US NEWS 6/16 Best Five


みなさん、こんにちは。

US News June/16を少し読んでみましたので、感想を書いておきます。

1.  From outcast to heroine
A family friend explores the hard life of Malcolm X's widow

12才の孫の放火でやけどを負ったマルコムXの未亡人、 Betty Shabazzは依 然として危険な状態が続いているようです。この記事は彼女の身近にいた筆者 がBettyのこと、家族のことについて書いたものです。筆者はBettyの次女 Qubilahとマルコムの暗殺された1年後の1966年に、private schoolでいっしょ になってからずっと一家とは交友関係を続けているようですね。このQubilah は父の暗殺の裏幕とも言われる実力者Louis Farrakhan殺害を企てたとして、 最近話題になっていました。この人の息子が、今回の騒ぎを起こした孫息子と いうことで、母親が刑務所には行っていたために、祖母と一緒に暮らしていた ようです。

この記事は、現在アメリカの黒人社会を理解するのに少し役立ちました。ブラ ックパンサー(?)の指導者だったマルコムが暗殺されてからのBettyの人生は波 乱に満ちたものだったようです。たしかに彼は超過激派で、白人はもちろん黒 人主流派からも疎外されていた。後の方で、King牧師の未亡人Corettaとの対 比が、書かれていますが、Corettaはいわば常に黒人社会のヒロインでありつ づけたのに対して、Bettyの方は自分の力しか頼るものはなかった。恵まれた 家庭に育ったらしい彼女は両親とも疎遠になっていたようです。ところがKing 牧師の遺族は最近いろいろ批判されているようです。キング牧師の息子が父の 遺品の公開をTime Warnerと結んだのも、これまた大分前に読みましたがやは り批判の対象になっているようです。そういうわけで、BettyとCoretta、2人 の偉大な黒人指導者の未亡人たちの黒人社会で逆転しそうになっているところ に今回の事件は起きた。

私はこの事件は全然知りませんでしたが、マルコムの映画が出来たときは少し 驚きました。彼も認められてきたのかなと。本文では、晩年の夫は必ずしも暴 力至上主義ではなくなってきていた。それをよく知るBettyは自らの人生で夫 の考えを実践してきたのでしょうか。しかし娘のQubilahは少し気の毒です。 大学生活では、彼女にかかったプレッシャーはものすごいものだったのでしょ う。偉大な父親を持つのは本当に大変です。 (^^;

Bettyに対する周囲の人々の態度の変化も面白いですね。(^o^; 

2. ON TECHNOLOGY・・・・ WEB上の本屋の記事 

 

Amazonとか、Barnes & Nobleはもちろん、古本屋もWEB上で活発に商売し ています。Bibliomaniaはもちろん、ふつうの愛書家にとってもそのカタログ を見に行くだけでも楽しいかもしれません。(^o^;

3. EDITORIAL・・・・アメリカの犯罪発生率低下の記事

アメリカでは、ここ数年犯罪率が減少してきているようです。何回かこの内容 の記事は読んだことありましたが、この記事はFBIの報告をもとに書かれてい るようです。このFBIの報告はFinancial Timesのサイトで、多分見れると思い ます。今朝ちらっと見ました。

細かい数字を紹介するのはやめときますが、ボストンでは1990年から1994年に 155件もあった青少年の殺人事件が1995年7月から現在までなんと0件!!! これ には驚きます。New YorkのTimes Squareも再び家族連れで、行けるような場所 になっているとか。警察内部の努力が紹介されていますが、要するに事件が発 生しないような地域づくりということになるのでしょうか。日本の交番からも 少しは見習ったのかなと言う感じもしましたが。

4.  The geophysics of God
    A scientist embraces plate tectonics--and Noah's flood

Los Alamos にある アメリカの国立エネルギー実験所。ここではTerraという コンピュータープログラムを使って、地球誕生を再現しているようなのです が、その中心人物がなんとfundamentalistのキリスト教徒、 John Baumgardner。彼は聖書に書かれている内容が正しいことを実証すべく、日夜 励んでいるようです。一般常識の地球の歴史46億年という通説ももちろん信じ ていなくて、数千年の歴史しかないということを主張しているようですから、 アメリカという国は面白いと言えば面白い。辞書なしで読んだので、細かいと ころは自信なし。専門用語も知りませんので、これ以上はかけません。 (^ ^;

5. In cyberspace, nobody knows you're Ira

クリントン政権は7月1日にINTERNET白書とでも言うべきものを発表するようで す。この内容も面白いのですが、これの政策立案をしたのがIra Magazinerと いう人物。私は、この記事はWEB上の雑誌関係者のことを書いているのかと思 ってダウンしたのですが・・・ (^^;

どうやら、この人、棚上げになってしまったヒラリーの健康保険法も彼女との 共同作業だったようで、なかなかの政策通みたいです。「大きな政府」推進論 者ということで、批判もあるようですが、なかなか志も高い。「政治の世界で は、ほとんどの人が有利な方につく。私は将来を見据えた大きなチャレンジに かけるのだ」失敗することも多いようですが、面白そうな人物です。

TIME/NEWSWEEKと比べて、少し保守的とか言われるらしいUS NEWSですが、あま り違いは感じません。

YUKI



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