狂牛病の恐怖、再び(8-23)


みなさん、こんにちは。

少し、前のThe Times August 23からの記事です。続報があるかなと思ってい もしたが、今朝までありません。あまり他のNewsでも、見たことはありません。 ただドイツで再びイギリスの牛肉の不買運動が起きている、とかどこかで読ん だような気がします。TIMESの2つの記事を、読んだ感想です。

*New CJD strain threatens thousands
*Richard Duce on a family's despair Father tells of fears

11年間、菜食主義者であった24才の女性がCJDの疑いで意識不明の状態になっ ているようです。Clare Tomkinsは1986年以前に食べたBSE(bovine spongiform encephalopathy)に汚染された牛肉を食べたのが、原因ではないかと疑われて いるようです。動物を限りなく愛した彼女は13才の時に、肉を食べることをあ きらめた。だからそれ以後に、牛肉を食べたことはない。

いろいろな診察の結果、Creuzfeld-Jakob Diseaseの疑いが極めて強い。そう すると、これは潜伏期間が、10年以上あったということですね。大騒ぎをした にも関わらず、比較的少ない発病数と死者を出して収束し、将来には影響を残 さないと見られていた、狂牛病ですが、ここに来て再び、まだその恐怖は終わ っていないかもしれないと言う疑いが出てきた。

雑誌Natureの今年初めの調査結果では、潜伏期間が10年ならば感染者数は156 人から213人、15年ならば620人から1595人、20年ならば2179人から12000人、 25年ならば7000人から88000人ということだそうです。

当然今まで考えられていなかったのとは違って、BSEに感染した牛で潜伏期間 の初期の頃の牛肉を食べた人も、発病の恐れがあるということです。だから、 もしClareの例が確認されたなら、1980年代にBSE感染の牛肉を食べたことのあ る人は、CJD発病のおそれがある。

ミルクやチーズが原因の可能性もあるが、学者の殆どはMiss Tomkinsの場合 は、彼女が菜食主義者以前に食べた牛肉だと見ているようです。今までの症例 とは違う新しい型のCJDが現れたということですね。

Clare Tomkinsは明るい元気な女性で、結婚も間近に控えていた幸せな女性で した。彼女がだんだん元気がなくなり、やがては昏睡にまで陥っていく、半年 以上の記述は、やはり可哀想です。11年間1切れの肉をも口にしなかった、動 物を愛した彼女がCJDの犠牲になる。その不公平さに怒りすら覚える、と知人 の1人は言っています。

YUKI


みなさん、こんにちは。

The TimesのAugust 26日に、新型のCJDは水が原因ではないかという記事が載 っています。どうやらKent州に、こうしたCJD発病者が集中しているようで す。23日の記事のClare Tomkinsは22番目の、犠牲者だということです。彼女 を除いた最近3件の死亡事例の場合では、Canterburyというa rendering factoryが疑われているようです。これは牛を処分したあとの、処理業者だと 思うのですが、牛などのcarcassを洗い流した水を井戸に流していた。これが 地下で飲み水を汚染した可能性が高い。3人は同じ水系内に住んでいて、全員 工場から20マイル以内に住んでいたようですから。Clareだけは、違った水系 のようです。工場から西に25マイル離れていたようです。

CJDは、今日の朝日でも、患者10人が献血をしていて、血液製剤5万本回収とい う記事が載っていました。日本でも発生しているようですが、死亡事故は起き ていないのでしょうか。

YUKI



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