:Under The Tuscan Sun (C. Nakagawa)


Title :Under The Tuscan Sun: at home in Italy
Author :Frances Mayes
Publisher :Broadway Books
Page :341pages
Price :1450yen

Content  :
San Francisco State University で creative writing を教えている私(Mayes)は夫の Edとトスカーナで過ごす5回目の夏、それまでのホテル生活をやめ、Cortonaで家を買うことにします。 その家はBramasole(太陽に憧れる家)という美しい名前がついていて、段々になった丘の中腹に南東に 面して建ってる3階建ての四角い古い家です。長い間うち捨てられていた家は、グリーンの雨戸は色 あせ、タイル屋根は古びて、2階の鉄製のバルコニーは錆て、化粧しっくいの壁はところどころはげ 落ちてでこぼこになっていました。家の周りは野バラと膝まである雑草が生い茂り、ブドウ畑、いろ いろの(プラム、アプリコット、なし、りんご、イチジクなどの)果物の木やヘーゼルナッツ、アー モンド、ライム、オリーブやニセアカシア、菩提樹の木々に囲まれています。丘の上からは谷を200 度見渡すことが出来、それはトスカーナアペニン山脈へと続いていて、遠くにはブルーのTrasimeno湖、 右手にはCortonaの町の赤い屋根のシルエット、そこへ続くローマ街道、丘の上には大きな教会があり ます。台所の水漏れ、かび、崩れているテラス、悪臭のするバスルームなどを手始めに修復に取りかか ります。夜テラスで乾杯すると空には北斗七星と天の川、首が痛くなるまで星空を眺めました。早く起 きた朝、トーストとコーヒーをもってテラスに出て本を読みながらとる朝食は大好き、昼は木の下にテ ーブルを広げ、長い昼食のあとは昼寝(siesta)を楽しみます。テラスからは空に向かって立つ濃い緑色 のイトスギのやわらかな並木、中世の詩にうたわれたときから変わっていないオリーブのプリーツのよ うになった丘。晴れた日の夕方にはあたりをサフラン色と金色に照らす長い荘厳な日没が見られます。 職人が入り修復が進む間、近郊で開かれるバザールに出かけたり、ローマ人に先立つ、その言語がまだ 解読されていないエリトリア人の墓や、博物館や古い教会を訪れます。ここが中世の頃聖地へのクロス ロードであったように、世界を旅行する友達にとってちょうどいい位置にありゲストでにぎわいます。 トスカーナの太陽はカリフォルニアに比べて2倍強いので思ったより植物の延びるのが早く、もとの荒 れ地に戻ってしまわないように、滞在中は忙しい日を送ります。3年目の夏、修復が終わります。

Impression:
料理が得意な著者(gourmet cook)はハーブを使ったパスタや肉料理やサラダ、フルーツタル トなどのデザートのレシピをところどころに載せています。それとは別にSummer Kitchen Notes(21種 類)とWinter Kitchen Notes(23種類)の章で詳しく解説しています。私も数種のハーブを育てているの でそれらの中から簡単な”Basil and Lemon Chicken"を作ってみました。おいしかったです。よく出て くる”バジルとトマトとモッツァレラチーズ”のサラダは我が家の定番になりました。料理は材料がよけ れば簡単なものがベストという著者の言葉が印象に残りました。丘の上に建つこの家は井戸の他に雨水を 利用する装置が草むらから見つかったのですが、先人の知恵ですね。



感想はこちらに・・・YHJ00031@nifty.ne.jp
Internetの場合は・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


ホームページに戻る 

読書室のホームページに戻る