誰が学生に銃を発射したのか(5/17)


今日(5/20)あたり最大の山場になるかと思われるインドネシア関連のSunday Timesの 記事です。ただあまりにも流動的なので、紹介しても古くなるだけですが、私 が他のマスメディアでは見聞きしなかったことがここには載っていますので、 紹介しておきます。

*Military's 'dirty tricks' fan Indonesia's flames 
Rival factions plot rise to power via bloody crisis

長い記事ですし、今回事態がどう動くにせよ、軍が主導権を握るというのは一 致した見方のようです。その一部だけを紹介しておきます。

先週の火曜日人々の怒りをかうことになった発砲事件はどうして起きたのか。

1カ月前東ティモールからdirty trickを専門とする特殊部隊が呼び戻された。 彼等は1975年から東ティモールの独立運動を暴力で弾圧してきた国際的に悪名 高い27000人の精鋭からなりKotardの一部をなす。スハルトの義息Sumitro Subianoの支配下にある。

名門Trisakti大学の4人の学生が銃弾に倒れた。目撃者の証言では、正規部隊 は発砲したが、しかしその司令官がいうところでは、彼等が使用したのは20発 の空砲と20発のゴム弾。近距離から発射されれば、致命的なこともあるが、ど うもこの場合は疑わしかった。しかし学生たちが死亡したのも事実。

では誰が実弾を発射したのか。より後方にいた前述の東ティモールから呼び戻 された特殊部隊だというわけです。はたして真実はどうなのか分かりません が、NHKニュースでもこのへんは聞いていて何か腑に落ちなかったところでし た。

軍内部も当然分裂している。スハルト一族と運命を供にするか、平和的権力委 譲を望むか、そして彼に替わって政権を執るか。少なくとも先週の段階で流血 を望んだ一部の軍人たちがいたということのようです。

何故学生たちが死んだのか、その真実は明らかになるのか。それはインドネシ アでどんな政権が出来るかで変わってくるのでしょう。



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