ドクター、 麻酔が効かない、声が出ない!! (11/3, Greeny)


みなさま、こんにちは。

TIME.US版 (11/3) から2番目に選んだ記事です。 MEDICINE から。

WHAT'S UP, DOC ?
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IT'S EVERY SURGERY PATIENT'S NIGHTMARE: YOU'RE AWAKE ENOUGH TO FEEL THE KNIFE BUT NOT ENOUGH TO SCREAM

こういう経験は 絶対したくはないと思いました。(^^;

外科手術の時の麻酔が効かず意識はあるが、麻痺させる薬は効いてるため 叫ん で助けを求めることも、目をあけることもできないという 事例についてです。 鎮静剤も痛み止めも効いてないから、手術中の腹部や胃を切ったり、組織を引き裂 いたり、すべての痛みは感じるのでしょうか。恐ろしい話しです。だけど、声も 出せない。!! 最初に書かれてるAndrea Thaler(46)は 5年前 胆嚢手術をした時 これを経験 し、その時のつらさを"I thought I would die on the table and nobody would know what happened." と語っています。

こういった現象を麻酔医たちは "awareness"と呼んでいるらしい。Emory University の麻酔学者 Peter Sebel によれば、全米 年間2千万の外科手術で 少なくとも4万例 こういった手術中も意識ある状態(文中では enexpected wake -ups トアル) 起きているということです。ただ そのほとんどの場合、痛み止めは 効いているため、患者はメスで切ったりはがしたりしてても unnerving pressure とあるから、圧力みたいなものを感じるだけなんでしょう。ですが、 Sebelが言うには、控えめに見ても そのうち少なくとも400例は 薬の効力もな く 痛みを感じるようです。いや、この地獄のような苦痛を経験するのは 年間 何千例にもなるだろう という専門家もいるようです。

こういった経験をした人たちは 自分たちのことを "survivors" と呼んでるそう です。確かに、地獄から何とか帰ってこれたということでしょう。ですが、地獄 はこの手術中の身体的苦痛だけじゃなく、多くは精神的苦痛、恥辱も経験している とのことです。 彼らは目覚めているわけですから、医師たちの会話が耳に入る。 1991年ヘルニアの手術をした Tracyという女性の経験も書かれています。 胃の中ですべての組織が紙が一枚一枚引き剥がされていくように、焼け付くよう な苦痛に耐えながら、聞こえてきたのが、麻酔医の言葉です。 she heard the anesthesiologist say she had "the right size breasts" and was in "great shape" for a mother of two. いまさら隠しようもない。頭の中で叫ぶだけ。まるで、レイプされ、生きたまま 埋められるようだと書いてます。 また、これは女性だけが経験する恥辱ではない。女性の看護婦がペニスを持ち上 げ、そのちっぽけなことを笑った。。といった経験をした男性の例も書かれていま す。

ほとんどの被害者たちは、ですが こういった経験は決して語らない。 ですから 麻酔医自身も これが どれだけ患者を傷つけるのか わかっていないようです。 ですが、被害者たちは これでは すまない。精神的後遺症が残るのですね。 post -traumatic stress disorder(心的 外傷後ストレス障害)が起こり、フラッシュバ ック、恐怖、そしてひどい不眠症に悩まされるとのことです。眠りに落ちれば、麻 酔をかけられたあの悪夢が再びよみがえってくるように感じるのでしょうか。

ただ 朗報もあるとのこと。技術的解決の道ということです。 先週のthe American Society of Anesthesiologists in San Diego で、オーブントー スター・サイズの機械が登場してきたようで。the Bispectral Index Monitor. 特殊な 脳波計のようなもので、患者の脳波をモニターし、その"depth of consciousness"を数字に置き換えるというシステム。 手術室にいる人間は デジタル の目覚し時計を見るようにチェックできるというもの、。0は昏睡状態、100 は完全に覚醒している、60が理想的な睡眠にはいってる数値ということです。

これを発明した レバノン生まれの Nassib Chamoun..."This is anesthesia's Holy Grail"と自画自賛(?!)してますが、いや ほんと これは それほど すばら しことなんですねえ。 どうも、Holy Grail聖杯 が出てきたんで、ビックリ しましたが。。。聖杯物語 あまり よくは 知らないのですが、奇跡が起きるということでしょうか。(^o^; 確か、インテ ゙ィージョーンズ シリーズでもあったな。。(^^;^^;

話し元に戻します。 理想的な麻酔とは痛み止め、鎮静剤、麻痺させる薬の3つを合せて測られねばなら ないようで、その深さは 直接 脳波を測定することによってのみ、可能であろ う。これ、Chaumounの言葉。で、この 装置は人気があるようです。

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それで、次の英文がちょっと自信ないのですが。。。 The device seems to be catching on. Chamoun's company, Aspect Medical Systems of Natick, Mass., won FDA clearance last year and has already placed 711 systems.

FDA(アメリカ医薬品局)の認可を得たのは、Chamounの会社で、すでに 711の systemsを設置ということは、先に書いた the Bispectral Index Monitor のこ とでしょうか??
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最後のパラグラフ。 この記事に出てきた被害者の女性 二人。 後遺症に悩まされながらも、 同様な経 験をした人たちに救いの手を差し伸べているトノコト。

このような事例は日本でも 当然 あるのでしょうね。 麻酔からショック死はたまに聞きますし、麻酔から目覚めないという話しも 確 か以前朝日新聞の連載小説になっていたと思いますが。。。。

こういった被害者がもう出ないこと望むばかりデス。

Greeny



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