The Notebook: a novel by Nicolas Sparks (C. Nakagawa)


The Notebook: a novel by Nicolas Sparks
published by Warner Vision, 213pages $5.99US

Content:
残りの人生を老人のための施設で暮らす80歳のNoahは別の部屋の妻Allieを朝 早く見舞い、居室に戻って、出会いから現在までを記したノートブックを読むのが、 日課になっている。そうすることでAllieに再び奇跡が起きることを期待している。 彼は自分の人生はありきたりのものだったが、一人の人を心から愛し彼女とともに選 んできた道に後悔はしていない。

1946年戦争から帰った31歳のNoahはNorth CarolinaのNew Bernで町で一番大きくて農園 の古い屋敷を買いとり、修復をしていた。 Noahが夏休みにRaleighから来ていた15歳の Allieにはじめて会って恋に落ちたのは14年前だった。それ以来、音信不通になってい たAllieが突然訪ねてきた。なぜ1通の返事も書かなかったのか、成功した弁護士 Lonと 婚約している彼女がなぜ訪ねてきたのか、戸惑いながらも話しているうちに、14年前 と同じようにAllieを愛している自分に気づき、AllieもまたNoahをかけがいのない人と 思う。母親がずっと隠し持っていたNoahからの手紙の束を持ってやってきて、自分の 道は自分で決めるようにAllieに言い残す。

数年前からアルツハイマーにかかって、Noahが誰だかわからなくなっているAllieを49 回目の結婚記念日にあたる日に部屋に訪ねてNoahがやさしくほほをなでると、Allieが いつもは泣き叫ぶのだが、その日は正気をとりもどしNoahの愛にこたえて奇跡が起き た。

Impression:
アルツハイマーにかかったAllieがやがてくる別れを予感して、正気がもどっ た時にNoahへ感謝をこめてラブレターを書いた。その中で、病気のためにあなたがわ からなくなっても、永遠にあなたを愛していることを知っていてほしいと書いた心情 を思いやると、愛する人の顔も忘れさせてしまうアルツハイマーは、なんて残酷な病 気だろう、と思いました。

C. Nakagawa



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