死の結核収容所(9-28)


みなさん、こんにちは。

The Sunday Times September 28からです。

* Thousands of Russians die in TB gulag
 By Mark Franchetti Varnavino

ロシアのVarnavinoの村の収容所は、受刑書の中から結核患者を集めたところ です。場所はモスクワから東南に400マイルのところに離れた地にあります。

ロシアの衛生状態が急激に悪くなっているようですね。ソビエト時代は根絶さ れたと思われていたTB(結核)が、急速に蔓延し、現在では病死の中では最大の ようです。子供たちの感染率は、他の先進諸国と比べて10倍高いとあります。

しかも受刑者たちの感染率は、刑務所外と比べると40倍も高い。そしてTBに罹 ったものだけを集めたVarnavinoのようなところに送られるものは単に刑罰を 受けるだけではない。死を覚悟しなければならない。今年既に、150人が死亡 したし、来年は280人と予想されているようですが、これは7人に1人の割合に 当たるようです。

十分な治療は受けられず、衛生状態は極めて悪い。そして運良く死を免れたTB 患者は、刑期を終えれぱ、釈放される。彼らのほとんどが、結果的には刑務所 外で死ぬわけですが、完全な治療を受けていないから、1年に1人あたり10人か ら15人に結核を感染させる結果となる。

共産党政権下では自由はなかったが、生活は安定していたし、当然医療制度も それなりに整っていた。しかし今自由はあるが、生活は壊れた。"During Soviet times we may not have had freedom, but life was more stable then. Sure, we have freedom now, but we have also learnt that life has no value under freedom."

ロシアの経済状態が少し安定してきたとも伝えられていますが、なかなか厳 しいようです。

日本でも、結核はまだ過去の病気ではないと、最近こちらでも広報車が回って いました。

* Madame Marple in 10-year hunt for her family's killers
76才になるフランス人の女性が、10年前の息子殺人事件をずっと追っていると いう記事です。彼女は、その2カ月前に1人孫を交通事故でなくしているようで すから、殺された息子夫婦の死によって身寄りが1人もいなくなった。だか ら、いっそう無念なのでしょう。しかしフランス版Miss Marpleとあったか ら、この女性見事に犯人逮捕をしたのかと思ったら、まだ捕まえていないよう ですね。それに老後の蓄えもほとんど使いきってしまったようです。

それと殺された息子は43才の、元憲兵(gendarme.. 普通の警察官でいいのだろ うか)だったようです。それを早めに退職して、ヨットで世界一周している途 中、ドミニカ沖の小さな島で殺されたわけですが、フランスでは、普通の市民 でこんな人生の選択が可能なのだろうか、ふと疑問に思いました。

きょうは、まず2つUPしておきます。

YUKI



感想はこちらに・・・YHJ00031@niftyserve.or.jp
Internetの場合は・・・ohto@pluto.dti.ne.jp



ホームページに戻る 

The Sunday Timesのホームページに戻る