Sunday Times 4/12の記事より。


英語の記事を読んで、たわいもない感想を書く時間が、ようやく持てそうで す。これからまた、少しずつ感想をUPしていきますので、よろしくお願いしま す。

まず最初は4月12日付のSunday TimesのWORLDの中から読んでみて、面白かった 物のいくつかです。

1. Nuclear fears on millennium bug in Russia by Matthew Campbell

2000年問題は、解決の方に向かっているのか、このところあまり目にしません が、どうやらロシアでは危険な状態のようです。旧ワルシャワ条約加盟国に は、ソ連製の65基の原子力発電所が有りますが、これを管理するコンピュータ ーが2000年の1月1日を1900年と勘違いして、機能不良に陥るかもしれない。西 側の情報では、チェルノブイリ以上の事故が起きると思われているようですか ら、かなり危ない。

アメリカも旧ソ連諸国の原子力発電所の2000年問題を話し合う会議を開く予定 です。コンピューターに詳しいゴア副大統領もチェルノミィルディン首相と話 し合ったようですが、肝心の首相は解任されたし、ロシアはそれどころではな いかもしれませんね。

NRA(原子力取締委員会?)の最近の通達では、制御室の画面装置、放射能監視、 緊急時の反応装置が特に危険のようです。時間は残り600日ちょっとですか。 ロシアも事態の緊急性には気づいているのかもしれませんが、専門家は少ない し、なにより金がない。

ロシア以外に、例えばウクライナは2000年までにチェルノブイリを閉鎖する代 わりに、2基の原子炉のための借款を要求している。しかし資金援助しても本 来の目的には使用されず、高官への賄賂としてスイスの銀行の口座に行ってし まうことを西側は恐れている。オンラインの故障も大混乱をもたらすかもしれ ませんが、旧ワルシャワ諸国で2000年1月1日に原子力発電所が一斉に非常事態 にでもなったら、これは大変なことになるでしょうね。

2.   Interpol hunts murder 'victim' lost at sea

1989年3人のヨーロッパ人がオーストラリアのcairnsから南太平洋に出発し た。世界の破局が近いと確信して、自分たちは生き残るために、armour- platedのヨットで出発したわけです。しかしその内の2人は、なんらの痕跡を 残さず消えてしまった。もちろん第3番目の生存者は真相を知っているはずで すが、かれはほとんど真相を語ろうとしなかった。状況証拠だけで、彼は残り の2人を殺害したものとして、終身刑の判決を受けて、現在服役中のようで す。

ところが先週明らかになったところでは、殺されたと思われていた1人はどう もヨーロッパのどこかで生きているらしい。これまでも、彼を目撃したという 情報はいくつもあったようですが、今回は遂にインターポルが動き出したとい うわけです。

服役中のManfred Weissensteinerが真相をほとんど語ってませんし、武器の密 輸入とか、船名を塗りつぶしたりして、不可解な要素が多い事件です。事件そ のものも、アガサ・クリスティーの小説のようだとどこかに書いて有ったよう です。それよりも真相は知りませんが、多分第3次大戦を生き残るために、熱 帯の海にヨットを走らせたというのは面白い。今朝のニュースではマイケル・ ジャクソンが、地球が小惑星に衝突するとかいうニュースを信じて潜水艦を買 っていたようです。あきらめが悪いというか、用意がいいというか、みなさん いろいろ考えていますね。

3. Veiled princesses spend millions on virtual escape

サウジの姫君たちは、自宅というか邸宅内に閉じこめられて、憂さ晴らしが出 来ない。それでInternetでチャットに夢中になっているということです。ここ までなら、何ということはないのですが、サウジにはプロバイダーがない。だ からロンドンあたりを経由して、同じサウジの男性や湾岸諸国の男性とおしゃ べりをして楽しんでいたのですが、当然電話料金は海外電話扱いです。しかも 姫君たちは、おしゃべりが済んだ後電話を切るという煩わしいこともしないら しいから、電話代が馬鹿にならない。これが国内で大きな問題になってきた。

何故かというと、姫君たちの電話代は皆国庫から支払われるからです。石油価 格の低迷で、サウジの財政状況も、最近はあまり豊かではない。それにしては 別の記事では、ハマスに気前良く資金援助しているようですが、とにかく国の 土建業者に対する支払いも滞りがちになってきている現在、こうしたInternet への浪費も馬鹿にならないのでしょう。なにしろ王子様と姫君だけで、5000人 もいて、みんな国庫で養われているようですから。しかし今回は1人で旅行で きないとか、車の運転が出来ないとか、いろんな制限を女性に対して設けてい るくせに、chat roomで何を話したのかということはあまり問題になっていな いようです。そのうち問題になるのかな。

一応WORLDの記事は全部読んで、他に面白いのもあったのですが、今日はこれ までにしておきます。



感想はこちらに・・・YHJ00031@niftyserve.or.jp
Internetの場合は・・・ohto@pluto.dti.ne.jp



ホームページに戻る 

The Sunday Timesのホームページに戻る