イギリスの教師の資質(8-24)


みなさん、こんにちは。

The Sunday Times August 24のBritain欄の記事からです。

*Teachers fail tests in their own subjects

イギリスの先生たちの、自分の教える科目(代用でおしえるのではなく、自分 の専門科目です )の内容についての、知識がなさ過ぎるという記事です。ど の学校の教師を対象にしているかは、はっきりとは分からないのですが、小学 校の場合ははっきりとprimary schoolという表現を取っていますから、中学校 段階までも含むかもしれません。ところでイギリスでは、小学校低学年でも、 専任科目制を取っているのだろうか。

信じられないような事実が、いくつか述べられているのですが、たしかに小学 校レベルでは、教師の資質が学校教育の成果を左右するかもしれません。

とにかく具体的な事例をいくつかあげておきます。
*ロンドンの英語教師は、マクベスを読んだことがなかった。これは少し同情 に値するかもね。たまたまマクベスだけ読んでいなかったのかもしれない。

*Midlands地区の英語主任? an English head)は、17世紀の詩人を第1次大戦時 の詩人と勘違いした。

*England東南部の小学の英語教師は、Roald Dahl以外の児童文学について殆ど 知識がなかった。(^^; 

*Midlandsの学校で英語教師を募集したところ、履歴書にスペルや文法の間違 いがあった。

以上4つは、私にはそんなに驚きではないのですが・・・やはり英語教育は基 本ですから、かなり高いレベルが要求されるのでしょうか。

*北Englandの英語教師は、"I done that"とか"I seen that"というphrasesを 使った。これは方言ではないのでしょうね。たまたま間違えたということはあ り得ると思いますが。それとももし、文字どおりの意味なら、やはり驚きま す。

*地理の先生(複数)が、ドイツ、オーストラリア、アイルランドの首都の名前 も位置も知らなかった。これはたしかに問題があります。

*ロンドンの数学の先生は連立方程式を解けなかった。

*ロンドンの学校の数学主任はピタゴラスの定理が理解できず、間違って教え ていた。GCSEのクラスとありますが、これは良く分かりません。しかし以上2 つは、内容から言って中等教育の学校のはずですね。

こういった、実状では特に小学校の高学年の生徒は、教師の実力不足のため に、被害を被るかもしれません。しかし40年前のreference bookと25年前の古 血図を使って、地理の授業をされたらたしかに困るでしょうね。地名も国境も 変わっているはずだから。

教科によっては同情すべき科目もあるようです。特に音楽の場合、学校のオー ケストラを指導したり、コンサートの準備などの負担が大変で、本業の方に回 すエネルギーはないとか。

しかしやはり学校教育現場の風潮の一部として、先生になったのはお金を稼ぐ ためであって、教えることには興味も情熱もないと言うのがあるようです。

日本の先生はこんなことはないと信じております。(^^; 

YUKI



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