無謀運転するアメリカのドライバー(US版、Greeny)


みなさま、こんにちは。

TIME.US版(1月12日号)から。

Road Rage
~~~~~~~~~
Aggressive driving is America's sickness du jour. But is there a cure
for thinking everyone else on the road is an idiot ?

アメリカの道路事情と無法者と化すドライバーたちについての レポート。 アメリカは車社会。。。車なくして生活できないと聞きますから、これは 深刻でしょうね。 でも、おもしろい記事でした。 チト、長かったが。。。

まずは、アメリカの道路はジャングル、いやそれ以上 悪い と喩えてあります。 普段は やさしい、法を守る家族、友人、同僚が 虎、サイ、アナコンダ(大ヘビ)と化し、 そこら中にいるというわけですね。 最近のある調査によれば、64%の回答者が5年前に比べ、運転が乱暴に危険に なってるということ。

危ない運転とは:
* スピード競争
* 一旦停止、車線変更禁止などの規則は守らず
* 急ブレーキ、
* 突然の信号なしの車線変更、
* 遅い車が前にきたりすると、ぴったりつけての運転、
* 割り込み、クラクションを鳴らしまくる、ヘッドライトを点滅
* 車の中では、携帯電話を使う、食べる飲む、叫ぶ、ののしる etc..
と まさに やりたい放題、「自分以外のじゃまもの。。そこのけそこのけ」 という感じですね。

これ、ですが ほとんどが 愛すべき 優しき 市民で、。。。 車から下りさえすれば、マナーは守り、まわりに気配りできる人たちなのです。 ただただ、理由は 急いでいたから。子供のサッカーの試合だったり、仕事だったり。。。 だから、当人たちは 無謀運転してるという自覚がない場合がほとんどで、。 だが その結果 悲惨な交通事故になるケースはあとを絶たない、何百万という犠牲 者も出てるということ。飲酒運転同様、これは 大きな社会問題となっているよ うです。政府、議会、司法関係、心理学者と金を投じ 研究費を使い、セミナー を開き、改善に努力してるようですが。。。効果はあまり あがってないようです ね。the Database of Unsafe Drivingという Websitesもあるとか。

それでは、なぜ これほどの無謀運転が増えてきたか? 記事では いろいろ数字を挙げて説明されてますが、簡単に書けば;

● 交通の混雑。。。車の数は増え(10年前より 17%増加)、 人々の走行距離も増え (1987年より35%増加)、 だけど それに見合うだけの 道路が増えていない(1987年 より1%の増加だけ)。

● 時間がない。現代人はとにかく、忙しい。 交通違反でつかまった人たちの弁 解はきまって、"I'm late"

● (その結果)ドライバーたち、たえずカッカ、イライラとして運転してることに なる。ある調査では。。an astounding 80% of drivers are angry most or all of the time while driving極端な言い方をすれば、自分の邪魔をするものは排 除して構わないという論法となる。 そして、女性も例外ではない。職場、社会で平等を獲得してきたように、車でも ということですか。年令があがっても、過激な運転は直らないということ。。。こ れ、問題ですね。(^^; なんせ、まわりを蹴散らかして荒っぽい運転する母親と それを楽しむ子供たちの例も 記事の中にありましたから。(^o^;

● 長く行われてきた driver's educationの質の低下と、減少。 どうも、アメリカでは 中学段階から ドライバーに関する講習を受けれたみたい ですね。15年前は 90%の免許取得者が公式の講習を受けれたのが、今は 公立 学校への予算削減のあおりを受けてか、50%か、低いところでは 30%にまで 落ち込んでいるということ。 さらに、公立学校で読み書き算数の教育も単純化されていることから、ドライバ ーの講習そのものも、時間数を減らしたり、簡単になっているらしい。加えて、 精神的な ドライバーの持つべきモラルを教えることも できはしない。

● 車の持つ魔力でしょうか? 密室で外界の音も遮断され、自分の力だけで 操 作できるお城。 自分に特別の力が備わるとの幻想が抱けるのかな。 (でも、これ わかる。うちの おばあちゃんが ソウネ。 車に乗ると、やけに自信満々 で。。。もう年なのに、車が好きで、 でも 相当強引な運転で 乗ってると チト 怖 い!!(^o^;))

● 車の大型化。
*1950年代; workadaddy DeSoto で満足。(←ワカラナイ???)
*1970年代; 中年の危機も Italian sports car the size of a Shriner go- cart で乗り切る。(←ここも、ワカラナイ???)
*1990年代; 我々ネ。 戦争にもいける車を求む!!!(^_^; 今のスポーツ仕様車のこ とでしょうね。車のこと よく知りませんが、あれは 確か 山道、川 と荒れたとこ ろも走破できる頑丈なもの。多少の障害もものともせずに走れる。そこに なに か優越感を感じれるということなんでしょうか。。。。
(と書いて来ると、私も RV車なるもの 運転してみたくなった。 そういえば、 スピード競争なんかよりも ラリーなどの方に興味持つのは そういった車への憧 れが あるからだろうか) とにかく、こんな車にのって、その密室で パワー全開でやりたい放題の運転で きたら、日ごろのストレス発散デキルカナ、。。(^^;

エヘ。。。でも、これは 大変 危険なことで。。。 解決策は? 道路をさらに作ったり、法律、罰則を厳しくする。 また、教育、。。つまり 心の教育"emotional intelligence"を培うこと。 いかにス トレスを軽減し、路上での他のドライバーの乱暴な挑発的運転にも平静を保てる か、協調できるかを学ぶこと。これを提唱するハワイ大の発言も紹介してます。

ですが、この筆者 どうも このセラピーには懐疑的なようです。 というのは、これをホントに 我々が求めているかと問い掛けています。 アメリカ人の国民性をおとなしいものに変えてしまうのではないかということ。 つまり、タイトル road rage は 問題だけれども、これは そもそも アメリカが 伝統的にヨシとしてきた tenacity, energy, competitiveness, hustle(競争し ながら、不屈の精神で。。。これ いわゆるフロンティア・スピリットと通じるもの あるんでしょうか) があるから。。。こんな無茶なことも起きてる。

だからって、このアメリカの精神そのものを破壊してしまうことは ダメよ!! みな の意識が高まり ことが収まるまでは セラピーなんかじゃなく、祈りましょ う。。。と結んでアルノカナ。(^^;

Greeny



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