Sunday Times 10/5 その3


みなさん、こんにちは。

The Sunday Timesの10/5からです。といっても、これはWORLDからではなく、 Britainなど他の分野からです。

1. Horrors of a near-death 'hell' by Cherry Norton

臨死体験についての記事です。ふつう臨死体験は、天国への門の平穏な旅か ら、生還したと考えられているようです。しかしどうも実際は違う。

230の事例を調べた結果によると、天使との交流どころか、悪夢に等しい経験 をしているようです。2度と思い出したくないという人も多い。どうやら、こ れまでの研究では、こうした例は珍しかったようです。重症患者などに限られ ていた。しかしどうもそうではないらしい。

現在では科学者も死んでしまって蘇生した人たちが、奇妙な幻覚を見たこと は、その原因は分からないにせよ、認めています。そしてその体験は様々です が、楽しい経験よりも気味の悪い体験をした方が多いみたいですね。それを思 い出しただけでも、恐くなり夜に寝るときも電気を消せない人もいる。

こうした経験をどうやって説明したらいいのか。一応臨時死亡の状態ですか ら、普通の睡眠で夢を見るのとは少し事情が違うでしょう。死後の生活が存在 することを実証するものだとか、薬の副作用だとか、あるいは死の数分前に起 こる脳の酸素不足だとかいろいろな説明がなされているようです。しかし私は こうした臨死体験、あるいは広く死亡の時に経験することが、その人の社会的 あるいは道徳的生活と関係があるのかないのか、に興味があります。こうした 研究も進められているようです。

2.  Hair colour at root of a girl's personality by Cherry Norton and Trushar Barot

髪の毛で、女性の性格が変わるという、普通よくいわれている話が裏付けられ たということです。ブロンドは、陽気で、赤毛は性格が激しく、ブルネットは 理性的で、人を喜ばせる、というようなことですね。これには科学的根拠があ り、しかも髪の毛の色を変えれば性格も変わってくるのだとか。だから気分を 一新して、別の自分を見つけるのには髪の色を変えればいいわけですね。これ でもききめがあるとか。

赤毛が気性が激しいのは、赤毛のアンでも有名ですが、ここでもcarrotと実際 にからかわれた人の話が出ています。しかしアメリカの黒人作家、James Baldwinが言っているように「イギリスで、赤毛で、左利きでカトリック教徒 だったら、偏見というものを身を持って分かるだろう」ということですね。他 の人と変わった特徴を持っていれば、どうしても自己意識は強くなるでしょ う。ホームズものにも「赤毛連盟」がありましたが、もしも周りのものがみん な赤毛だったら多分そんなことはない。

このへんは生まれつきというより、環境の問題かな、と思います。もっとも左 利きは、脳の働きと関係があるようですし、一概に言えないかもしれません。 まあ、この髪の毛と性格は血液型と同じくらいの信憑性はあるかもしれませ ん。しかし前にSunday Timesで読んだ名前と学業が関係があるという説は、今 考えてもおかしい。(^o^)

3.  Scandal of the priests who batter wives by Christopher Morgan Religious Affairs Correspondent

この記事は、少し信じられない。英国国教会の牧師たちの妻が、夫たる牧師た ちから暴力的性的に虐待されたという例が増えているようです。これだけなら そんなに驚かないのですが、10人に1人はそうした虐待で苦しんでいるようで すから、あまり普通の国民と変わりはないのでしょうか。仕事がうまく行かな いと、家財道具を投げ散らして壊したり、妻の髪の毛を廊下から通りまで引っ 張っていき、そして家から追い出したり、というのも珍しくはないそうです。

夫の説教を、柱の影に隠れて聞く妻の話も出てきます。夫に見つかったら、あ とで暴行を受けるからでしょうか。しかし何を説教していたのだろう。こうし た牧師は自尊心が欠如している人もいるということですが・・・

教会上層部は以前は世評を気にしてか、あまりまじめには考えてくれなかっ た。妻達も家族や教会の名誉、離婚後の生活などを考えたら真実を公表するこ とには、ためらいがあった。現在では、これは大分変わってきているようで、 事実をしっかりと把握しようと言うことになっているようです。

ある例では、前York 大主教は、こう述べたそうです。ちなみに大主教という のは偉いのです。辞書には、Canterbury 大主教と York 大主教だけねとなっ ています。「あなたが虐待を生き延びたということは、あなた自身の忍耐と神 への忠誠心のたまものです。きっとこれからはいいことがあります」夫たる牧 師にはどう述べたのでしょうか。(^o^)

ちなみに最近は、MACを買ったときに付属していた「研究社新英和・和英中辞 典」と「岩波国語辞典」を、こうした感想を書くときにはよく使います。読む ときには、気ままに読むので辞書はあまり利用しませんが、パソコンに向かい 合っているときには、調べるのが楽ですね。これに載っていないのだけを「リ ーダーズ」で調べるようになりました。机の周りが片づいてなかなかいいで す。American Heritageも入れていますが、こちらもまめに利用しようかな。

今までは画面は、なるべくシンプルなのがよかったから、何もなかったので す。しかし通信やらワープロソフトやら大体毎日使う10個くらいのソフトのア イコンのエーリアスを作ってからは、画面はにぎやかになって、すぐに調べら れるようになりました。これだと大型の辞書を使ったり、百科事典も入れてお けば、調べるごとにファイルフォルダーに行かなくてもいいから、便利です ね。シンプルな画面が一番と思っていましたが、慣れればそんなに気になりま せんし、何より快適ですから、私のパソコン画面は当分はにぎやかなままだと 思います。

4. How goldfish saved Major when the chips were down by Maurice Chittenden

保守党の人気下落には、歯止めが聞かないようですが、総選挙で敗北し退陣し たMajorの心の癒仕方が書かれています。どうやら前からの趣味であった金魚 を育てることに夢中になっているようです。近所のFishes Galore shopに行っ ては、10匹くらいの金魚を袋に入れてもらい、自分の池の金魚をますます多く している。そうした姿がよく見られる今週のSunday Timesには、マスコミ関係 の秘書だったSheilaGunnが書いた長い記事も載っているのですが、彼女の話も そちらでではなくこの記事で紹介されています。

ある朝Blairが彼女に、困ったことが起こった、大惨事だ、というので当時大 問題だった政治関係の話かと思ったら、金魚の話だったということです。子供 の時から、夢中になるものを持つことは誰にも大切なことのようです。

BlairもFishes Galore shopに行って、普通の人と同じくポリ袋には行った金 魚を下げて家に帰るのですが、他の人と違って金魚を狙っている鳥の心配だけ は庭の金魚を鳥から捕られる心配だけはしなくてもいいそうです。どうして? 大きな犬をつれた警察官が家を護衛しているから、すぐに追い払ってくれるそ うです。(^^;

YUKI



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