白豪主義の復活か。(6/14)


*Woman of the right shakes up Australia

オーストラリアのQueenland州の選挙でPaulin Hanson 率いるOne Nationalpartyが健闘した。Sunday Timesの記事では、10議席獲得したとあり ます。前にPaulin Hansonが国会演説をしたときの悪評をTIMEかNewsweekで読 んでいたので、影響力がなくなったのかと思っていたら、しぶとく生き残って いたわけです。

彼女は反差別委員会の廃止やより緩やかな銃規制を打ち出している。甘やかさ れたアボリジニpampered Aboriginesを攻撃し、アングロ・サクソンの伝統を 伝統を打ち立てようとする彼女が、Sunshine StateといわれるQueenslandでの 勝利(彼女にとっては10議席は大勝利でしょう)を武器に、様々な影響を行使し てくるかもしれない。

彼女はアジア系住民の増加にも危機感を募らせている。compulsory national service, including some military training for all 18-year-oldsも主張し ているようです。これは徴兵制度までは行かないのかもしれませんが、国民は 18才になると軍事訓練の義務があるというわけです。

どうやらQueenslandの議会はhung parliament(与党が過半数の議席に達しない 議会)になるらしい。総議席89のうち、労働党が43、保守連合が43、そうなる とOne Nationが獲得した10議席は重要な意味を持つ。結党後15カ月にしてのこ の勝利は、近隣諸国との新たな摩擦を生み出すかもしれない。

彼女の支持者は8%の失業率に苦しみ、すべての移民を即座に停止するように求 める労働者階級に多いようです。首相のJohn Howardにとっても影響は大き い。遅くとも来年3月までに連邦政府の総選挙をしなくてはいけないのです が、Queenslandの今後の政局次第では、総選挙でもOne National partyが躍進 するかもしれない。

しかしオーストラリアは、上院も下院も解散が出来るらしい。上院が政府提出 のアボリジニ原住民土地法案を2度にわたって拒否したから、というだけで良 く解らないのですが、とにかくこの点はイギリスと違うようです。



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