C.Chaplinはペドファイルだった(5/30)


* Chaplin was a paedophile, claims author by John Harlow

チャップリンがpedophile(小児(性)愛者 )だったという記事です。Sunday Timesもこうした暴露物が好きだなという気はしますが、A.C. Clarkの時ほど 意外性はない。しかしこの記事、ChaplinをBritain's most enduring film starと書いています。私も彼の自伝は読んだことがありますが、彼はイギリス で幼くして既に人気者だった。多分10代でアメリカに渡ったと思いますが、 Chaplinは意識の上では自分を何人と考えていたのでしょうか。辞書では確か に、「英国の映画俳優・脚本家・製作者」と書いています。

先週アメリカで発行された伝記Charlie Chaplin and His Timesの紹介記事の ようです。作者はKenneth Lynn。John Hopkins大学の歴史の名誉教授であり、 ハーバードの英語の名誉教授。その中でチャップリンが時には8才の少女を誘 惑し、成人になるやいなや興味がなくなったのか、自分の映画では使わなかっ たということなどを紹介しているようですが、これは彼の映画に詳しい人なら 周知の事実かもしれません。はたしてそれがpedophileの定義にふさわしいのか どうか。今朝アインシュタインの恋人が旧ソ連のスパイだったというような話 しもテレビでやっていたようです。英雄たたきなのか、まさかユダヤ人叩きと いうことはないでしょうが、死人は弁解できないから少し気の毒という気がし ないでもない。

いくつかの例をあげています。そのうちの一部を紹介します。例えば長い間忘 れられていて去年死亡したチャップリンのかつての妻、Lillita Greyの回想を 書いています。彼女は1921年12才の時にThe Kidでエキストラとして出演した とき、32才のチャップリンの目に止まった。彼は彼女のために特別なエキスト ラのシーンをつけ加えた。何歳で結婚したのかは知りませんが(1920代半ばで 結婚したとありますから17才くらいかなと思いますが、調べていません)、2人 は短い期間結婚していた。しかしGreyが妊娠したと知るやいなや、彼女への関 心をなくした。呼び方も、"age of innocence"から結婚後は"the bitch"へと 変わった。

その前の共演者のMildfred Harrisは1918年から1920年の間、Chaplinと結婚し ていますが、彼等が最初の関係を持ったのは公にはHarris16才の時。しかし Harris自身の言葉では、母親の勧めもあったようですが、13才の時から関係は 始まっている。Chaplinが1960年代に書いていた自分の記録(多分彼の Autobiographyのことだろうと思います)では、Harris自身の方から積極的な誘 いがあったように書かれているようです。

LynnはChaplinが名前が不明の8才の女の子と戯れていたという証言もあるよう ですが、こちらの方の関係は詳細は不明。Chaplinが54才の時、劇作家Eugene O'neillの娘Oona O'neillと結婚してからは、彼も大人になったのか、そうし た少女嗜好はなくなったらしい。それでも1952年に彼がスイスに移ったのは、 普通いわれているように彼の左翼的思想からではなく、sexゆえだったという ことが今度の本では主張されているようです。これはマッカーシー旋風のこと でしょうか。あのとき、アメリカの映画人も大分アメリカを離れたのではない かと思いますが、チャップリンの場合は違うということなのでしょうか。

私は彼の自伝は多分英語の本としては初めの頃に読んだはずですが、ほとんど 覚えていない。子供時代のことを断片的に覚えていますが、いわば彼の華やか な活躍の時代のことはすっかり忘れています。

今週のSunday Timesはまだ面白い記事があります。多分紹介できるとおもいます。



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