TIME 97/7/14 WEB版


みなさん、こんにちは。TIME July 14 WEB版を読んでみました。

今週号は多分ほとんどがASIA版と重複するだろうと思います。カバーの火星探 査機とJ.Stewartの記事が目立ちました。火星関係の4つとJ.S関係の2つのう ち、いくつ載るかは分かりませんが、火星関係はまずASIA版で読めるでしょ う。

1.  AL GORE'S HAPPY HOLIDAY
2.  VISIT TO A SMALLER PLANET
PICTURES SENT BACK FROM MARS PROVE JUST HOW ALONE IN THE UNIVERSE WE ARE

最初の中心記事は事実中心であまり面白くなかったので、途中で止めて、まず この2つを読んでみました。これはいずれも小さい記事です。ASIA版には載ら ないかもしれません。

Al Goreは今度の偉業に夢中になっているみたいです。独立記念日の休日、彼 はcomputerにかじりついてPathfinderの動きを追っていたらしい。送られてき た火星の表面の写真を見てからホワイトハウスにかけ込み、さらに花火を見たあ と、またコンピューターに向かったようです。まさしくcomputer geek Gore の面目躍如です。

しかし火星に生命がいるか、またはかつて存在していたのかは、まだ分かりま せんが、もしどちらにせよ、私たちに重大な問いを投げかけてくる。それはか つて月から見た地球の写真が、与えたのと同じ衝撃を私たちに投げかけるかも しれません。2の記事が詳しく取り扱っていますが、私たち人類はこの宇宙に 仲間がいるのか、それともただひとりぼっちでこの宇宙に乗り出していかなけ ればならないのかということです。

どうやら火星にはOrson WellesやEdgar Rice BurroughやRay Walstonの描く火 星人配送もない。Walstonのことは知りませんが、そうだとすると多分太陽系 には知的生命体はいない。しかし今度の探検が投げかけてくるもの、たとえ近 くに生命体が存在しないとしても、それは私たちの存在そのものを考え直すき っかけにはなる。私たちは、宇宙の孤独者で、やがては広大な宇宙の征服者た ることを運命づけられているのか。

2の記事はESSAYを読んでいるようでした。

3. A WONDERFUL FELLA
JAMES STEWART: 1908-1997

James Stewartの詩はアメリカ人に何を考えさせるのでしょうか。Robert Mitchumの死と並んで、古きよきアメリカが無くなったというおもいが強いの でしょうか。TIMEのHPではわざわざ特集を組んでいます。

一見平凡に見えながら、スターの座を維持し、平凡の中の非凡さの魅力を見せ てくれたスター。89才でしたから、その死には意外性は少ないのですが、しか しそれでも彼を知るものには悲しみをもたらした。この記事にはなつかしい名 前がいろいろ出てきます。 「フィラデルフィア物語」の共演者、Katherine Hepburnは の名前も見えます。Kim Novakもまだ生きている。しかし彼の評判 で初めて知ったこともかなりありました。unusually usualとかanti-erotic、 あるいはHe was a sensitive fellow with zero sex appeal---not the stuff of celevrityとか彼がスターになるとは考えられもしなかったようです。し かしCapraとHitchcockに見いだされたのは、幸運だったとばかりは言えない し、大衆にはものすごく人気があった。とにかく誠実に素朴に人生を生きた、 よき時代のアメリカ人です。

私は彼の作品は結構見ています。スミス都へ行く、裏窓、めまい、わが家の楽 園などなど。

4.  AFTER THE BITE
MIKE TYSON BEGS FOR MERCY, BUT NO ONE IS BETTING HIS LUCRATIVE CAREER IS OVER

Mike Tysonのその後。事件のその後は、新聞でもときどき見ますので別に新し くはないのですが。タイソンの処分を決める委員会は今週中に結論を出すよう です。しかしその処分内容ともし永久追放したらタイソンのようなスターを失 うことの業界に与える損失で、悩んでいるらしい。これを中国に最恵国待遇を 与えるべきかどうかで悩む政府の苦悩になぞらえているのはちょっとという感 じもしましたが、たしかによく考えたらそんなものかもしれない。

しかし日本の新聞でも読みましたが、ロサンジェルスにあるHollywood Wax Museumでは、すぐに彼をスポーツ選手のコーナーから、Chamber of Horrorsに 移し変えたとか。彼は今ではHannibal Lectorの近くにたっているそうです。 この人the carnivore from Silence of the Lambsとありますが、有名な人な んでしょうね。

5.  IN THE NAME OF HER FATHER
AN ATLANTIC CITY HOMEOWNER PREPARES TO FACE DOWN A CASINO KING

Casinoを作るために、立ち退きを命ぜられた女性たちの話です。日本でもよく ありそうな話です。州政府は公教育に2億ドル支出するようにという、判決に 対してはいろいろいっているようですが、カジノ建設地までの道路建設費3億 ドルを支出することは、喜んでするようです。いろいろありますね。この記事 で取り上げられている女性たちは、通りの名前が亡き父親の功績を称えてつけ られた土地に住んでいるようです。たしかに86才の女性(この人にとっては夫 の名前のついた通り)にとって、そこを引っ越して新しい地でやり直すこと は、不可能でしょう。雇用は増えるとかいろんなことをいって説得しているよ うですが、どうもこの話の場合説得力に欠ける。大体カジノ建設の必然性があ まり感じられない。

6. GETTING OFF EASY IN TOBACCO LAND (ESSAY)
IS JUSTICE BLINDFOLDED OR JUST BLINDED BY THE SMOKE?
BY BARBARA EHRENREICH

久しぶりに皮肉屋 BARBARA EHRENREICHの登場ですが、あまり今回は面白く ない。私が深く読んでいないので、そのせいかもしれませんが。

フロリダで10代かそこらの少年3人が交差点の交通信号標識を取り除いたため に、全員が15年の刑を受けた。これがもとで、3人の少年の死を招いたようで すが、いかにも重い判決です。それに交通標識が無くなっていたのは、多くの 人が気づいていたらしい。裁判官も少し気の毒がっていたようです。

この3人の少年のいたずらとタバコ会社の犯罪を対比させて書いているので す。マリファナを自家の地下室で栽培していたため、93年の刑を受けた人の例 も紹介されています。そういえば確かに不公平かもしれない。

ASIA版には5は載らないでしょうがが、あとはみんな載るかもしれません。

YUKI



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