南カロライナ:胎児論争 決着!?(12/15, Greeny)


こんにちは。

TIME.US版(12。15)、American Scene からです。

THE POSTPARTUM PROSECUTOR
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SOUTH CAROLINA IS A DANGEROUS PLACE FOR PREGNANT WOMEN WHO ABUSE DRUGS

アメリカ、南カロライナ州。。。ここは 妊娠した女性には 恐ろしいところになるよ うです。そう、タイトルの 「分娩後の告発者」 、つまり自分の赤ん坊に告発され て、殺人罪で刑に服さなければいけなくなるかもしれないから。。。(^^; どうやら 南カロライナでは、赤ん坊が叫ぶらしいデス。 「マミー、僕のこと コカインで苦しめただろう!!!」テネ。。(エヘ・・これ、私の創作 -.-; )

まじめに いきます。(^^;

10月、南カロライナ州の最高裁で、母体内にある胎児も人格ある人間とみなすと の決定が下されたということです。child-abuse laws(子供虐待法?)では、胎児 も"a person"とみなすから、母親は胎児を傷つけた、あるいは 殺人の罪で告発 されることも出て来るということ。 同様の提案は他州において、最高裁、下級裁判所でも すでに以前却下されてる ところから、この決定は全米で初めてということで、その意味するところ大きい ということですね。

これを推し進めたのが、南カロライナ州の検事総長 Charles Condon(44才)。こ の先、知事にもと誘いもかかっている野心家の共和党員のようです。 Condonは。。。 胎児も神から授かったinalienable rights(譲渡できない諸権利)を 有している。これは多くのアメリカ人が感じてることで、だから今回の決定はア メリカ文化と大いに同調する面がある。。と語ってます。

そして Condonのこの「胎児も人間」という主張も どうやら 年期入りのもののよ うで、1989年チャールストンで法務官をしてた時かららしいです。 チャールストン、辞書引くと、南北戦争開始の地 とあります。ここ出身というの は 生っ粋の南部人、かつての古きよき?南部のアイデンティティーを大事にする 保守派ということかしら。

とにかく、すでにチャールストンにいる時に、 コカインベビーを生んだ母親たち を起訴するプログラムを始めてたということです。母親を病院から連れ出し、手 錠をかけ投獄するようなことも あったらしい!!!
* 今回のケースも もともとは それで Cornelia Whitnerがコカインの影響を受 けた赤ん坊を生んだということで告発され、→8年の刑を宣告される→下級裁判 所では「胎児は人格もつ人間ではない」と この決定を撤回→最高裁が再び 有罪判 決を下す(今回の決定)。。。との流れがあるようです。
* また、先週では Talitha Renee Garrickという27才のコロンビアの女性が、死 産の子供を産む前にコカインを吸ったと言ったということで、下級裁判所では 彼女にinvoluntary manslaughter(過失致死罪)で有罪宣告。

(いやはや、ホント 南カロライナは 恐ろしいトコロ。)

今回のWhitnerのケースは、いずれ 連邦最高裁に持ち込まれるだろうからという ことで、Condonは それも楽しみにしているとのこと。 Win or lose, South Carolina is uniquely poised to have an impact on the nation. ということです。

もっとも、彼もこのキャンペーンのターゲットをコカイン、麻薬の影響をうけた赤ん 坊と、慎重に限定しているようです。実際にはアルコール、タバコの悪影響で健 康上問題あるベビーが生まれて来る数の方がコカインの場合よりずっと多いので すから。 Condonが言うには、"I would be on a legal slippery slope if I tried to prosecute women who used legal substances" そう、アルコール、タバコは非合法の物ではないから、これで告発できないとい うことね。(slippery slope...転落への道、破滅に至る道)

そして今、Condon 44才、1994年に州の検事総長の仕事 手にしたようですが、 野心家。南カロライナ大学、政治学教授 David Lublinは 彼のこと。。。この州で 最も野心家で、日和見主義の検事総長 と言ってます。今の時流、モラルが緩ん できて それに対する反動をうまく政治的に利用しているのだということです。

そう、どこまでが、信念に基づいてやってるのかが問題。 でも個人的には 私は 彼のやってること どうも 私は 気に入らない。 本来の仕事は部下任せにして、こういう物議を醸し出すことにエネルギーを注いでる 感じです。Confederate flag(南部連合の旗)を守ること(←ヨク ワカリマセン??)、ポル ノの摘発など。
まあ、これは よしとしても、。。。次が問題。 死刑囚の刑執行を早めようとしてること。!! これをすることに Condonさん 誇 りを感じてるというから、心優しき 私(^^; どうも よく ワカラン? 南カロライナでは 今年すでに 2人の刑が執行され、来年はもっと増えることを 期待してるとか。(現在 69人の死刑囚がいるとのことです) ですが、これは この州全体が そういったものを受け入れる感じなのでしょうか。 彼が1994年検事総長の椅子をライバルと争った時 二人ともが、死刑賛成派 だったということです。その時 Condonは 電気椅子を"electric couch"に代える ことを示唆した。。とは、先の政治学教授 Lublinが言ってます。

超保守派に見える彼も、ですが、学生時代は 中道のDemocratだったということ。 1980年 27才でlocal prosecutorになったということ、これは 州の歴史の 中でも 最年少のようです。 が、1990年代のはじめに、政治の流れが変ることを敏感に感じ取り、党を乗り換 えたということ。もっとも、これ すべて批判派が言ってることですが。

で、最後は1994年の検事総長戦で負けた人の発言で終わってます。 "He's now helping move South Carolina faster toward the 19th century than toward the 21st." 19世紀って、南北戦争のあった時ですよね。(^^;

P.S.相当、私の偏見入った文章になってしまった。 よかったら、記事を読んでね。

Greeny



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