Promise Keepers (10-6)


みなさん、こんにちは。

* Promise Keepers (TIME, p.40-46)

TIME 10/6のPromise Keepersの記事を読んでみました。Sunday TimesやUS Newsで読んでいたことと、内容はほぼ同じです。今日の昼のNHKTVのNewsで は、全然触れられませんでした。まあ、キリスト教の動きですし、日本ではあ まり関心をもたれないかもしれませんね。

TIMEは、US Newsではないにせよ、比較的好意的かな、という印象です。アメ リカ国内では女性団体と宗教団体の一部を除いて、そんなに強い反対の声は上 がっていないのかもしれません。

TIMEの記事の中で、面白いと思ったことなどを書いておきます。

デトロイト郊外で開かれた集会でのこと、性的罪に対して批判したスピーチが あったあと、集会に集まったものに対して、今までにそうした罪を犯したもの は、前に進み出て神の前に告白するように言ったときのことです。最初は何も 起きなかった。その後少数のものが前に出ると、それをきっかけに数千人のも のが前に進み出て、ひざまづき、泣きながら自分の罪を神の前に告白したのだ そうです。集まった人々には、当然予定の行動でしょうが、こうしたことは女 性がいると、なかなか出来ない。だから男性だけの集会、というのは意味があ るのかもしれません。それに大声で懺悔し、泣き叫ぶというのはやはり一種の カタルシスでしょう。病みつきになるかもしれません。

ちなみにPromise Keepersの調査によれば、参加者たちは性的罪悪に悩んだも のの割合は、62%だそうです。心の中の肉欲、ポルノグラフィーの利用、貫 通、虐待などすべてを含めてですから、必ずしも大きい数字とは言えないと思 います。普通のアメリカ人とあまり代わらないでしょう。

それと問題は、Promise Keepersが何を言っているかではなく、何を言ってい ないかだということ。これはその通りでしょうね。家庭での夫の指導的役割、 教会活動への積極的参加、それとともに地域社会・職場で責任を果たすこと、 これだけなら別段なんら問題はない。ただし、問題は自分たちと違った考え方 を受け入れる度量の深さがあるのかどうか。少数民族の人が今では多数参加し ているようですが、女性の役割、違った宗教に対してははっきりしない。

ただPromise Keepersに参加してから、すっかり生活が変わったとして紹介さ れているCissy Wongとその夫のLarryの例が少し気になりました。というのは 彼らはUS Newsでも紹介されている夫婦だからです。TIMEでは、Larryは留置場 から釈放されたあと、family pastorに集会につれて行かれた、と少し違って います。しかしあとは心を入れ替えたLarryが、Cissyに聖書的儀式にしたがっ て、妻の足を洗いたいと言って洗った、ということまで同じ内容です。まった く同じ話が違うメディアから出てくるとなると、この場合は少し首を傾げたく なる。TIMEでは、集団で泣くという以外にはあまり奇妙な儀式のことは書いて ありませんでしたが、Sunday Timesにはいろいろとありました。

しかし100万を超える参加者がいるとなると政治家にも無視は出来ない。ヒラ リーはその著書の中で、注意しながらも、この動きをほめているようです。そ れに女性の中にも、賛同する人がかなりいる。クリントンもメッセージを寄せ たようですし、いよいよ無視できなくなる。

私の住むところは、ただいま祭りの最中。Promise Keepersの動きも今の所は 男たちの祭りですめばよいのですが、政治的に利用されないかという心配は残 ります。しかしアメリカの宗教は、まだまだ活気がありますね。感心しまし た。

YUKI



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