みなさん、こんにちは。

TIME 10/6より、私が面白いと思った記事です。まずはUSA版から書きます。

ESSAYと、American Sceneと月の話は、いずれも既にUPされていますので省略 します。CoverのPromise Keepersは、今週もUS Newsを読みましたので、対比 させて読むつもりですが・・・

1.  DRUMBEAT OF DEATH
BEHIND THE HEADLINES ALGERIA

アルジェリアの殺戮。この記事のほとんどは1992年2月にイスラム救国戦線 が、総選挙に勝ったにもかかわらず、軍事政権に非合法化され、地下に潜った ときからの主な殺戮の記録です。この6年間に60000人以上が死亡しているよう ですが、時がたつにつれて、殺戮の規模は大きくなっている。どこに行くのか は、当分は見えてきそうにもありません。

2.  DEADLOCK IN BOULDER

THE D.A. AND THE POLICE ARE STILL AT ODDS IN THE SMALL CITY WHERE EVERYONE KNOWS EVERYONE ELSE AND MURDER IS AN UNEXPECTED INTRUSION

もうすぐ10カ月になろうとする、JonBenet Ramsey殺人事件。犯人逮捕間近 と、報道されながら、最近では迷宮入りの声も聞かれるようです。不思議な事 件です。犯人像は、絞られていると報道されていたはずなのに、そしてすべて の報道が犯人として1点を指し示しているのに、これもやはりマスメディアの 暴走だったのでしょうか。

検察と警察のお互いの不信感も 書かれていますが、どうもそれだけではな い。初期の段階で、捜査上致命的な間違いをしてしまった。最初誘拐事件と思 って、家の中を捜索せず何時間も過ごしたこと、そのあとの家宅捜査を警察官 ではなくJohn Ramseyに任せたこと、Johnは死体のあった地下室から勝手に死 体を上に運んだこと、そして知人や近所の人たちをRamsey家に出入りさせたこ と、検視官が到着したときは群衆の中をかき分けて家に入らなければならなか ったことなどなどですね。

しかし検察官のAlex Hunterに対する風あたりが特に強そうです。彼はそれ まではなかなか人気があったようです。4年任期のdistrict attorneyの職を7 期も務めているし、そのうち5期は無投票です。アメリカでは、検察官職も住 民投票で選ばれるのですね。しかし徹底して真実を追求するタイプではなく、 取引がうまいタイプだとか。Alex Let's Make a Deal Hunterとかいう陰口も あるようですし、大金に弱いという噂もある。Boulderは、あまり大きな事件 もなかったようですから、今までは問題もなかったのでしょうが。

しかし誰もが知り合いであるBoulderという小さい地域社会の特性が、事件 に影響を与えているのかなと気になる記述もあります。すべての弁護士が友達 だという地域性です。もちろん検察官という職にはあるもののHunterもその一 員です。そしてこうした中でのランク付けは厳しい。Ramsey夫妻の主任弁護士 はHal Haddon。そして if Hunter is a midsize fish in Colorado Democratic politics, Haddon is a whale. He was a close adviser to former Senator Gary Hart and a strong ally of Governor Roy Romer's.弁 護団長の方が、検察官よりもかなり格上と言うことになるのでしょうか。

もちろんこうしたのは噂ですから、面白いことは面白いが、やはり真実では ないのでしょう。JohnとPattyのどちらかが、自分の免責を条件に相手の犯罪 を証言するという可能性もあるようですが、はたしてどうか。どうやら事件の 解決は思いがけず長引きそうです。

3. THE MARILYN PAPERS

REPORTER SEYMOUR HERSH HAD A GREAT SCOOP ABOUT KENNEDY AND MONROE. JUST ONE HITCH: IT WASN'T TRUE

KennedyはMonroeと関係があったのか。11月に出版される、Seymour Hershの 本The Dark Side of Camerotの中では、1994年12月に発見された文書を詳しく 紹介する予定だったようです。内容があまりにも衝撃的だったからです。大統 領はモンローと関係があり、その口封じとしてケネディはモンローにモンロー の母親のために60万ドルの信託基金を設立したと匂わせていたからです。私も この報道は読んだような気がします。

しかしどうやらこの文書は偽造らしいですね。筆者のSeymourも、本の出版 に併せて同じ内容のdocumentaryを放映予定のABCも、偽物と言うことを認め た。異例なことです。1961年の日付がある手紙に、当時はまだ採用されていな いZIPコードがあったり、使われたタイプライターにも、当時の機能にはなか ったself-correcting tapeがあったりと、いろいろ決定的な間違いがあるよう です。

本の筆者のHershは、Kennedyの公的私的生活を追っているピュリツァー賞受賞 のジャーナリストですが、The Dark Side of Camerotは問題の文書関連を削 除・修正して、予定通り11月に出版の予定。ABDのドキュメンタリーもはまだ 完成していないようで、放映するかどうかは未定。

もし出版されていたら、Hiylerの日記の偽造と並ぶ、ジャーナリズム界の汚 点になったことは確か。しかしこうした偽書づくりに情熱を傾ける人の心情は どんなものなのか。そこにつぎ込まれる膨大なエネルギーのことを考えると、 その研究成果を小説とか他の方法で問うてもいいはずなのに。詐欺師にも通じ る喜びがあるのだろうか。

4.  CLASS-SIZE WARFARE

SOME NEW YORK PARENTS TRY TO HIRE AN EXTRA FOURTH-GRADE TEACHER. IS THIS UNFAIR TO PUBLIC SCHOOLING?

アメリカの学校制度はなかなか面白い。ニューヨークで財政難のために、小 学4年生担当の先生を解雇した。彼女が受け持っていた生徒たちは、他の4つの クラスに分散させられた。これで1クラスの生徒数が26人から32人になったと あります。これに対して父兄の一部が、教師の給料をまかなうために、46000 ドルを集めた。学校当局との話し合いの結果、Lauren Zangara先生は復職、集 めた金は父兄に戻す、今後教師の給料を払うような動きはしない、寄付は適当 な制限内でしてもよい、などの取り決めで決着したようですが、いろいろ考え させられます。

学校の地域の文字どおりの格差、公立私立の格差などの問題もありますが、 親たちが教師の人事権を文字どおり握ることも可能なわけですね。日本と違っ て、裕福な地域と貧しい地域の学校設備の格差は、よく問題になります。予算 がなければ、体育とか芸術などの授業がカットされる、つまりそうした教科の 先生は解雇されるということも、読みました。しかしこの記事では、先生の人 事権もどうやら親たちが握れる。近くのQueensの学校では、これと似たような 動きも出ているようです。

5. Oh, No! For the Yes Man

A strange and steamy four day trial destroys 30-year career of famed sportscaster Maev Albert

Sunday Timesで読んだ有名スポーツキャスターMarv Albertのスキャンダルで す。

Sunday Timesの記事では、MarvをBiggieとして紹介していましたが、これは 間違い。Biggieは今回彼をMarvを告発したVanessa Perhachという女性から、 テープの中で証言してくれるように頼まれたタクシー運転手のことでした。う ろ覚えで書くとときどきこんなことがあります。 ^^;; )

TIMEでは、裁判の様子が詳しく書かれています。Marv Albertは執行猶予付 きの判決になるでしょうが、彼にとっての本当の刑罰はマスメディアからの追 放でしょうね。既に契約していた番組も、打ち切られたようですし、2度と姿 を見せないかもしれません。

あと、Cover Storyをどうにかして読めば、満足ですが・・・

YUKI



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