Yumiのミステリー読書日誌 2004年1月 No.2


2004-1月

8日(木曜)から読み始めて11日(日曜)に読み終わったのが「黒蠅(上、下)」 (パトリシア コーンウェル著 講談社文庫)です。検死官スカーぺッタシリーズ第 12作。面白かったが、最後がちょっと。。。。

物語りは検死官辞任後から数年後、フロリダに引っ越したスカーペッタに死刑囚となっ た「狼男」から手紙が届きます。手紙が届いたのはスカーペッタだけではなく彼女の 姪のルーシー、そして警察を辞めたマリーノにもきました。
マリーノ一度死んで他の人間として生きているベントンの元に出向きます。彼は証人 保護プログラムのためにベントンの名前を捨て他の人間として生きていました。
そして女性ばかりを狙ったルイジアナの連続誘拐殺人事件をからめ、全員がルイジア ナに集合します。

12日(月曜)から読み始めて13日(火曜)に読み終わったのが「探偵家族/冬の 事件簿」(マイクル Z リュ−イン著 ハヤカワポケットミステリ)です。ミステ リーといってもほんわかします。

物語りはバースに住むルンギ一家は親子3代にわたる名探偵です。前回同様内容は小 さい事件がからみ合っての話なので割愛します。

14日(水曜)から読み始めて15日(木曜)に読み終わったのが「袋小路」(キャ サリン コールター著 二見文庫)です。サビッチとシャーロックのFBIコンビの シリーズ2作目です。ただし訳者のあとがきを読むとこのシリーズ原作では日本での 1作目の「迷路」が2作目でこの「袋小路」が6作目です。できれば順番通りに訳し て欲しいと思うのですが。しかし面白かった。お勧め。

物語りはサビッチとシャーロックは結婚し、そして男の子が生まれました。そのころ 双児の連続殺人鬼「魔法使い」が全米で問題になりとうとうサビッチが追い詰め1人 を射殺、そして1人を逮捕したものの逃走されました。そして同じころカリフォルニ アに住むサビッチの妹が交通事故で重傷との知らせがはいり、サビッチとシャーロッ クはカリフォルニアに向かいます。自殺の疑いをもたれたサビッチの妹のリリー。し かしそこには何か裏がありそう。2つの事件を追い掛けるサビッチとシャーロック。 さて解決できるのでしょうか?

16日(金曜)から読み始めて17日(土曜)に読み終わったのが「陰摩羅鬼の瑕 (おんもらきのきず)」(京極 夏彦著 講談社ノベルス)です。面白かった。デモ 厚すぎて電車の中でつり革に捕まりながら読むのはちょっと。。。

物語りは白樺湖畔にそびえる洋館に住む由良伯爵、彼は5度目の結婚をしようとして いました。過去4回の花嫁は何者かの手によってことごとく初夜に命を奪われていま した。花嫁を守るように依頼された探偵、榎木津と小説家の関口は洋館を訪れそして 婚礼にも出席します。はたして彼ら2人は花嫁を守る事ができるのでしょうか?

18日(日曜)から読み始めて20日(火曜)に読み終わったのが「アンジェラの灰 (上、下)」(フランク マコート著 新潮文庫)です。おもしろかったです。これ はミステリーではありません。作者の半生を書いた回顧碌でピューリッツァ賞受賞作 です。

物語りはアイルランド人のマラキとアンジェラがアメリカ、ニューヨークで知り合い、 そして結婚。そして生まれたのがフランクそしてその弟が3人に妹が1人。マラキは 飲んだくれで、愛国主義者でもらった給料をすべて給料日に飲んでしまう程の生活能 力皆無でした。そしてフランクが4歳の時に一家アイルランドに戻る事に。アイルラ ンドに戻ってもいっこうに生活はよくならず、マラキはイギリスに出稼ぎに行く事に。 ところがまてど暮らせど父親からの送金がありません。極貧の一家の日々の暮らしを 書いたものです。ちなみに作者のフランクは働いてお金をためてアメリカに再びわた ります。アメリカにわたったあとの生活の事は続編で書いています。



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