フーリガンがやって来た(98/6/17)


World Cupでは、予想通りイギリスのフーリガンが大暴れ。EnglandもScotland も、一部のフーリガンは、ここぞとばかり活躍しているらしい。(^^;  ま ともなイギリス人なら、頭が痛いことでしょう。6/17のThe TimesはWorld欄 に、自国のフーリガンの記事を6本も載せています。Sport欄は見ていません が、サッカー場外での話題はイギリスと日本では大分異なるようです。詳しく 書く必要もないでしょうから、気になったところだけつまみ食いしておきま す。

当然イギリスのヨーロッパ諸国での面目はまるつぶれです。各国のフーリガン 非難の論調もなかなか厳しい。

イタリアのLa Repubblicaによれば、
*フランスのイギリス人フアンはブレアのイギリスの無知な面を如実に現して いる。
*頭から尻まで入れ墨をして、腹を丸出しにし、人前で小便をし、酔っぱらい すぎて、警察では自分の名前も住所もいえない有り様。
*2本指を突き上げ(これは何のポーズ?)、ズボンをおろし、尻をむき出しに し、血が燃えたぎっているのを見たがる。これがイギリス人のフアンの行動の 典型だそうです。

ここに書いたことは、私には信じられないことばかりだから、もしかしたら私 の解釈が間違っているかもしれない。(^^; しかしこの調子では、外国から ひんしゅくを買うのも、当然でしょう。

イギリスのタブロイド紙は、国の恥さらしだと批判するかもしれないが、どう もタブロイド紙はフーリガンに渡航費用などの資金援助をして、警察相手の武 勇談やら、手当たり次第に酒場を荒し回ったという日記を出版する契約を結ん でいるらしい。

ドイツのある批評家はイギリスが先進的ヨーロッパの出世街道から外れて、原 始的なピクト人のような部族社会に没落したと言っているようです。ピクト人 は、辞書には「スコットランド民話で, 地下生活を営む浅黒い小人[人種]」と、 あります。

フランス警察の取締が行き届いていないという批判もあるようです。イギリス の2チームの試合が行われる地の対応も様々です。ツールーズでは、恒例の音 楽祭を中止するらしい。屋外の巨大スクリーンにも、試合の模様は映さない 予定だとか。大分日本の時とは違う。これだけのお祭りだから、普通なら音楽 祭も盛り上がるはずなのに、みんなフーリガンがダメにしてしまった。

ところであるレストラン関係者の次の言葉は面白かった。"We are a restuarant and most of those people [the hooligans] only want to drink and then fight, so they go bars. People who go to restaurants are usually more sensible."   We are a restaurant.というのは正しい英語な のだろうか。それともフランス人の英語をそのまま書いているから、やはりお かしい使い方なのだろうか。they go barsはどうでしょうか。

フーリガンが引き起こした損害に対して、イギリス政府は早くも、被害額の弁 償はしないと言明したようです。これが先例になることを警戒してのことです。

しかしフーリガンも、一部は国外追放されるだけのようですが、リーダー格に は厳しい処罰が待っている。ひいきのサッカークラブから永遠にサポーターと して追放されたものもいる。さらに彼等が、収容される刑務所はフランス国内 でも、待遇が酷いという評判の所だとか。動物園の動物並みの待遇しか受けら れないぞと、かつての受刑者は警告しています。こちらの方はフランスの恥だ と書いています。Timesとしても、こうした自国民の無法ぶりを目にしては、 あまり大きなことはいえないのかもしれません。

追放しても追放してもやってくるフーリガン。日頃は、国内でいがみ合ってい るくせに、いざ国外での試合となると、団結して暴れまくる。Englandと Scotlandのフーリガンはお互いを応援しないと思いますが、彼等は自国が勝 っても騒ぎまくるのでしょうね。



感想はこちらに・・・YHJ00031@niftyserve.or.jp
Internetの場合は・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


ホームページに戻る 

その他のホームページに戻る