The CRUCIBLE,a screenplay


読書グループの皆様
5月のレポートをお送りします。

Title: The CRUCIBLE,a screenplay
Author: Arthur Miller
Publisher: methuen
Page: 100 pages
Price: 1890 yen

Content:
1692年 Massachusetts,Salemで少女達のたわいない遊びから始まった出来事が二人の少女が意識を失ったことを発端に、噂が波紋をよび、ついにボストンから派遣されたダンフォース判事により魔女裁判が行われることになります。少女達は自分たちの意中の男性を魔法にかけて自分のものにするという遊びが公にならないように、魔女を見たと嘘の証言を続け、無実の善良な市民が何人も犠牲になります。告発された人達は、嘘の証言をすれば助かりますが、あえて正義を貫きます。主人公のJohn Proctorもそんな1人で、少女達が魔女を見たのは嘘とわかりながら絞首刑の道を選びます。牧師のHaleも嘘を見抜きProctorを救おうと手を尽くしますが、後に引けなくなった少女達は嘘の演技 をし続け,裁判官を欺き、村に悲劇をもたらします。

Impression:
この本は17世紀に実際に行われた魔女裁判を主題に書かれた戯曲をもとに、今回の映画化に当たりArthur Millerが書いた映画の脚本です。映画を見てから読んだので場面、場面を思い浮かべながら読むことができましたが、脚本は前後関係、人物関係が詳しく説明されていない上に、会話も簡潔なので大変難しかったです。著者は赤狩りという集団ヒステリーに翻弄された50年代にこの 戯曲を書き上げています。

余談:
先日「ジェイン・オースティン」大島一彦著、中公新書 の「エマ」の項を読みましたら、私の読み方でこの小説の大体のニュアンスはとらえていたように思えましたが、間違ってとらえたというか、大切な部分を軽く読んでしまったところもあって大変参考になりました。本屋さんの洋書コーナーで「洋書ハンターズ 400冊ガイドブック」バベル・プレス を見つけました。聞いたこともない本と作者がたくさん載っていました。読みたい本も何冊かありましたが、時間が追いつかない、いつになったら読めるやら...です。

中川千代子



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