The English Patient


for everyone of the reading group

Title :The English Patient
Author :Michal Ondaatje
Publisher :Vintage Books
Page :309pages
Price :$7.00

Content :
20歳のカナダ人の看護婦のハナはフローレンスの北の爆破で半分壊された修道院で全身に火傷をおったイギリス人の患者を、安全を求めて北へ移動した一行と分かれてひとり看病しています。第2次世界大戦も終りに近い1944年のことでした。彼はハンガリー人の冒険家で砂漠の地図作りをしていたアルマシーで、1938年砂漠の奥地に”泳ぐ人の洞窟”を発見したとき、スポンサーの妻として参加した新婚間もないキャサリンと、運命的な出会いをする。間もなくハナの父親の知人で英国情報部に出入りしていて、ドイツ側にとらえられ腕を切断されたカラウァッジョがアルマシーに恨みを抱き、報復のためにやってきます。また撤退するドイツ軍が埋めていった大量の地雷撤去の仕事をする、イギリスで訓練を受けたインド人の中尉キップが修道院の庭でテントを張って住み始め、交流が始まります。

Impression:
映画をはじめに見て原作を読みました。新聞や週刊誌の書評で詩人として出発したマイケル・オンダーチェの原作の奥深さを味わうようにとありましたので手に取ってみましたが、それぞれの登場人物の回想と現実とがあらわれるので、複雑で混乱しました。その上英語は詩人の文章だからでしょうか大変難しかったです。映画のあらすじは手助けになりませんでしたというより、映画ではアルマシーとキャサリンのロマンスを軸に展開しますが、原作ではいろいろの国籍を持つ登場人物の過去と現在について詳しく書かれているので映画では省略された部分が興味を引きました。アンソニー・ミンゲラ監督の映画は映像と音楽、俳優の素晴らしさとともに、大変楽しめた映画でした。原作の奥深さは映画以上という書評の通りだと思いますが、私の英語力ではいかんせん力不足でした。

8月5日 中川千代子



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