたわけです。様々な人の転職例が紹介 されていますが、まったくの異業種に簡単に変わるのですね。47才でオペラシ ンガーから採用先の会社の研修を受けてコンピュータープログラマーになった 人。大学の学位を得るため、賃金が安くなるのを覚悟で夜勤勤めの会社に変え た36才のひとなどなど・・・全般的に、新しい職にはつきやすいようです。

もちろん簡単に新しい職に就けない人もいます。今住んでいるところを簡単に 離れられない人の場合は難しい場合もあるようです。古い技術を持った人、コ ンピューターにとって変わられる職種の人、高賃金を要求する人、アメリカら しいのは英語が上手に使えない人と言うのもありますが、日本の場合にも当て はまる場合が多いようです。

YUKI



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