アーミッシュの困惑(7/6)


* Amiss Among The Amish
A drug indictment reveals that all is not well among the youth of an austere Christian sect
By NADYA LABI

前にこの会議室で議論が盛り上がったアーミッシュの人々についての記事で す。アーミッシュの2人の若者が麻薬売買で起訴された。自分たちの伝統に固 執する彼らにも、やはり外の風は強いらしい。

今回の事件はよくある話ですが、アーミッシュの若者が絡んでいるとなる と、TIMEも取り上げたくなるのでしょうか。2人の名前はAbner Stoltzfus24才 とAbner King Stoltzfus23才。名前が似ていますが、(多分読み違えていない と思います。それぞれfirst nameは1箇所しかでてきません) 姻戚関係はない ようです。それとC.S.という未成年のアーミッシュも関係はあるようですが、 彼は起訴されていない。他に起訴されたのはStoltzfusも、その一員であるモ ーターバイク・ギャングのPagansの8人。その中にはTwistedとFat Headという 2人が含まれているようですが、これは幹部かもしれない。

このPagansというグループは、自らをOne Percentersと名乗っている。エリ ート意識が強いのでしょうか。アーミッシュ同様黒い服を着て、Harley- Davidsonにこだわる。しかし鉄の規律を守るためには少々手荒いこともするよ うです。70年代から80年代は殺人・強奪・麻薬売買で警察ににらまれ、この頃 は少しおとなしい。それでも600人の構成員を抱える東部最大のbiker gangと のことです。先週10人のメンバーが起訴されたのは、10キロのコカイン売買容 疑だったようです。

今回アーミッシュの若者3人が麻薬売買を取引したのが、ペンシルバニア州、 Lancasrter群。20000人のアーミッシュの人々が暮らす地域です。終末になる と16才から20代半ばまでのアーミッシュがrumschpringes、通称Time Outとい う集会に集まってくる。町の中心部ではなく、outlying farmsで開かれるとあ ります。結婚前の憂さ晴らしというか、結婚相手を見つけたり、バイク(車)に 乗ったり、中には酒を飲んだりタバコを吸ったりするらしい。後の3つはいず れも成人の大人というか、baptized churchgoersには禁止されているもの。洗 礼はここでは、一人前の大人への儀式として執り行われているようです。だか らアーミッシュの教会に通うようになれば、もうこうしたreal world、現世の 楽しみは出来ない。いわばそういう意味で、Time Outなのでしょう。だから陽 気に歌ったり踊ったりするお祭りのようなものだと思いますが、そうした中で でコカインが使われた。2人のStoltzfusとC.S.は、そうした若者の中の3つの gangs、つまりAntiquesとthe Cricketsとthe Pilgrimsにコカインを売買した 容疑のようです。なおここでいうgangは、犯罪には関係無いと思います。

アーミツシュほど、現代文明に警戒心を持っている人たちもいないが、それ でも麻薬は進入してくるのですね。既に40%の人々は農業以外の職業に従事し ている。自分たちの外側の"English" worldは、たとえテレビを見なくても、 観光客などを通じて入ってくるのでしょう。多くのアーミッシュの若者たち は、Time Outを楽しんで、やがて洗礼を受け、教会の教えを守るようになる。 スリルに満ちた生活が満足すべきものとは思わないし、アーミッシュの共同体 の中で安定した生活を送ることに価値を見いだすようになる。

しかし麻薬がすべてを変えてしまうかもしれない。TIMEの最後はこう結んで います。How long can stability last if Time Out lets sin in?

20000人の人々がアメリカ文明と隔絶して生きている。私は彼らが使用してい る言葉は、英語かどうか知りませんが、少なくともEnglish worldの虚しさ・ 空虚さを感じている。やはり驚きです。



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