高橋克彦 眠らない少女


 

年末に4冊の本を読んだ。感想文を書くほどのことも無いのだが、簡単に書いておく。

*本岡類 9人の仕事人 ―――ブラックミステリー集 実業之日本社 1993年,br> *本岡類 水辺の通り魔 角川書店 平成8年

前に読んだ「神の柩」の印象があまりにも強烈だったせいもあって、早速同じ著者のミステリーを2冊読んでみた。正直なところがっかりした。多分読む順序が逆だったら、この作家は私にこれほど強烈な印象は残さなかったであろう。同じ作者のものであって、これほど好みがはっきり分かれたのも珍しい。「神の柩」は作者の力作なのだろう。完成度も密度もこれらの作品と比べるとはるかに夜会と言う気がしている。

*高橋克彦 眠らない少女 自薦短編集

高橋克彦の最初の自薦短編集らしい。全部で10作品を収めている。一部読んだ作品も含まれているが、大体は「星の塔」のような幻想的な作品もあれば、表題作のように民話に題材を取りながら、かなり怖い作品もある。私はこの作家は長編をかなり読んでいるのだが、短編もなかなか面白い。

2000-01-04



感想はこちらに・・・・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


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