TIME.US版 3月2日号から、 サイエンスの とても短い記事です。 でも、体外受精(in vitro fertilization)も 冷凍受精卵(frozen embryo)も たいしてよく知らなかったから、面白かったデス。(^^)
The Ice Babies
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Long-lost frozen embryos are popping up all over
「冷凍受精卵のベビーたち」
先週 アメリカ、ロサンゼルス郊外の病院で生まれた4kgちょっとの赤ん坊、 地元紙は Baby Billy と名づけたそうですが。。。これは医学の奇跡ということ で、医師たちも レコード・ブック(ギネス・ブックのことかしらん(^o^;))にも載る か。。と思ったそうです。というのは、この赤ん坊は 7年半も冷凍保存されて いた受精卵だったから。出産まで こぎつけた冷凍受精卵で これが一番長く 冷凍されていたということで、歓迎されたそうです。
ところが、それも 数日の話。(^o^;;
この広く歓迎すべきことと もてはやされ公表された すぐ後、Phyladelphia、
Pennsylvania Hospitalが、12月に さらに4ヶ月も長く冷凍していた受精卵
を移植してのベビー誕生に成功していたと発表。
その翌日には New York Cityの病院が 8年以上も冷凍していた受精卵の移植
に成功していたと発表。
まさに記事に the bubble burstと書かれているように、次から次へと 長期保 存の冷凍受精卵からのベビーの話がでてくるようです。 UCLA 産婦人科の Dr.Alan DeCherneyが語っているように、もはや これは 騒 ぎ立てるほど たいしたことではないのかもしれません。それというのも、 1984年以来 fertilit clinics(出産クリニック??)では冷凍受精卵を使っ ての不妊治療が行われているから、さらに長く保存された受精卵からの出産成 功例があることも十分考えられるらしい。ただ、今回みたいに 派手に発表し てないだけで。。。
ところで、みなさんは frozen embryos(冷凍受精卵)のことは、ご存じですよ ね〜。。(^^; 私は、(-.-;??)。 それで、「現代用語の基礎知識」(97年度版) 見てみました。
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凍結受精卵:(冷凍受精卵ともいう)
体外受精では、成功率を高めるために排卵誘発剤を用いて一度に多数の卵子を
成熟させて採取し体外で受精させる。受精した卵子の数個以上を子宮に移植す
るが、余分の受精卵が残る。腹腔鏡を使用する場合には採卵のために患者に負
担がかかるうえ、受精卵を子宮に戻す時期は排卵の直後に限られるため一部の
卵子は使用できないことになる。もし受精卵を冷凍保存して次の最適な機会に
子宮に移植できれば、受精卵が無駄にならないばかりでなく成功率も上昇す
る.......
で、1983年 オーストラリア、メルボルンのモナシュ大学での凍結受精卵によ
る妊娠がはじめて成功と あります。
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だけど、実際に 不妊治療に訪れた患者たちで こういった冷凍受精卵があると いうこと知らない人も多いようです。だから、先の Baby Billyの誕生を監督 した Dr. Michael Vermeshは記録かどうかは別にしても、こういった何千とい う 冷凍受精卵の存在を知らない人々に新たな希望を与えるだろうと語ってい ます。
実際、Billyの両親たちも 病院側が去年 3個保存してあると知らせてくれるま で、わからなかったそうです。この夫婦、1989年にここで、7000ドルかけて不 妊治療を受け、一人目はすでに いるらしい。で、今回 その時 冷凍保存されて いた受精卵( backup embryos などと書いてある!!)が7年半の時を経て、今 ま たベビー誕生となったということです。 つまり、Billyのお母さんは 今44才だけど、出産には 36才の時の卵子が 使われたわけで、、、一人目の子とは 二卵性双生児(fraternal twins)になるの だけど、現実には 7才半離れた兄弟になるということ。。。う〜ん、ややこしい ノダ。
アメリカの出産クリニックで、冷凍保存されている受精卵は何千とあるわけだ から、こういったケースは ほんの氷山の一角かもしれない ということです。
Greeny