BTとMCIの合併(TIME/Business, Nov.18)


みなさん、こんにちは。

TIME Nov.18のBUSINESS の記事、MCI's New Extensionの記事です。アメリカ のMCIがイギリスのBritish Telecomと合併するという記事です。BTによるMCI の買収という形を取るようですが、実質は対等合併なのでしょうか。この分野 の基礎知識がないので、少し分からないところがありますので、よろしくお願 いします。

まずAT&TとBTは聞いたことはありますが、かんじんのMCIのことは全然知りま せんでした。内容からすれば、かなり急成長を遂げている新しい企業(the American upstart成り上がりものがTITLEの説明についています)のようです。 また記事内に出てくるBaby BellとMa Bellの関係も不明。多分JRのような関係 だとは思うのですが。Bellは電話発明者A.G.Bellが始めた会社だったと思いま すが、国内の市内電話市場をほぼ独占しているようです。今は各都市に子会社 みたいなものがあるのでしょうか。

これがよく分からないのですが、long distance marketとlocal marketの違い です。前者が市外電話(長距離電話)、後者が市内電話でよいのでしょうか。ア メリカ生活体験者の方はすぐ分かると思うのですか゛・・・そして市外電話の 市場のシェア1位が、AT&T,2位がMCI、市内電話はBellの独占状態というように 記事からは読みとれるのですが。

一応以上の前提で、本文に入ってみます。

MCIが反トラスト法で旧BELL本社を提訴したことが、AT&Tの電話独占の崩壊に つながった。(このへんもよく分かりません。最後の方でも出てきますが、 BELLとAT&Tは何らかの関係があるニュアンスです。今MCIは元イギリス国営企 業のBTと合併し、AT&Tやその他の大企業と並んで、世界の市場で影響を与えよ うとしている。

もし認められればアメリカ市場最大の外国企業による乗っ取り(buyout)にな る。新しい企業の名称はConcertになるが、年収420億ドルでAT&Tに匹敵する企 業になる。MCIの会長は、その暁には同社は国内市場でも世界でも競争に打ち 勝つと豪語している。

現在電気通信事業には2つの流れがある。1つは世界各地の規制緩和の結果、 企業の合併が促進される傾向にある。もう1つはテクノロジーが進んだ結果、 各業界の垣根がなくなり、電気通信業の各企業がケーブルテレビや情報サービ スに進出していることである。「最終的には業界は少しの大企業に支配され、 BT/MCNもその1つにはいるだろう」というのがあるアナリストの分析である。

世界を視野に入れているが、Concertはまず1000億ドルのアメリカ市内電話市 場をねらうだろう。(Hello, Baby Bells. Competition calls. やあBaby Bells,競争がよんでるぜ、とTIMEは軽口をたたいています)Concertが使うこと の出来る、120億ドルの資金は、国内電話市場にとって大激震となり、それは ユーザーのためになるだろう。

MCIの会長によれば、市内電話市場の利益率は市外電話市場の2倍であり、2分 の1になってもおかしくないということである。MCIは1月に25の市内電話市場 に参入する。すでに確立しているブランドによって、MCI単独の市場参入で も、地域の電話会社にとっては脅威的だが、これにさらにBTが加わる。MCIは3 年以内に市内電話市場から、100億ドルの利益をあげ、それを基礎にして現在 はAT&T(53%)に次いで2位(17.8%)のアメリカ市外電話市場のシェアを広げるだ ろう。

攻撃的企業風土のMCIと伝統的なBTが合併したら、かなりのものになるだろ う。MCI会長は合併後も、ワシントンから指揮する。これは一応BTによるMCIの 合併という形をとっているものの、アメリカ市場は現MCIの経営陣が指導する ということでしょう。

アメリカ国外では、両社はすでに72国で事業を展開しているが、ヨーロッ パ、アジアに特に力を注ぐつもりである。それはAT&TとUnisource(ヨーロッパ の電気通信事業の企業グループ)の連合、及びアメリカ市外電話業界3位の Sprint(持ち株の20%は仏独の企業)との熾烈な戦いを意味する。ヨーロッパ連 合が、1998年に国営事業を競争下に置くときこそ、願ってもないときである。

AT&Tはどうするのだろうか。リストラの激震に見舞われている同社は有力な敵 を向こうに回さなければならない。AT&Tは長年、BTが90%を支配しているイギ リス市内電話市場は不公平だと不満を述べてきた。同社は合併の詳細な調査を 要求している。BTは電気通信事業の会社において外国企業の所有持ち株を25% に制限している法律の撤廃を要求しているが、調査には1年はかかるだろう。

AT&TがBaby Bellの1つを買収することで対抗しようとするのは感心しない。そ れはAT&Tにとって良くない結果になるだろう。

これを読んでみると、価格的にもアメリカのINTERNET市場はさらに整えられる のでしょうね。「日経パソコン」誌11.18によれば、アメリカのパソコン通 信・同経由のINTERNETがついに定額制に踏み切ったようです。市内電話料金は すでに定額制だということですから、利用時間に関係なく定額料金で利用でき るみたいですね。羨ましいです。来年NTTが新しいシステムを導入するとも聞 いていますが、もう少し利用しやすくなって欲しいですね。

YUKI



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