The Runaway Jury


3月分読書レポート

Title :The Runaway Jury
Author :John Grisham
Publisher :Island Books
Page :550
Price :1480yen

Content:
MississippiのBiloxiでたばこメーカーPynexに対してMrs Woodは30年間1日に3箱たばこをすい続けて夫Jacob Woodが51才の時肺ガンで死亡したのはたばこが原因と裁判を起こす。
原告側はWendall Rohr(injured peopleに代わってアメリカの会社を告発するのにエネルギーを注いでいる)のグループ、弁護側はDurwood Cableのグループによって、陪審員の選出から始まります。結局9人の白人、3人の黒人、そのうち7人は女性、5人は男性、男性のblindをforemanに選びます。smorkerは4人います。その中に過去を隠した、もとの法学生のNicolas Easter(27才店員、独身)がいて、恋人のMarleeと連絡を取りながらいろいろと画策を巡らして裁判の行方を操っていきます。Marlee もまた過去をかくして、名前も2度変えて弁護側の陰の人物Fitchと取引を行います。Fitchは4大たばこ会社が共同で出資した会社The Fundをまかされ、過去のたばこ裁判を担当して8回続けて勝訴しています。原告側証人として数人の医者が呼ばれたばこの害について証言します。
nicotine1、2mg/cigaretteの90%が肺に吸収されあらゆる臓器に悪影響を与え、耽溺性をもたらすこと。呼吸器に対する影響、tarの皮膚癌の研究、smorkerとnonsmorkerの肺癌罹患率の統計などについて証言台で述べられる。また30年間Pynexで働いたMr.Kriglerは在職中たばこの葉の研究をしてnicotine含量が3分の1の葉をつくり出すが、その研究は会社から無視される。そのころ他の研究のメモを発見する。それはたばこのnicotineの含量を上げれば耽溺性が増し喫煙者が増え利益が上が るというもので、このメモの存在は他の証人によっても存在が証言される。またたばこ会社は年間200million$もの費用をかけて若者をターゲットに宣伝を繰り広げている。それによって一方で有害、一方ではcool,glamorous,harmlessという、mixed messageを受け取ることになる。毎日3000人の18歳以下の子供が喫煙をはじめそのうち3分の1が将来死に至ることなどが証言される。弁護側の言い分は喫煙はあくまでも選択の、いつでも止められるもので、20年間1日20本すっても問題はない。宣伝はビール、ワイン、コーヒー、お茶、コンドーム、バターなどと同様子供をターゲットにしたものでないと強調、マクドナルドやピザをたくさん食べて太ったからと言って訴えた人はいないなどと反論。
陪審員のある人達は主に弁護側から接触されて策略にはまったり脅かされたて投票を約束させられたり、故意による事故のために交代させられたりいろいろの出来事が起こる。裁判の最終日は昼から審議に入りようやく夜8時に注目の評決が出る。

Impression:
この本を読んでいる時、折しもアメリカのたばこメーカーがたばこに中毒性と発ガン性があることを認め、全米22州との訴訟で和解が近づいているとのニュースが伝えられました。
この本の裁判では陪審員の1人、Easterと恋人のMarleeが重要な役割を演じていて、伏線である彼女の過去は最後まで明かされません。Easterの行動はすべてが計画的ですが、最後まで弁護側なのか原告側なのがわからない面白さがあります。あまり詳しくかいても興ざめですのでこの辺で止めます。
登場人物がものすごく多くて複雑込み入っていて、大変でした。Grishamの本は後半がものすごく面白く、先が気になってどんどん読まないではいられない...ところがあります。
最後に、長文ごめんなさい。

帯広 中川千代子



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