故郷関連の本


10月から11月にかけて、郷土関連の本を読み漁った。これらはいずれも図書館の郷土史コーナーにあったもので、私は長い間普通の歴史資料と同様持ち出し禁止と思っていた。

図書館の人に聞いて見ると、文芸関係の図書はどうやら貸し出しをしているらしい。図書館の短歌の本も、殆ど読むのがなくなっていたから、これ幸いとばかり集中的に借り出したのである。こうして私の知らないいろんなことを知りえたのは収穫であった。

中にはなかなか興味を引くものがあって、なんとかして感想を書きたいとも思ったのだが、結局書かぬまま、時は流れた。リストらしいものは、一応作成していたのだが、そのまま忘れられていた。それに多分漏れているものがあると思う。

今後、郷土関連の本をこんなにまでも読むことは、まず無いと思う。故郷を詠んでいる歌は、目新しく面白くも感じたが、今のところはそうした人々が、この島にも連綿といたし、今もいるようだということを知っただけで満足しておく。いつしか、また戻るのかもしれないが、若い頃に興味をもった郷土史も、私の場合はいつしか遠いものとなってしまった。歌も、多分郷土の歌人というだけでは、殆どが故人である今、記憶の中に密かにしまうだけになるだろう。

今日の長崎新聞に、私の次の歌が載った。その記念として、今こうしてリストだけを上げておく。

古里の想ひを歌に詠みし人その切なさを我が今読む

  1. 藤原元 歌集 島の四季 s.62.1.10
  2. 浜野基斎  歌集 山海経  H.10.5.15
  3. 浜野基斎 鶴の岬 S.55.8.23 青垣会
  4. 濱野基斎 歌集五島列島 短歌研究社 S.46.2.10
  5. 郡家真一 句集 潮騒 鷹俳句会 H.3.3.10
  6. 田口照子 歌集 崎山慕情 五島民友社 S.37.12
  7. 田口照子 歌集 葉山と五島 新星書房 S.56.3.12
  8. 田口照子 五島随筆 新星書房 S.53.11.30

  9. 木下和郎詩集 嵯峨島抄 現代吸収詩人叢書1鉱脈社 1983.11.20
  10. 柴田亮子 続かんころもちの島で 読売新聞社 S.61.3.19
  11. 今井美沙子 ばんばのつぶやき サンブライト 1981.3.15
  12. 田橋弘行 海から見た信州 信毎書籍出版センター H.12.10.6
  13. 川口清 オラショの海 中央出版社 1990.12.20

  14. 坂多恵子 風のように 花のように あすなろ社 H4.7.31
  15. 濱口照子 雪の航跡 昭和堂 H.15.1.1 
  16. 神之浦安子 詩集 若葉の山行 抒情文芸刊行会 2000.9.25
  17. 田森テイ子 小田原慕情 あすなろ社. H.10.4.5 
  18. 平山徳一 君が瀬どん 大浜郷土誌研究会 S.55.5.20
  19. 久保ミツエ 生命あればこそ S.1998.9.30
  20. 長崎県編集 長崎県文化百選 五島編 長崎新聞社 H.7.11
  21. 渡辺勝 福江島の河童(ガータロ) 
  22. 小田悦望 小値賀物語 小値賀町 1992.3.31

2004-12-6



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