兵舎内部の戦争(TIME/ESSAY,Dec.2)


みなさん、こんにちは。

TIME Dec.2のESSAyです。TITLEはWARTIME IN THE BARRACKSです。副題が「軍 隊内のセクハラを終わらせる過激な解決法RADICAL SOLUTION」とあります。

先週このFORUMで盛り上がっていたアメリカ陸軍内のセクハラを扱っていま す。

(第1段落)
おそらく我らの以前の敵、日本皇軍からヒントは得たのだろう。日本軍は軍隊 内の性的欲求を10代の性奴隷でまかなった。ただ日本軍の慰安婦とアメリカの 仲間の兵隊達による虐待には重大な違いがある。第2次大戦の慰安婦は、戦争 の捕虜であり、すべての暴行は敵に対する屈辱としてなされたものだ。

日本人には、なかなか厳しい表現をつかっています。

(第2段落)
もちろん、これで日本人の罪が消えるわけではないが、Fort Leonard Woodや the AberdeenProving Groundで起こった出来事は、特にいやな気分にさせる。 一般的にいって、性的虐待は敵に対してなされる。味方の女性は神聖なものと 考えられ、女性兵士を戦闘に参加させることへの反対論として女性兵を守るた めに男性の戦闘に支障を来すということがいわれるくらいである。アメリカ軍 は1970年代まで、"Two, four, six, eight,/ Rape, kill, mutilate"を歌い ながら行進していたが、明らかに自分たちの姉妹や恋人や母親のことを歌って いたのではなかった。

ここで出てくる歌と同じような歌はどこの軍隊でも歌っているんでしょうか。 戦争映画ではよく見るように思いますが。確かに女性兵士と一緒に行軍してい るときは歌いにくいでしょう。

(第3段落)
強姦は特に、現在では戦争犯罪、あるいはより冷酷な視点からは、戦争戦術と 考えられている。おそらく加害者にとって、強姦は遠くの目的物に大砲弾を打 ち込むより、楽しいことだろう。しかしこれは強姦が気楽な慰安旅行だといっ ているのではない。なぜなら目標はあくまで敵を負かすことだからである。ボ スニアのセルビア人がよく理解していたように、敵を怒らせる最も効果的な方 法は、(負けたら)彼らの妻が戦後慰安婦として働かせるということだった。

(第4段落)
それでも尊敬すべき解説者の中にもアメリカ軍内のセックススキャンダルを、 血気のあまりとか、若気のいたりとかと片づける傾向がある。ニューヨークタ イムズの見出しは、「戦争は地獄、セックスの取り締まりも地獄」とあった。 その記事は男女の関係とレイプの区別をはっきりしていないが、その中で防衛 次官が今回の事件を男女間の自然の魅力ということばて表現したことを引用し ている。「魅力?」「セックス?」一体ぜんたいあなた達の頭はどうなっている の。

         

(第5段落)
時にはセックスとその濫用の間には、明確な線が引ける。部下の美しさを云々 する士官は、単なる愚かで、再訓練の必要がある。基地外で規則に反してつき あっている軍人のカップルは、進んでそうしているのた゛ろう。(これらは境 界があいまいだ) しかし今話題になっている行動にはなんら曖昧なところも なければ、なんら言い訳できるところはない。ここでは衣服をはぎ取られ、乱 暴な手に蹂躙されたことをいっているのだ。(Tailhook,1991)レイプされた 後、"このことを誰かにいったら、のどをかっ切ってやるぞ」と脅されたこと を言っているのだ。(Aberdeen Proving Ground,1996) これはセックスの問題 ではないし、それを規制するかどうかの問題でもない。これは(男女間の?)戦 争なのだ。

(第6段落)
自分たちの兵士仲間を敵のように扱うとはどういうことなのか。1つには,女性 は保護してやらなくてはいけないから、軍隊にはいるべきではないという信心 ぶった意見は聞かれなくなってきているからだろう。そうした考えは家長制支 持者達の宣伝以外の何物でもなかった。例えば十字軍がイスラエルに入ったと き、彼らはすべての住民を、男・女・子供・ペットに至るまで皆殺しにして、 膝までつかった血の中を高らかに行進したのだ。一般人の女性が未だかつて「 保護者」達の手から、完全に無事だったことがあろうか。記録された歴史上最 初の英雄、ギルガメッシュの臣民達は、彼の傲慢さは昼夜を問わず限りがな く、その地には彼の肉欲のため、(恋人のためには)処女は残されていないと不 満を述べている。

たしかに過去の戦争の結果、民族が滅亡したというのは珍しくありませんから ね。この段落はすこし分かりづらいところがありますが、要するに男女平等と いう点からは、今回の事件も軍隊内部で家長制的考え方がなくなっていると いうことからすれば、その点だけはいいと言っているのでしょうか。(and this is the bright sideのところ)

(第7段落)
しかしAberdeenのもう1つの教訓は、アメリカ軍が軍の専門用語を使えばfuber である、つまり軍内部がめちゃくちゃであるということだ。ある種の虐待は、 セクハラもその中にはいるが、法によって犯罪とみなされている。しかし残忍 な意図を持って仲間に刃向かう兵隊がはるかに重要な犯罪をおかすとされてい る。仲間を背後から撃ったり、肉体的に暴力をくわえることは反逆罪とみなさ れている。女性兵士が練兵係軍曹を信用できないとき、国家もまた彼を信用で きない。

今回の事件は反逆罪にも匹敵するということでしょうか。

(第8段落)
私たちは男女混合の軍隊を作る実験は失敗であった認めなくてはいけないだろ う。アメリカの3人のG.I.が1995年に日本の小学生をレイプしたことで国の名 誉を汚したとき、このことを理解した人もいる。より先見の明のある人の中に は、数年前に、この平和活動の現代にあっては、テストステロンで走っている 軍隊の方が、槌や槍を装備している軍隊と同じくらい役に立つと分かったに違 いない。だからこの男女混合軍の役目は終わったのであり、現実家であれば、 女性だけの軍隊を創るときだと結論せざるを得ないだろう。

テストステロン云々は旧ユーゴなどの民族浄化などの動きをさしているのでし ょうか。

筆者はこの文章から見る限り、かなり辛辣な皮肉屋で、過激なフェミニストの ようですね。

YUKI



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