子供にテレビを見せるべきか(9-8)


みなさん、こんにちは。

TIME USA版September 8をいくつか読んでみました。一応、昨日UPしておいた 記事だけを、読んだのですが、感想を書いてみます。今週から、数回に分けて 書くことにします。

1. TV OR NOT TV
2. TELEVISION WAS NEVER IN THE FAMILY

まずは、テレビを論じたこの2つの記事を読んでみました。どうやらアメリカ のテレビ界は今年の秋あたりから、大変革があるようです。ずっと話題になっ ていた、Vチップス制度が施行されるのでしょうか。

1の文章には、過去から現在に至る数多くのテレビ番組と、子供用の本が出て きます。ほとんど聞いたこともないですし、内容は知らないのですが、思いつ くことがあれば書いてみます。

アメリカの子供たちが、土曜日の朝見るテレビ番組から記事は始まっていま す。Power Rangers, Animaniacs, the Cryptkeeper, Cap'n Crunch, HulkHogan, the Incredible Hulk, the Mighty Ducks, Rugrats, Spider-Man, Superman, Pinky and the Brain, Barbie, Nightmare Ned, The Undertake r...私には古めかしいタイトルのようにも聞こえますが、多分そうではないの でしょう。Power Rangerは、日本製の「ゴレンジャー」か何かの、アメリカ版 だと以前にこの会議室で教わったような気がします。いずれにしても、冒頭に 引用されている不思議な国のアリスでさえ太刀打ちできないような、多彩なキ ャラクター群でしょう。しかし内容は、ある人によればWonderlandどころか Wastelandということです。アメリカの子供は週に平均28時間テレビを見るよ うです。1日平均4時間ですから、少し多いかなと言う気がします。

そして当然子供がテレビを見る時間が多ければ多いほど、テレビの子供に与え る悪影響が問題になります。いつも言われるのが、暴力と性描写とそれにsas s。sassは少し分かりにくいですが、生意気な口答えと辞書にはあります。普 通考えられるのとは違って、prime time時の番組が、1時間あたり5回の暴力シ ーンを放映するのに対して、土曜日朝の子供向け番組は1時間平均26回。子供 番組の方が暴力シーンは多い。そして小学校を卒業するまでには、一人の子供 が10万回以上の暴力シーンを見ることになる。子供たちは暴力シーンを見れば 見るほど、攻撃的になる(aggressive)という調査報告が出ています。

現在テレビは日常生活の一部となっているから、生活様式も当然変化していま す。食事時間にテレビを見ること、子供部屋にテレビがあること、テレビを見 る時間が長くなり、場合によっては起きている時間の半分をテレビを見て過ご しているなど、20年前とは明らかに違ってきている。今までは考えられないよ うな行動を子供が取るとき、テレビにその責任がある、というの議論は常に発 生してきます。子供たちに及ぼす影響を考えると、番組の選択が重要になって くる。

このためにthe Children's Televisionの改正が行われ、今秋から実施されま す。テレビ各局は、FCC(federal Communication Commision)からの免許更新を 得るためには、週に3時間の教育番組を放送しなければならない。さらにV chipが採用されるため、例えばE/I(education)とかFV(fantasy violence)とい った区分けがなされる。これは今までも、言論の自由とからんで議論になって きたところですが、親の要求が強かった。すべての家族に通用する基準はない が、ガイダンスの方向付けは出来たということでしょうか。

このあといくつかの家庭とそれぞれのテレビ事情が紹介されています。テレビ をほとんど見ない家庭もあれば、テレビ付けという家庭もあります。かなり詳 しく報告されていますし、それぞれに面白いです。

PBSの子供教育にはたす役割はやはり高い。しかしこの秋から各局が放送する 番組を見ると、なかなか意欲的です。テレビの有益性は、誰もが認めますが、 そして番組の中に、すばらしいものがあることを認めた上で、なおテレビを見 ないのがBestだという人は案外多いですね。

他方でDalmar夫妻は、テレビ大好き人間のようで家には7台もあるとか。テレ ビから多くを学んでいると語っていますが、多いときは1日に18時間も見ると か。(^o^) まともに見ているとは想像できませんが、ながら、にしてもやは りすごい。寝ている時間を除いては1日中テレビをつけっぱなしと言うことで すね。11才と9才の子供の部屋にも当然専用テレビがあります。

しかし大多数の人は、その中間でしょう。だからこそそのガイドラインが必要 になる。TV Guideなどの雑誌も、番組の区分けはしているようですが、はたし てこれが役にたつのかどうか。The Center for Media Educationが、ガイドを 発行してます。これは案外日本人にも役にたつかもしれません。

1. テレビを見る時間を1週10時間に制限する。
2. 食事中、登校前、宿題を終わらない前にはテレビを見ない。
3. 子供の部屋にテレビを置かない。
4. 子供と一緒に同じ番組を見て、その内容を話し合う。
5. 子供がどんな番組を見ているかをいつも知っているし、見せてもいいもの しか見せない。
6. ほうびとか罰の手段としてテレビを見ることを利用しない。
7. 読書時間を増やす。
8. 出来る限り、PBSを見せる。
9. video libraryかvideo clubを作る。
10. どんな番組を見たかの記録をつける。

2の記事もけっこう面白かったです。子供時代に母親の方針でテレビが家にな かった人の話です。テレビを見なくて、友達との会話に入っていけなかったけ れども、そのかわりに読書や他の活動和する時間がたくさんあって有意義だっ たということを書いています。

このなかでテレビを見る時間が長くなると、想像力が無くなり、creativeな活 動が出来ないと言うことを言っていますが、これは大事かもしれません。さら に子供には現実と仮想の世界の区別が付かない。テレビで見るもの、すなわち 現実でしょうから、この辺が子供の考え方に影響を及ぼす可能性はあります。 さらに、誰もが指摘するのがテレビを見すぎると受動的というか、消極的にな るということです。どこまでこのことが正しいのかは、私にも分かりません が、価値観が混乱することはたしかでしょうね。テレビから受ける情報すべて を消化しきれるとは思えない。そして肝心の重要な情報が入ってこない。

この人も子供の時にテレビを見れなかったから、一種のテレビに対する飢えみ たいなものがあったのでしょう。友達の家に行ったときなどに、テレビを食い 入るように見つめたそうです。現在の子供にとってはテレビゲームやたまごっ ちなどがそうかもしれない。しかしこの人は成人したいまでも、テレビは持っ ていないらしい。やはり周囲と比較して、自分の体験・思想に自信を持ってい るのでしょう。最近は、知人とすばらしいテレビをともに見て、楽しい時を過 ごしたこともあると書いています。しかしそれは希で、つかのまのことだ、と も書いています。

私がこの文章を読んで一番共感したことは、いろんな本の名前が出てきたこ と、それとテレビは万人の経験を画一化すると言うような印象を受けたことで した。

しかしこの人、パソコンは持っているのだろうか。(^o^) 当然持っていない のかな。私はパソコンとテレビは、違うものだと思うけれど、このへんは他の 人がどう考えているか知りません。

YUKI


YUKIさん、こんにちわ。

何といっても、テレビですから、三面記事の女、つくちゃんとしては 登場せずにはおられまへん。§^。^§

>>Power Rangerは、日本製の「ゴレンジャー」か何かの、アメリカ版
>>だと以前にこの会議室で教わったような気がします。

アメリカ版というか、切り張り版ですね。

先日、小耳に挟んだ情報。 この番組が、人気を博したため、アメリカでもファンの子供向けの 握手会、サイン会の様なものが開かれたそうな。 現場では、アクションシーンの再現もあるということで、 日本から、JACの数名が招かれて渡米しました。 もちろん待遇は、ファーストクラス。ギャラもよかった。 日本だったら、デパートの屋上で時給1000円貰えるか?のところ、 ホテルも一流、送り迎え付き。楽しいツアーだったとか。

でもこれ、きっと、現地のスタントさんより安上がりなんですよね。 そうじゃなきゃ、日本から呼ばないはず。 本当に、アメリカと日本では、芸能関係の扱いが違う。ハア〜。

>>prime time時の番組が、1時間あたり5回の暴力シーンを放映するのに対して、
>>土曜日朝の子供向け番組は1時間平均26回。子供番組の方が暴力シーンは多い。

ここで、問題になるのは、暴力の質ですね。 アニメの中で、フライパンで頭を叩く、なんてのも暴力シーンに数えます。 「TomとJerry」で、猫のTomがペッチャンコになったりするのも、入る。 あれはあれで、暴力とは違う部分で面白いんですけどね。

>>8. 出来る限り、PBSを見せる。

テレビ反対派は、ディズニービデオやセサミストリートにも反対ですが・・・。

>>このなかでテレビを見る時間が長くなると、想像力が無くなり、creativeな活
>>動が出来ないと言うことを言っていますが、これは大事かもしれません。さら
>>に子供には現実と仮想の世界の区別が付かない。テレビで見るもの、すなわち
>>現実でしょうから、この辺が子供の考え方に影響を及ぼす可能性はあります。

テレビで見たものが、全て真実になってしまうのは、怖い。 震災の時にも、そう思いました。 テレビが報道しているのは、全てのうちの本の一部分、しかも、 目を引く部分であること、というのを忘れてしまいます。

実際には、どんぶり3っつしか割れなかった叔母の家や、 地震の後、「ガス止まってる。お風呂入れないから、ガス屋さんに電話しよ。」 (祖母の発言。でも、家を出ると、高速道路が倒れていた。)というように、 いろいろなんですが、大火事と、倒壊ばかり見せられ、 私は、親戚全員死んだかと思いました。 本人たちは、テレビが写らなかったし、家中物が散乱していて、 外にでないので、周囲の状況はほとんど把握してませんでした。 おかげで、東京や他の土地のほうがパニックしたかもしれません。

取り止めがなくなってきた・・・。

>>しかしこの人、パソコンは持っているのだろうか。(^o^) 当然持っていない
>>のかな。私はパソコンとテレビは、違うものだと思うけれど、

パソコンもインターネットにハマルとテレビと同じですね。 まあ、まだ、文字情報が多いですが。(^◇^;)  つくちゃん



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