軍隊編; 男女は分けて。(12・29&1.5号,Greeny)


みなさま こんにちは。(^^)

TIME.US版も いよいよ今年1997年最後となりました。12・29&1.5号です。

まず 選んだのは アメリカ軍の記事。 今年は ずいぶん セクハラ事件やら スキャンダルで揺れたようです。。。

BOYS AND GIRLS APART
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A DEBATE BREWS AFTER A STUDY URGES THE MILITARY TO SEPARATE THE SEXES DURING BASIC TRAINING

アメリカ軍の士気の乱れは 国防に関わる重要な問題でしょうね。 アメリカ軍における女性の比率は ほぼ14%、140万人。決して少ない数で は ありません。新しく採用された新兵たちは 1年ほどはbasic trainingを課 せられるようです。これは、男女共に行われる。 完全に実施されるようになった のは 陸軍では3年前から、海軍では1992年から、空軍では 1977年から 。 そして 宿舎が同じ。これが、問題のようです。

厳しい軍律によれば、同じ部隊内での男女の恋愛 プラトニックは知らん(^^;)が、セック スなど禁じられてるはず。ところが、セクハラ事件が絶えない。その一例が去年 1996年、 Maryland's Aberdeen Proving Ground で起きた スキャンダル。新兵の 面倒を見るべき drill sergeants(練兵係軍曹)が 若き女性たちを食い物にした というもの。そこで、出てきたのが、6月に 国防省長官 William Cohen により 指名された independent panel(委員会カナ)。

そして先週 Kansasの上院議員 Nancy Kassebaum(女性デスネ)率いる panelの出し た報告書が、さまざまな波紋を呼んでいるのです。まず、調査の結果 明らかに なったことは、軍部のおける乱れは 軍曹ー新兵だけでなく、十代の新兵間でも 大いに問題ありということ。文中に the Army had tried to control the raging hormones of the teenagers なんて、表現もありますね。(^o^;

この若き ティーンズの新兵たちの様子が記事冒頭で書かれています。 出だしがふるってる。Esprit de corps(軍隊の団結心)は軍隊での重要な要素で あるが、少々 熱くなりすぎることもある。(^^; ミズーリ州 Leonard Wood 駐屯地に於いて。 夜、軍曹がいなくなると 男女の遊びが始まると。 で、軍曹が現れると、3階建て の宿舎の各階に立つ監視役の新兵たち。。大声で"Hello"と挨拶することもある と。これは軍曹への儀礼というよりは、「さあ、逢い引きの時間はおしまいよ。。」 という警告の合図らしい。(^o^; なんせ、男女 毎日 寝食 訓練を共にする中、 軍曹たちも なすすべが ないらしい。

そして これは ミズーリだけ特別でもないということです。 panelは この他 16の基地、約1000人の新兵、500人の教官を調査した結果、 同様だったようで。

そこで、委員会がレポートの勧告によれば、 軍隊において、1年にも及ぶ新兵 のbasic training(基礎訓練)の期間中は 男女一緒の宿舎を取りやめるべきだと いうこと。階を分けるだけでは十分でなく、建物そのものも別にすべきということ です。 さらに、1年にも及ぶ訓練において、お互い男女気が散るのを防ぎ、真のesprit de corps(団結心)を養うためには 60人という最小単位のトレーニングも別々 にすべきだと薦めているようです。そうなっても、全活動の60%を占める ほ とんどのfield exercisesと教室での講義は 男女共になるだろうということです が。

ですが このレポートは即座に フェミニストのみならず、軍関係者たちから 反 撥をくらってるということです。

もっとも、男女間の風紀の乱れに関し、陸軍なども手をこまねいていたわけでな く、いろいろと努力はしてたようです。寝室のドアを取り払い、軍曹がさらに注 意深く 彼らの行動を監視できるようにする。(結果;夜 廊下まで暗くなり、 以 前より sexual misbehavior が 増える) そして さらに状況を悪くしてるのが、 監視お守り役の練兵軍曹自体がセクハラ を疑われているので、夜 宿舎には近づかないよう 命令を受けている。 だから よけい 新兵同士の乱れが助長される傾向にあるようです。

このように、いろいろ問題は抱えながらも 軍関係は この委員会の勧告に否定的。 回答を出すまでに90日の猶予期間がありながらも Cohen長官は 訓練期間中は 男女別々にという案には反対することを すでに表明したということです。 有事には共に戦うのに 隊の団結は不可欠であるから、 最初から 一緒に訓練する ことが重要というわけです。 そして、これは女性の側からも 男女分ける案は反対ということ。問題は軍の中 にある女性を蔑視する military culture であって、はじめから 共に訓練する ことなくして、どうやって お互いが平等な立場にある者として尊敬できよう か?ということですね。

ですが、委員会率いるBakerが言うには、このレポートも そもそも いかにアメリ カ軍を立て直すか、女性も男性と同等な価値ある訓練を受けることができるかを 求めて 出たものだということです。ですが、現状なままだと、女性の地位向上 は うまくいかないから。。。

来年度1998年 議会では この問題を検討する委員会もできるようです。 もし ペンタゴン、国防総省が Baker panelの勧告を蹴ったらどうなるか? そうなれば 保守派は これをてこに、さらに極端に 。。完全にboot campでの男女 一緒の訓練が廃止される法案ができるかもしれないということです。

これは、当然 Baker panel もペンタゴン そして フェミニストも望むところで はないことなのですね。 なかなか、むずかしいもんデス。

Greeny



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