ほっと一安心。。だが、、(^^;)(3/23, Greeny)


こんにちは。

TIMEUS版(3/23)より。 「ほっと一安心。。だが、、(^^;)」

WHEW!
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The mile-wide asteroid heading for Earth proved to be a cosmic false alarm, but that's no reason not to start planning for the next one

先週の新聞(3月13日)にも載っていた 「2028年10月、小惑星が地球大接近」に関する記事です。 地球衝突の危険はなくなったようです。

あの時点では 30年後にも小惑星が地球に衝突の可能性もあるのではと言わ れていたのが、その直後、小惑星 1997 XF11 の8年前の画像が発見され、新 たに計算した結果 衝突の可能性はゼロ以下になった、つまりなくなったこと が判明したということです。
この記事 おもしろかったので、是非にも書こうと思っていたところ、この情 報がInternetであっという間に世界を駆け巡り、一晩で 衝突はなし。。。と決着 がついたという話、 今日18日の朝日新聞の夕刊にも 出ていました。 ただ、これは タイムの記事の前半部分に書いてあることだけで、後半では この先 いつ同様の小惑星、彗星の衝突があるかわからない。。。と、過去の惑星 間空間からの落下物により出来た大きなクレーター跡の事例なども書かれてお り、今後の研究が重要になってくるようですね。

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ことの始まりは。。。

● 去年の12月6日: アリゾナ大学の天文学者 Jim Scottiが XF11を発見。
30分ごとに撮った3枚の画像を Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics(天体物理学)の天文学者 Brian Marsden にE-mailで送る。

Marsdenは このScottiのデータを Harvard Center's Websiteに流し、他の天文 学者も利用できるようにした。 そして、3月はじめ、 このデータと2人の日本人アマチュア天文学者と一人の テキサスの科学者からの観察データをもとに、軌道計算を行った結果。

Marsenによる劇的な発表:2028年には直径1マイル(約1.6km)の新たに発見さ れた小惑星が地球から3万マイル(約4万8千キロ)の地点を通過するかもしれな い。実際に衝突する可能性は少ないが、完全にないというわけではない。

● Internetで情報 駆け巡る。
世界中はオーバーですかね。(^^; ただ、朝日を見ると、騒ぎは翌朝から始ま り、ニューヨーク・タイムズ紙やUSAツデー紙など各紙が一面に取り上げたとあ ります。

なぜなら、これほどの大きさの小惑星が万が一でも地球に衝突したら、その影 響は恐るべきものがある。ある天文学者の計算によれば、XF11の大きさの惑星 が時速38,000マイル(約6万キロ)以上で地球に衝突すれば、爆発のエネルギー は30万メガトンとなり、広島型原爆の2、000倍に相当するということ。海に 直撃すれば何百フィートもの高さの津波が起こり、都市は泥土と化す。 もし陸 地に直撃すれば、少なくとも直径30マイル(約48km)のクレーターができ、そ の爆発で起きる塵と蒸気により太陽は数週間は覆い隠されることとなる。

これ、まさに映画の世界の話で、どうも現実感が沸かないのですが。。。(^o^;

● 一日で静まった騒ぎ: はじめの計算は まちがい!!
突然、この騒ぎは 収まったようです。(よかったデスネエ!! (^^)) Jet Propulsion Lab(NASAのジェット推進研究所)の天文学者 Eleanor Helinが その前には見落としていた XF11の画像、1990年に撮ったものを発見。 8年前 と今の位置で計算した結果、 3つのグループとも 同じ結論に達した。 地球と の距離は 倍の60万マイル(約96万キロ)。 2028年に地球に衝突する可能性 ナシ。。という発表が正式に出されたということです。

以上ここまでが、大体 新聞にも出ている内容でした。

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さて、次からは。。
当面、30年後の衝突話はなくなったが、やはり 小惑星がいつか落下してくる かもしれないという脅威はあるということです。事実、この地球上には 150 以上ものクレーターがあるようです。はっきりと見えるものもあるし、海底に できてるもの、衛星や航空機でしか見えないものと様々のようですが。 その具体例として、4つ挙げてありました。

(1) 一番有名なのが、メキシコ、ユカタン半島にある 直径120マイル(約 192km)のクレーター。この巨大クレーターは、直径6〜8マイル(約10km)の彗 星あるいは小惑星が6,500年前に地球に衝突して出来たものと思われる。これ により、恐竜が絶滅、地球の70%の種がなくなった。??

(2) アリゾナにある Meteor Crater...5万年前、iron asteroid(鉄の小惑 星?)によってできたもの。直径 3/4マイル(約1.2km)、深さ700フィート(約 210m)。今なら、都市一つ分を破壊してしまう威力。

(3) 1908年。人の住まないシベリアのTunguska region。約5マイル上空で、 直径200フィート(約60m)の小惑星または彗星が爆発し、一帯を破壊。その威 力、何十メガトンと推測され、大都市の上空だったら 何十万もの市民が亡く なったかもしれぬ。

(4) 2年前。直径1、500フィートの彗星が地球を通過する4日前に発見され た。地球との距離、28万マイル(約44万キロ)、時速5万8千マイル(約9万2千 キロ)で通過。もし衝突していたら、その威力、アメリカとソ連の核兵器を全 部まとめて爆破させたぐらいのものに相当する。

つまり、科学者たちが言うには、いつ天体から巨大落下ぶつがあるかは、
"It's like a game of cosmic darts"
"It could just as likel happen tomorrow as some day 300,000 years from now." ということ。

地球がダーツの的にされては かないませんが、。。。(^^;^^;

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現在、天文学者たちをもっとも悩ましているのが、地球近くにある 小惑星な どをきちんと掴めていないこと。直径1km以上の小惑星で地球に接近する可能 性のあるもの 2000ほどあると思われるが、実際に発見、追跡できているのは 200以下ということです。 つまり、ある日突然 巨大小惑星が目の前に出現という可能性もあるというこ とですね。

そして、小惑星の規模が小さくなれば、その数も増える。
*直径300フィート(約90m)以上ナラ、小惑星の数は30万となり、その威力は 上 の(3)で書いた シベリア一帯を破壊したのと同程度になる。
*直径60フィート(約18m)なら、小惑星の数は1億以上となり、それが衝突すれ ば、大都市一つを破壊してしまうほどの威力。

ということで、こういった地球に接近し、衝突する可能性のある小惑星。。。 《NEO(near-Earth objects)地球近接天体》を探し出そうと 活発に動いて いる団体が、Spacewatch 、NEATなど。 ただ、NASAなども資金不足で、十分に小惑星探索にお金を割けず、 NEOの発 見もなかなか 進まないのではないかということです。

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あと、最後は もし小惑星が地球に接近し それが重大な脅威となりうると判っ た場合、どうするか? 惑星の大きさにもよりますが、ロケットで 高性能爆 弾、あるいは核兵器を打ち込み、軌道をそらすことが考えられているようで す。
ですが、それも小惑星が主に鉄でできているか、岩石の塊かで 地球への被害 も違ってくる。だから、核兵器を打ち込む前に、事前に robot craft(ロボッ ト航空機?)をやり その小惑星の地質調査を行ってからの方がよいのではと言 う科学者もいるみたいですね。だから、2年後ぐらいに 試しに XF11で やっ てみたらどうか?。。。と。

どちらにしろ、衝突まで 時間 warning timeが充分にあれば よいが。。。 最後、不気味な文章で終わっています。 "the most likely warning time would be zero."

こういうのは、SFの世界だけにしといて、欲しいですね。(^^;

P.S.取り間違い、あるいは気づかれたことなど ありましたら、教えてくださ いネ。

Greeny



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