Devil in a Blue Dress


会員の皆様こんにちは、1月分のレポートをお送りします。

Title :Devil in a Blue Dress
Author :Walter Mosley
Publisher:Pocket Books
Page :215
Price :1090yen(バーゲンで600yen)

Content :
舞台は1948年ロサンゼルス、航空機工場を解雇された黒人のイージーはバーのマスターの紹介で 友人からのダフネという女性を捜す仕事を、家のローンの支払いなどお金が必要なため引き受ける。友達の女友達から情報を得るが会った翌日彼女は殺されてしまい、嫌疑を掛けられ、警察署で黒人差別と思われる厳しい取り調べをうける。折から市長選挙の前でダフネは市長選の立候補者のもとの婚約者であり、イージーは対立候補者の秘密を握る(幼児虐待の)写真をめぐってまた殺人事件に巻き込まれ再び白人警官から手荒い取り調べを受けたりする。危ないところを故郷のヒューストンから駆けつけた悪友のマウスに助けられ、事件は解決する。最後に人物関係が明らかになり謎が解ける。この依頼がきっかけでイージーは私立探偵を仕事にすることにする。

Impression:
登場人物が多い上、人物関係が複雑で苦労しました。英語は黒人がたくさん登場するせいか、"Ebonics"というのでしょうか省略形が多くて大変読みにくかったです。印象的だったの は欧州戦線でも黒人故の差別を受け、戦後警察でも同じ差別を経験することです。ダフネは黒人の混血ということで愛し合っていながら白人の市長候補者の婚約者と別れることになります。幼児期の父親の性的虐待、社会的地位のある人による幼児虐待など深刻な問題が多く含まれています。

余談:田舎(帯広)に住んでいるので先月上京の折りPaperbackを買いだめしましたが、 いつになったら読み終えるかわかりません。紀ノ国屋から通信販売で手にいれたものもかなりたまってしまいました。1ケ月に2冊くらい読まないと、でも不可能です。

                                        

      中川千代子



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