Sunday Times 10/5 その1


みなさん、こんにちは。The Sunday Times 10/5のWORLDからです。今週は、20 の記事が載っていて、それぞれ少し短めかなという気がします。何回かに分け て読んでみます。なお、順不同ですが、タイトルの前の数字は一応目次の順番 になっています。日本のマスメディアでは、報道されないのもあると思います が、例によって細かい事実は省略して、私の感想を中心に書いていきます。

17 Doctors are China's new executioners by Michael Sheridan Hong Kong

中国からは、処刑法として、今までの銃殺に代わって、薬殺による処刑法の研 究が進んでいるようです。あまり楽しくない話題ですが、今までに読んだ記事 の確認もありますので、まず最初ににこれを取り上げます。中国南東部の Kunming Court hospitalでは、病院長のWang Junがここ6カ月間人を死に至ら しめる確実な方法のの実験をしているようです。そしてどうやら成果はあっ た。それも腎臓や角膜を損なわないですむ。こうした器官は移植用として、香 港の金持ちにに高く売られている。もちろん、中国政府は処刑前に死刑囚の同 意を取り付けているし、薬殺を希望する人も多いと言っているが、人権団体は 問題にしているようです。問題は、銃殺と薬殺のどちらが望ましいかどうかで はない。

効果的な処方箋はどうやら見つけたようですし、それによれば注射後1分以内 に、苦しまないで死ぬ。これで死刑囚の効率的な処刑が出来るということで、 どうやら党からも功績を認められている。中国で去年死刑判決を言い渡された 人は6100人。アムネスティは4367人が銃殺による処刑を受けたと言っている が、これは全世界で合法的に処刑された人すべての数より多い。そして死刑判 決後数日で執行される場合も多い。他の国では考えられないような犯罪、例え ば豚泥棒などが死刑を執行されている。ここであげられているもののいくつか は、以前にNewsweekで読んだのと同じようです。そして貧しく文盲の人たちが 処刑される場合が多い。多分、犯罪内容とは必ずしも比例しないということで しょう。

そして改めて確認したこと、中国では銃殺はふつう、後頭部か心臓に向けてお こなわれるようですが、その処刑に使われた弾丸費用は、遺族に請求される。 これは以前にも書きましたが、Sunday Timesもここで書いています。そしても しも薬殺された場合、そのために使われた薬は弾丸よりも高価なはずですが、 その代金も遺族に請求されるのか。まだ現在は、はっきりと決まっていない が、そのうちに手続きが確立されるだろうと、この記事は結んでおります。暗 澹たる気分になりました。

7 Killer to partner Atlantic rower by Jon Swain

フランスからは、2人を殺害したあと、14年間刑務所で服役していた人物 が、来月釈放され、大西洋横断のヨットレースに参加するという話です。2人 乗りの合板で作られたボートレースで、過酷なレースのようです。tenerifeか ら3000キロ離れたBarbadosまでの、大西洋横断レースで数カ月をかけて横断す るようです。当局も全面的にバックアップ、最初話を聞いたときには冗談とし か思っていなかった受刑者仲間が作ってくれたボートを漕いで、刑務所とは違 う、別の自由のない生活が続きます。しかしこれは、自己への尊敬と威厳を得 るための航海です。中国の例とは、どれほどの隔たりがあることか。ちなみ に、これが釈放の条件かどうかは記事を読んでも分かりません。

8 Honest Al Gore risks all as Clinton fall guy by Matthew Campbell Washington

Goreは、いよいよ追いつめられた。クリントンは、スキャンダルなどで火だ るまになりながらも、無事に着陸体制を整えているのに対し、正直で誠実な人 柄のゴアの方が、クリントンの大統領選の不正な資金集めの疑惑でで、政治生 命をたたれるかもしれない。皮肉なものです。検事総長のJanetRenoは、結論 を出すのを2カ月先送りにしたようですが、状況は一段と厳しくなっている。 共和党にとっての2000年大統領選の最大のライバルという不運に乗ぜられたに せよ、外から見ていると気の毒ですね。しかも窮地に陥った彼に対して、クリ ントンは敢えて見殺しの道をとった。

今日はこれまでにしておきます。あと、1・2回書くつもりですが、今回は残り はそんなに面白くないかもしれません。

YUKI



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