Bridget Jones's diary by Helen Fielding (C. Nakagawa)


Bridget Jones's diary by Helen Fielding
published by PICADOR, 307 pages

Content:
30代で独身、ロンドンの出版社に勤めるブリジット・ジョーンズは上司の いたずらっぽくて放蕩な感じのするダニエルにひかれているので、両親の友達が開 いた新年会で、アメリカで弁護士として成功し、離婚して帰国したばかりの幼なじ みのマークに引き合わされても、屈辱を感じただけだった。シャロン、ジュード、 ホモのトムとは何でも話せる友達で、事あるたびに集まっては二日酔いになるほど 飲んだり、ダイエットを忘れて食べたり、愚痴をこぼして大いに騒いでいた。電話 番号を聞いたのに週末になっても電話をくれなかったり、急に約束を取り消したり するダニエルに、どうして自分は魅力がないのだろうと落ち込む。ようやくダニエ ルと付き合うようになってからは、週末をボーイフレンドと過ごす幸せをかみしめ る。

そんな時、休みなしに35年間も家事と育児をやってきたので、父が退職した 後は残された自分自身の人生を生きてみたいと母に言われた父が困惑して電話をか けてきた。そして母は自由に恋人と出かけたり、テレビのインタビューの仕事をし 始める。6月に母からダニエルと一緒にパーティーに誘われ、うきうきしてその日 を待つが、信じられないことにダ ニエルは急に仕事で行かれないと言う。どうして ダニエルは来ないのかと質問攻めにあったさんざんなパーティーの帰り、仕事をし ているはずのダニエルのフラットに寄ったブリジットの見たものは?

警察沙汰にな った母と愛人との詐欺事件、マークの両親の結婚40周年を祝うパーティーで再会 したマークのおかげで、ブリジットにも公私共に本当の幸せが...

Impression:
ブリジットがいろいろな出来事に気をもむ様子やあわてふためく様子がお かしくて、いとおしくて、共感を呼ぶ日記です。

結婚しているカップルばかりのパ ーティーに出ると、あなたのラブライフはどうか、なぜ結婚しないのか、オフィイ スには30歳以上の女性が多いからはやく男をつかまえろとかいろいろ言われて涙 が流れたブリジットはシャロンに電話する。イギリスでは4人に1人が独身、王室 はほとんどシングル、収入があって面白いことがあるのにどうして人のソックスを 洗う必要があるの?というシャロンの言葉を聞いて幸せな気分になったりする。妊 娠検査薬でテストをしてテストが正しく行われた事を示すラインを妊娠をしたこと を示すラインと勘違いして、ダニエルの父親振りを夢想したり、自分はミルク製造 機になってしまうのか、せっかく買った高いパンツもはけなくなるのかとがっかり したりする。1週間かけて準備したパーティーの料理のスープストックをとるのに 寝てしまい焦がしたり、23歳のボーイフレンドがいるとうそを言ってパーティー に連れてくるように言われてトムに頼んで後で困ったり、ドアマットの下に来てい るクリスマスのたくさんの招待状に気 づかずにうらんだり...

率直なブリジット のユーモアあふれるエピソードがいっぱいです。英国でも日本でもベストセラーに なったのもうなずける面白さです。

C. Nakagawa



感想はこちらに・・・・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


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