遠目はよく見えるもの(TIME/ESSAY, NOV.11)


TIME愛読者の皆さん、こんにちは。

TIME の NOV.11のESSAYです。

TITLEはTHEY ALWAYS LOOK BETTER AT A DISTANCE 、時間が経てばよく見える ものくらいの意味でしょうか。日本の総選挙同様しらけているといわれ史上最 低の選挙とまで評された今回の大統領選挙でした。しかし副題の「96年の退屈 な地味なキャンペーンは数年経てばもっと満足すべきものに映るだろう」が、 作者のいいたいことを表しています。

こんにちは。まず前方に座っていらっしゃる方は、すべての方がよく見えるで きるように、後ろにお下がりください。というのは私はこれから政治ジャーナ リストを時間がいやしてくれる儀式をとり行うつもりだからです。詳しい調査 結果に基づいて、私は大統領候補者とその選挙活動がいかにつまらないものか を引用するつもりですが、なんとそれは過去の大統領選のことについてであり ます。用意は出来ましたか。

国民の無関心は政治家が興奮を装っているのと同じくらい際だっている、これ は1880年の選挙戦からのものです。

候補者は自分のしっかりした意見を持っていなくて影響されやすい、これは Walter LippmannがFranklin D. Rooseveltについて、1932年に述べたことで す。

くまなく全国を旅し、5つの大統領選挙を取材したものとして、今回ほど国民 の間に不信感が強く、政治が国民生活と無関係なのは見たことがないとHanes Johnsonが言ったのは、1976年の大統領選の時でした。

両候補とも歴史を動かす活力を持っていない、これは1980年のJimmy Carterと Ronald Reaganについていわれたこと。

どうですか。少しは楽になったでしょう。

もちろんいくらこうした事実を列挙しても、今回の史上一番退屈な選挙戦のい いわけにはならないでしょう。しかし私たちが抽象的には我が政府のすばらし さを賞賛しながら、具体的なことになるとけなすというのは感心しません。私 たちの選挙もワインやチーズと同じで熟するのには時間が必要なのです。

36年たった現在から見れば、1960年のドラマこそ理想の選挙戦でした。若き2 人の候補者、わずか47才のニクソンと43才のケネディが、史上最高齢の大統領 の後継者の地位を争ったのです。アメリカ史上最初の総選挙討論もありまし た。史上最多の7000万の人々が投票し、わずか10万票の差で勝敗が決した歴史 的大統領選です。

しかし当時はケネディもニクソンもprofessional packagingのthe plastic productsと嘲られ,the Smooth Dealの典型と評されたものです。両者の主張が あまりにも似ているので熱烈な民主党員Arthur Schlesinger Jr.はKennedy or Nixon: Does It Make Any Difference? というpamphletを急いで作成したほ どです。

カーターとフォードの76年の選挙戦は現在では2人の礼儀正しい候補者が礼儀 正しく各自の争点を明確にして争ったと言われています。カーターは人民と同 じ善良な政府を公約し、フォードはI'm Feeling Good About America(アメリ カはすばらしい)という選挙作戦で勝利寸前の所まで追い込んだのでした。

しかしこの選挙戦でも両候補は、低調な選挙戦の責任を問われたのです。

レーガンは今でこそ大物政治家で、明確な政策を打ち出し、在任中人気があ り、個人のためではなく政策のために立候補した希な大統領の一人とみなされ ております。しかし80年当時、レーガンはスピーチライターなどがあたえたせ りふを繰り返すハリウッドの愚か者と言われておりました。

以上のことを考えたら、今回の選挙も歴史的に何か意味を持ってくるでしょう か。ドラマ、興奮、サスペンスを求めるなら無理でしょう。しかし両陣営が真 剣な政策論議を戦わせるようになったら? 今後両陣営が諸改革に取り組んだら? 選挙資金の暴露が結果的に真の改革の土壌を生み出したら?

結局の所、96年の選挙選も重要なものだったと言えるかもしれません。次の世 代の政治ジャーナリストは私たちの落胆・いらだちをくすくす笑うかもしれま せん。しかしそれこそ私がもっとも望むところなのです。

YUKI



YUKIさん, こんばんは。

今回TIMEのESSAYむずかしいですねえ。 内容ももちろん歴代大統領と選挙戦のことでわかりにくかったのですが、なによりも 英語が私にはむずかしいものでした。 一人では読まなかったと思います。おかげで勉強させてもらいました。 ありがとうございました。(^_^)

右の段、1行目

>>しかし当時はケネディもニクソンもprofessional packagingのthe plastic
>>productsと嘲られ,the Smooth Dealの典型と評されたものです。両者の主張が
the plastic products of professional packagingですが、 プロの選挙参謀(選挙請負人?)によって作り上げられた(自分独自のビジョンも持て ない)大統領候補...ぐらいの意味なのでしょうか??

最後から2行目

It would mean that the next generation of ppolitical journalists would get to chuckle at all this hand wringing.
>>次の世代の政治ジャーナリストは私たちの落胆・いらだちをくすくす笑うかもしれ ません。
この all this hand wringing わかりませんでした。全くお手上げでした。

やはり、文脈から意味探るしかないんでしょうね。 しかしこのESSAY、写真つきで、おもしろそうに見えたのに、....ダマサレタ.(^^;)

Greeny



Greenyさん、こんにちは。

>>両者の主張が
>>the plastic products of professional packagingですが、
>>プロの選挙参謀(選挙請負人?)によって作り上げられた(自分独自のビジョンも持て >>ない)大統領候補...ぐらいの意味なのでしょうか??

ここはどう訳するのか、よくわからなかったとこです。いろんな選挙民受けの する公約を並べた信念のない政治家というように思いました。packageを人と は考えもしませんでしたが、なかなか面白いですね。そうかもしれません。

>>It would mean that the next generation of ppolitical journalists would get
>>to chuckle at all this hand wringing.
>>>>次の世代の政治ジャーナリストは私たちの落胆・いらだちをくすくす笑うかもしれ
>>ません。
>>この all this hand wringing わかりませんでした。全くお手上げでした。

wring one's hands  (悲痛のあまり)自分の手をもみしぼる(リーダズ)

政治ジャーナリストが、一人相撲を取っているという感じで、こんなに訳しました。

>>今回TIMEのESSAYむずかしいですねえ。
>>内容ももちろん歴代大統領と選挙戦のことでわかりにくかったのですが、なによりも
>>英語が私にはむずかしいものでした。

今回のESSAYは、私は読みやすいかなと思ったのでGreenyさんの感想は意外で した。まとめることはまた別ですが・・・

このESSAYは最初に大体の内容を言っています。あとはその例示です。だから ここが少しぐらいわからなくてもいいわけです。後は、結論の所を読めばいい のですから。本文で大事なところは、全体の5分の1位ですから、残りはどうで もいいわけです。

しかしこんないい加減なことをしていると、英語の勉強としてはやはりダメか もしれません。

Greenyさんのわからないところと、私のわからないところは少し違うみたいで す。私は一番最後の文 But that's a cost this journalist is more than willing to pay.で、かなり考えました。結論で、どんでん返しはないと 思いながら、ESSAYだから油断はできない、とか思ったりして・・・ときどき 基礎的なことがわからなくなります。

YUKI



YUKIさん こんにちは。

>>>>the plastic products of professional packagingですが、
>>>>プロの選挙参謀(選挙請負人?)によって作り上げられた(自分独自のビジョンも 持て
>>>>ない)大統領候補...ぐらいの意味なのでしょうか??
>>ここはどう訳するのか、よくわからなかったとこです。いろんな選挙民受けの
>>する公約を並べた信念のない政治家というように思いました。packageを人と
>>は考えもしませんでしたが、なかなか面白いですね。そうかもしれません。
「なかなか面白い」どころか、またボケてました。 packageは公約、政策の意味があったんですね。 「こら! しっかりせんかい!」って、たまには言ってくれてもいいんですが。(^^;)

>>>>to chuckle at all this hand wringing.
>>wring one's hands  (悲痛のあまり)自分の手をもみしぼる(リーダズ)
>>政治ジャーナリストが、一人相撲を取っているという感じで、こんなに訳しまし た。
この場合wring one's handsでは、wringが他動詞の働きしてるのかな...と取ったん ですが、それでなぜ wringingかわからず、ひっかかってましたが、... ありがとうございました。自分の宿題にしときます。

>>今回のESSAYは、私は読みやすいかなと思ったのでGreenyさんの感想は意外で
>>した。まとめることはまた別ですが・・・
レベルとラベルが違うようで、...まず最初の4,5行目あたりで、5分ほど、にらめっ こしてしまいました。 最後の2行も同様で。でもワカラナカッタ。

でもYUKIさん おもしろいですね。ロマンスもシドニーシェルダンも読むんですか。 まんがはまさか 読まないでしょう。

(質問じゃないですから ムシしてね) (^_^)

Greeny



Greenyさん、こんにちは。

>>packageは公約、政策の意味があったんですね。
>>「こら! しっかりせんかい!」って、たまには言ってくれてもいいんですが。(^^;)

いいえ、本当に自信がないんですよ。まだまだ道遠しという感じです。Greeny さんのいうようになれたら、どんなにすばらしいかと思いますが(失礼しまし た!! (^^;)

Greenyさんの質問は意表をつくので、勉強になります。他の人同士がいろいろ 議論しているのを見ると、よくわからないことがあって、何か難しいことを言 っているなーとよく思います。自分が読んでupした記事は、コメントがつけば 真剣にならざるを得ませんから一生懸命考えます。もちろん他の人の記事も、 興味があれば考えますが、どうしても温度差は出てきますね。

>>まんがはまさか 読まないでしょう。

まんがですか。小学生の時は漫画少年でした。今でも近くにあれば読みます が、買って読むことないし、最近の漫画事情はほとんど知りません。将来手塚 治虫の全作品は読みたいとは思っているのですがね。「火の鳥」とか、「ブラ ックジャック」とかは、好きですよ。学生時代には「カムイ伝」(外伝でない ほう)に熱中していました。最後の方が少し形式主義的になったように感じ ましたが。

Greenyさんは、漫画が好きですか。

YUKI



YUKIさん こんにちは。

>>まんがですか。小学生の時は漫画少年でした。今でも近くにあれば読みます >>が、買って読むことないし、最近の漫画事情はほとんど知りません。将来手塚 >>治虫の全作品は読みたいとは思っているのですがね。「火の鳥」とか、「ブラ >>ックジャック」とかは、好きですよ。学生時代には「カムイ伝」(外伝でない

つい2、3年前までは週刊「ジャンプ」「マガジン」が 愛読書でした。(^^;) これで 子供とのコミニュケーション 図ってたナンテネ... 小さい頃より、なぜか 漫画好きの友が近くにおり、なかなか縁がきれませんでし た。 手塚治虫の記念館、...確か近くにあるんですが、まだ行ってません。1年ほど前、 知り合いが「アドルフに告ぐ」を子供達に...と送ってくれましたが、 さすが、もう 前ほど夢中になれませんでした。(^^)

Greeny



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